タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「単発アルバイト・短期アルバイト」について。アプリをつかったスキマ時間を活用した短時間でのアルバイトといった選択肢も増え、その形態も多様化しています。”タイパ重視”な10代は、短時間や日雇でアルバイトをすることにどんなイメージを持っているのでしょうか。4人のティーンに聞いてみました。
1. SAWAKOさん「空きコマが使えるのは良さそうだけど、周囲にどう思われるか不安です」
「日雇いやスポットでのアルバイトは、親の影響もあって、やったことがありません。スポットだと、働く環境がよくわからないし、どんな仕事かわからない状態でアルバイトすることになるので、職場の方からもあまり歓迎されなかったり、邪魔に感じられたりするのでは……と考えてしまいます。
でも大学生だと、空きコマを使ってアルバイトができるので時間の有効活用ができそうだなと思いました。あとは、即払いもできるみたいなので、緊急でお金が必要になったときには便利な気がします」
2. ひなうぃずさん「1回だけ、面接を受けたことがあるけど、あまりポジティブなイメージがないです」
「日雇いのバイトは面倒くさかったり、ちゃんとお金を払ってもらえないイメージがあって、やったことがありません。以前、面接には行ったことがありますが、求人に出されていた情報と面接で聞いた内容が違っていて、内容もやりたいって思えるものではなかったので、正直、不信感があります。
でも確かに、好きなときに働けるというのは魅力だし、いまは次のアルバイトを考えている最中なので、また使うのもアリかなぁとも思っています。ライブスタッフのアルバイトに興味があって、いい派遣会社を探しています」
3. キキさん「毎回どうやって行くかを考えるのはちょっと面倒くさい気がします」
「いろんな意見があると思いますが、僕はひとつのところで長期に働くアルバイトのほうが向いているかなと思います。毎回、慣れない場所に出向かなきゃいけないので、時間や交通手段をしっかりと考えないといけなかったり、その都度バイトを探さなければならなかったりすることを考えると、面倒くさい気がします。
でも短時間でアルバイトする場合は、シフトを気にかける必要がなく、自分の時間を確保しながら働けますし、同じ職場で働く人との係わりをそれほど気にすることがなく、その場限りの関係と割り切って働けるのかなって。そういった部分は、メリットとして挙げられると思います」
4. 守口感人さん「エキストラや撮影アシスタントはとてもいい経験になりました」
「何度か、MV撮影のアシスタントや、エキストラをやったことがあります。僕はカメラマンとして、サロンやファッション系の作品撮りに参加する機会もあるので、そういった現場に行くこと自体が好きで。
それに、アルバイトといえばアルバイトですが、自身の経験としてもとても充実した、いい時間だったと感じています。機会があればまたやってみたいと思っています」
コスパやタイパを重視する10代にとっては、スキマ時間が活用できるので、ポジティブな意見が寄せられるかと思いきや、意外にもネガティブな声も多く聞かれました。最近では、SNSを使った闇バイトの危険性も指摘されています。アルバイトというのは10代にとって、社会人になる前の貴重な社会経験のひとつ。信用できる情報かを、しっかり見極める必要はありそうです。
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya