Teen's Snapshots

元てれび戦士がなぜアートを?芸能活動をしながらアートをカジュアルに楽しめる世界をつくりたい【溝口元太・15歳】

元てれび戦士がなぜアートを?芸能活動をしながらアートをカジュアルに楽しめる世界をつくりたい【溝口元太・15歳】

気になる10代名鑑」の259人目は、溝口元太さん(15)。2021年まで、NHK  Eテレの『天才てれびくんhello』のてれび戦士として活躍したり、舞台や映画に出演したりといった芸能活動をしながら、大好きなアートを制作しています。「音楽について多くのひとが話すように、アートが国民的なものになってほしい」と語る溝口さんに、活動をはじめたきっかけや手掛けている作品について聞いてみました。

溝口元太を知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

「中学3年生の15歳です。最近まで『天才てれびくんhello』で、てれび戦士として活動していました

ほかにも、絵を描いたり、立体の作品を作ったりと、アートにも挑戦しています。最近では、以前Steenzに登場したまちくたさんのイベント『ダチュラフェスティバルで、作品を展示・販売しました」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

「芸能活動は、小さいときに学校行くのが嫌で、逃げ場みたいなものを作りたいなと思って始めたんです。いろんな経験をさせていただいて、視野をグッと広げることができたなって思います。自分の好きなものも見つけることができましたし、芸能活動をしていなかったら、いまの自分はないと思いますね

アートは、絵を描くことはもともと好きだったのですが、それ以外のことにも挑戦し始めたのは、今年の3月から、10代のコミュニティ・GAKUの『東京芸術中学』に通い出したのがきっかけです。こちらも以前、Steenzに登場していた山田誠人さんに出会ったときに、『絵以外の表現方法もしてみたら?』と後押ししてくださったんです。

自分の作品を展示・販売したのも、GAKUの繋がりがきっかけ。ダチュラフェスティバルのほかにも、GAKUのフリーマーケットを通して、いろんなひとに作品を観てもらえる機会ができています。

お芝居やタレントの仕事とアート、どっちが好きかっていうと、いまはちょっぴりアートのほうが好き。いまはいろんなことに挑戦できる時代なので、やりたいと思ったことには貪欲に挑戦していけたらなって思ってます」

Q3. どんな作品をつくっていますか?

KingGnuさんのMVも手掛けられているアニメーターの山田遼志さんにすごく惹かれます。シュールでキモかわいい世界観は、僕の作品に通ずるものがあると思います。

このマスクは、雑誌で『キャップは、好きな野球チームを表したりと、自分のアイデンティティを表明する場でもある』と読んだことがきっかけで作りました。最近はマスクをつけることが多いので、キャップの代わりになるんじゃないかなと思って。名付けて、『ベースボールマスク』です。

 

 

View this post on Instagram

 

A post shared by 溝口 (@______mizoguchi)

そして、発泡スチロールでできたこの子の頭のなかには、脳みその代わりに、CDが埋め込まれてます。CDの表面って鏡みたいになっていて、そこに映る人の姿は、ぼんやりとしか映らない。それと同じで、他人はそれほど自分のことを気にしていないよっていうコンセプトの作品です」

 

 

View this post on Instagram

 

A post shared by 溝口 (@______mizoguchi)

Q4. 10代として生きていくなかで、つらいことはありますか?

気になっているカフェや古着屋さんに勇気を出して行っても、なんか居心地を悪く感じたり、やりにくいと感じてしまうことですね。このあいだも気になっていた高田馬場のジャズバーに行ったのですが、本当はカウンターに座りたかったのですが、大人の領域だと感じてしまって、チャレンジできなくて。こういうとき、もし成人してたら、お酒も飲めて楽しいんだろうな~と思いながら、ドリップコーヒーを注文しました(笑)。

でも、リアルな場所に出向くことは、意識的にやっています。気になったひとがいたらフォローして、その人がやっているイベントに遊びにいってみたり。僕の強みは『あ、もじゃもじゃの子だよね』って覚えてもらえることだと思うので!」

Q5. 今後の展望を教えてください。

将来は、俳優業をやりながら、アーティストとして活躍して、日本のアート市場を大きく盛り上げられたらと思います。いつかは、好きなミュージシャンについておしゃべりするように、『好きなアーティストいる?』っていう会話がするような、アートが国民的なものになったらいいなと思っています

高校生になったら、新しく『アバンギャルド美術部』っていう部活を作りたいなって考えてます。Chim↑Pomさんのように、みんなでいっしょに作品をつくったり、アートについて考えたり、そんな時間を過ごしたいですね!」

溝口元太のプロフィール

年齢:15歳
出身地:東京都
所属:スペースクラフト・エージェンシー
趣味:芸術全般、読書、映画鑑賞、サバゲー、洋服 コーヒー、腕時計 中古車、文房具
特技:テレビのリモコンを見つけること、猫のトイレの砂をきれいに敷くこと、布団をきれいに敷くこと
大切にしている言葉:「才能は磨き続かないとすぐ腐る」(父に言われた言葉)

溝口元太のSNS

★Instagram

 

 

View this post on Instagram

 

A post shared by 溝口 (@______mizoguchi)

Photo:Eri Miura
Text:Atsuko Arahata

SNS Share

Twitter

Facebook

LINE

Atsuko Arahata

エディター

View More