タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、ティーンたちの声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。「気になる10代名鑑」に登場してくれた方々へのヒアリングをベースに、マスなメディアでは拾いきれない、令和時代の本音をご紹介します。
今回は「バレンタインデー」について。今年はどう過ごしたの? そもそも、このイベントをどう捉えているの? そんな問いかけに、さまざまなスタンスの10代が答えてくれました。
1.コモモさん「仕組まれたものとわかりながら…」
「以前は、学校で手作りのものを学年全員の子たちと大交換会をやっていたのですが、コロナの影響で、手作りだけなく、市販のものも交換禁止になって……。だから、今年は誰にもあげませんでした。
バレンタインのカルチャーは仕組まれたものとわかりながらも、これを機に想いを伝えたり、友情を確かめる瞬間を持てるというのは、ステキな文化だなって思います。ただし、節分の恵方巻とかもそうですが、大量生産・大量廃棄されている現状には、目を背けたくなります」
2.工藤俊祐さん「選択肢が自由になっている」
「僕からは誰にも贈りませんでした。毎年、いただいた場合は、日を改めてお返しするようにしています。恋人や家族など大切な人に贈り物をすることが起源ですが、最近では誰に贈り物をするかの選択肢がかなり自由になっているのではないかと感じるので、バレンタインの存在自体は肯定的にとらえています」
3.清水虹希さん「ぶっちゃけ忘れてました」
「今年のバレンタインデー、ぶっちゃけ存在忘れてました。。。昔は、好きな人に手作りスイーツをあげたくて、前日に母親にお願いして、一緒に作るの手伝ってもらったりしてたけど。最近はどちらかというと、『友達同士でチョコレート食べて盛り上がるイベント』っていう印象ですね」
4.足浮梨ナコ「友チョコ、どこまでの仲良しにあげるか悩みます」
「ウチら世代のバレンタインって、友チョコが主流です。だから、今年も友達と一緒につくって、友達にあげました! でも、どこまで仲がいい友達に渡すかで、いっつも悩んでます(笑)。そこはちょっとめんどくさいかな!」
5.ピエロ大好き人間さん「一度でいいので……」
「悲しいことに、僕はチョコをもらったことがありません。なのでこの時期が近づくと虚しくなります……。一度でいいので、女の子にチョコをもらいたいです」
「バレンタインデー=お菓子メーカーの戦略」という解釈も広がり、クールに見つめている10代が多いのでは、と予測していましたが、意外にもポジティブに捉える声が多数でした。とはいえ、バレンタインデーの楽しみ方は画一的でなく、人それぞれ自由。
あなたは今年のバレンタインデー、どんなことを考えましたか?
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya
Edit:Takeshi Koh