
タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「ピアス」について。以前はファッション感度の高い若者の象徴として扱われることもあり、ピアスを開けることが当たり前だった時代もありました。しかし現在は「若者がピアス離れをしている」とも言われています。そこで5人のティーンに、「ぶっちゃけピアスホール開いてる?」「開けたいと思う?」などなど、ピアス事情について、詳しく聞いてみました。
1. 山下彩夏さん「ファッションの幅を広げたいと思って、高校卒業後に開けました」

19歳。東京大学に在学し、教育系スタートアップ企業『株式会社Mined』でインターン中。
「ピアス、開けています。高校生のときから、ピアスを開けたらファッションの幅が広がるかなと思って、卒業したらすぐに開けようと決めていたんです。だから卒業後、すぐに開けました。
毎日いろいろなピアスを選ぶのが楽しいし、ファッションの幅が広がったと思います。でも最近だと、イヤリングやイヤーカフなど、ピアス以外のイヤーアクセサリーも充実しているイメージがあるので、開けなくてもファッションを楽しめる範囲が広がっているように思います」
2. kokonaさん「いまは開けていないけど、鼻ピとリップを開けたいと思っています」

18歳。Instagramやtiktokで、コーディネートや日常を発信。4月より文化服装学院に入学予定。
「いまは開けていないのですが、これから鼻の中心にするセプタムと、リップピアスを開けたいと思っています。まわりにもピアスを開けている友達は多くて、わたしも高校を卒業したら早く開けたいと思っています」
3. わかやまちはなさん「友達はピアスしている人が多いかも。誰かに開けてもらうのに憧れがあります」

19歳。多摩美術大学でテキスタイルデザインを専攻。『癒しのピンクと少女の憧れ』をテーマに創作中。
「ピアスホールはまだ開けていません。開けたいと思いつつも、実行に移さないまま、時間だけが過ぎてしまいました……。また、誰かに開けてもらうことになぜか憧れがあって、開けていないということもあります。
大学の友だちは、ピアスを開けている人が多いです。特にわたしが所属するテキスタイルデザイン専攻には、おしゃれに気を遣っている人や、個性的なファッションをしている人がたくさんいるので、必然的にピアス着用率が高くなっているのかなと思います」
4. 太田雅啓さん「抵抗はないけど、手入れが大変そうで踏み切れずにいます」

19歳。東京大学理科一類にて『空間の知能化』をテーマに研究を行なうほか、インターン活動にも注力。
「東大の友人でピアスホールを開けている人は、少ない気がします。僕自身は、開けること自体には抵抗はなくて、高校のころから何度か開けようかなと考えたことがあります。それでも踏み切れていないのは、手入れが大変そうだから。特に最初のうちは、穴を定期的に掃除しないと膿んでしまうと聞いて、それがどうしてもネックで……。でも、やっぱり興味はあるので、いつかチャレンジしてみたいです」
5. 鶴田一朗さん「興味はあるけど痛そうだし、ピアス以外の選択肢もアリかなって思います」

19歳。高校3年生のときにKvasir Works株式会社を起業。夢は史上最年少での株式上場。
「ピアス、開けていません! これから開けてみたいという興味はありますが、当分の間は開けなくてもいいや、とも思っています。やっぱり痛そうですし……。まわりの友だちは、ピアスを開けている人もいるけど、開けずにイヤリングで十分だと言っている人もけっこういます。
意外と僕のまわりには、ピアスをつけていない人のほうが多いかもしれません」
世間で言われているよりも、ピアスホールを開けることに対して、前向きなティーンが多いようでした。とはいえ、イヤリングやイヤーカフなど、ピアスを開けなくても楽しめるアクセサリーも充実してきている今日このごろ。自分なりの楽しみ方で、ファッションを楽しんでいけたらいいですね!
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya