タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「電話」について。LINEはもちろん、いまではInstagramでも通話機能が実装されていますが、一方で「電話に苦手意識をもっている若者が増えている」と、さまざまなメディアでいわれています。そこで、いまの10代は電話をどれぐらい普段使っているのか、電話について、ぶっちゃけどう思っているのか、5人に聞いてみました。
1. おやまさきさん「電話するときことはほとんどなくて、やむ得ずかける感じです」
「電話にはなんとなく抵抗があって、自分からかけることはほとんどないです。かけることがあるとすれば、友達と一緒にお出かけをしていて、途中ではぐれてしまったときくらい。本当に、やむを得ず電話をするくらいです」
2. おさむさん「自分からかけるのも、かかってきた電話に出るのも苦手。できればテキストで済ませたい」
「電話をかけることは、生活の中でほとんどなくて、基本はメールやテキストで済ませることが多いです。そんなこともあって、電話に慣れていないので、少し抵抗があります。かかってきた電話に出ることも、誰かに電話をかけることも、どちらも慣れていないです。
電話をかけるといえば、病院に予約の変更をお願いするときか、役所へ問い合わせするときぐらいかもしれません」
3. 横濱奏恵さん「友達とはどうでもいい話でも電話してしまいます」
「わたしは、電話をかけるのも通話をするのも、あまり抵抗がないです。人の声を聞いてコミュニケーションをとることが好きなので、どうでもいいことでも電話をかけちゃいます。この前は友達とブラッド・ピットがイケメンなことについて電話で話していて、気づいたら2時間も語ってしまいました(笑)」
4. 柴田花菜さん「電話に抵抗はないけど、家族や親友以外とは通話しません」
「週3回か5回ぐらい、電話で話します。やっぱり電話って、メールとかで文字を打つよりも楽だから。だけど、誰とでも電話するっていうことはなくて、すごく親しい友だちか家族としかしません。
最近した電話は、友だちが休学するかどうかの悩みを聞いていたので、電話でいろいろ話したのと、遠方にいる家族とのビデオ通話をしました。電話自体には抵抗ないですけど、そこまで仲良くない人は、電話だとちょっと気まずくなる気がします」
5. SERUCHOCOさん「読み手の状況によって汲み取り方が変わらないように、大事な話ほど電話します」
「自分の気持ちや想いを伝えたいときは、LINEではなく電話をかけますね。テキストに感情を乗せてしまうと、読み手の状況によって汲み取り方が変わってしまうので、大事なことほど、『ちょっと電話をできる?』って聞いて、できるだけ会話で伝えるようにしているんです。
いちばん直近だと、学生団体の運営をしているので、団体に入ったばかりの新しいメンバーに電話して、次の会議についての連絡をしました。普通に、家族と親友とのコミュニケーションでも電話をよく使います。高1までは電話することそのものに抵抗がありましたが、親友が電話をよくかけてくる子だったので、慣れました。
とはいえ、誰にでも電話するわけじゃなくて。学生団体や起業界隈とは電話するけど、それ以外のSNSでつながった人と電話で話すのは苦手意識があって、あまりしません」
電話に対する抵抗感について聞いてみると、その意識がハッキリとわかれる結果となりました。しかし、日常的に電話をすると答えた10代であっても、まずLINEで「いま、電話してもいい?」と事前に確認してから、電話につなげるとのこと。やっぱり10代にとって、相手の状況がわからなかったり、距離がまだ縮まり切ってなかったりする相手に、いきなり電話をすることは、かなりハードルが高いようです。
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya