Teenage Realities

デジタルデトックスしてる?SNSネイティブな10代が模索する、ネットとの健全な付き合い方について聞いてみた【10代リアルVOICE】

デジタルデトックスしてる?SNSネイティブな10代が模索する、ネットとの健全な付き合い方について聞いてみた【10代リアルVOICE】

タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。

今回のテーマは「デジタルデトックス」について。最近では、心と体の健康のために、一定期間、スマホやパソコンなどデジタルデバイスとの距離を置く習慣を意識的につくっている人も増えてきました。社会的なインフラとして、スマホやSNSを活用している10代は、あふれる情報やネットの世界と、どう向き合っているのでしょうか。5人のティーンに聞いてみました。

1. Kafukaさん「深夜から早朝はアプリを使えない設定にして、デジタル断ちしています」

16歳。独創性を大切に、絵を描く高校生。昭和歌謡や演歌が好き。

「デジタルデトックス、やったことがありますし、いまも続けています。毎日、深夜の2時から朝の6時までは、スマホのアプリが使えなくなるように設定しているんです。スマホを見ない時間が増やすと、読書や趣味など、有意義な時間を過ごすことができるので、おすすめです。使えるとついつい触ってしまうので、私はスマホを自己管理することが大切だと思っています」

夢は芸術家兼銀座の一流ホステス。独創的なタッチで作品を描き続ける高校生【Kafuka・16歳】
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2. 加藤海凪さん「1週間、Instagramを開かなくするデトックスをやっていました」

18歳。知的障がいを持つ人のファッション改革に挑戦する「SAFEID」プロジェクト発起人。

「最近のことですが、1週間、絶対にInstagramを触らないというチャレンジをしてみました。Instagramって見始めると、平気で1~2時間経っちゃって、すごく無駄な時間だと思って。思い切ってデジタルデトックスにチャレンジすることにしたんです。

移動時間の5分間でも、インスタを見るより本を読むほうが有意義な時間になるし、寝る前もスマホを触らず、本を読むことで、ぐっすり寝ることができたし、目覚めもいつもよりスッキリ起きられた気がしました。寝る前にスマホを開いてしまうと、ブルーライトで覚醒して夜更かししてしちゃって、次の日に支障が出る……なんていうこともこれまであったんです。意外とできることがわかったので、これからも定期的にデジタルデトックス週間をやってみようと思っています」

障がい者と社会の架け橋をつくる!ファッショナブルなスタイを開発した大学生【加藤海凪・18歳】
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3. 川﨑万緒さん「月に一日程度はスマホを触らずに、外に出かける時間をつくっています」

19歳。新潟県出身。現在は、文化服装学院でインダストリアルマーチャンダイジングを専攻。

「受験勉強に集中するために、半年間ほど、1日のスマホ使用の制限を設定していたことがあります。そのときは、毎日のように使っていたTwitterのアプリを削除していました。

いまでも、スマホを置いて近所の図書館に出かけたり、カフェに出かけたりして、スマホに触れない時間を意識的に設けるようにしています。のんびりと数時間お散歩する日が、月に1日程度あるだけでも、リフレッシュできると思うんです」

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4. 小野凪さん「移動中はできるだけスマホをしないように心がけています」

19歳。ギターをメインに、音楽の創作にのめり込む。バンド『###(The)Hash』、アートグループ『Hands on moon』に所属。

「デジタルデトックスと言えるのかわかりませんが、電車に乗るときは、スマホを極力触らないようにしています。あと、僕は音楽活動をしているのですが、楽曲製作や録音するときには、スマホを遠くに置いておくこともあります。集中したいときはもちろんですが、情報がいやでも耳に入ってきてしまうので、俗世から離れる時間を意識的につくることで、自分の心の調子を整えられる気がします」

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5. 渕上駿介さん「自分でうまくコントロールできているので、デジタルデトックスをしたことがないです」

18歳。慶應義塾大学環境情報学部に在学する傍ら、映像作家として、エモーショナルな映像をつくる。

「デジタルデトックス……したこともないし、しようと思ったこともないです。普段からスマホもSNSも、使いたいときに使うし、使いたくないときは触らないようにしているので、正直なところ、そんなにストレスを感じたことがないんです。これからも自分のタイミングで、うまくコントロールできたらなと思っています」

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デジタルネイティブとはいえ、常時オンラインであり続けるのは、心も体も疲れてしまうもの。完全にデジタルツールから離れて生きるのが難しいからこそ、10代でもそれぞれが上手に、デジタルとの距離をコントロールするために、意識的にスマホやSNSを使わない時間をつくっていることがわかりました。

Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya

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Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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