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医療業界の負担を情報の力で軽減して地域格差をなくす!臨床工学技士を目指す高校3年生【石田雅明・18歳】

医療業界の負担を情報の力で軽減して地域格差をなくす!臨床工学技士を目指す高校3年生【石田雅明・18歳】

気になる10代名鑑」の327人目は、石田雅明さん(18)。臨床工学技士を目指しながら、子宮頸がんに関する啓発をおこなう任意団体Lumiereで活動したり、医療業界の負担を軽減するための情報化の研究に取り組んだりしています。そんな石田さんの活動に対する想いや、描いている未来のビジョンについて、深掘りしました。

石田雅明を知るための5つの質問

Q1. いま取り組んでいる活動について教えてください。

臨床工学技士になることを目指して勉強をしながら、医療業界の負担を情報の力で軽減し、地域格差を無くすことを目標にしています。

また、任意団体Lumiereに所属しています。Lumiereでは『子宮頸がんの予防と早期発見のために』をテーマに、かるたや授業キットの作成、情報発信などをしています。中高でコンピュータ部の部長をしていたのもあって、パソコンまわりが得意なので、HPや名刺の制作も行いました。動画制作やデザイン、3Dプリンターでの製作、プログラミングなど、幅広く網羅しているので、何かと頼ってもらえることも多いんです。

また、高校の修了研究でHPや電子カルテのデザインなど、医療の情報化について研究したことをきっかけに、医療現場の情報化にも興味を持っています。ただ、思い描いていた施策が、先に政府主導で開始して……。『もう実現したじゃん』とまわりの人にツッコまれました(笑)」

 

 

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Q2. 活動を始めたきっかけは?

「そもそも医療に興味を持ったのは、祖父が癌になったことがきっかけで、小学校の卒業研究で病気について調べたり、自分自身が斜視で通院したりしたことで、医療を身近に感じる機会が多かったからだと思います。臨床工学技士という職業は、臨床工学を大学で学んでいた姉の影響もありつつ、好きな医療と工学をどちらも学びたいと思い、目指すようになりました。

臨床工学技士を目指す仲間を見つけたいと思って、医療系の団体を探しているときに、Lumiere代表の遠藤咲幸さんに出会ったんです。そこで初めて、子宮頸がんやHPVワクチンが男性にも関係するものだと知り、もっとそれを世に伝える必要があると思い、Lumiereに参加しました

Q3. 活動を始めるときのファーストアクションは?

学外の人と交流したいと思い、本田圭佑さんの設立したソーシャルスクール『NowDo』に入ったんです。さまざまな学生団体について知ったり、イベントに参加したりしました。そこで出会った人たちに感化されて、『はじめの一歩を踏み出せる場を創る』を理念に掲げ、関西の中高生だけで中高生向けイベントの企画・運営をしている『Teens関西』にも入りました。

イベントなど、活動の中心は関東のことが多く、地域格差を感じていますが、オンラインをうまく使って全国の人と交流するようにしています。何かの活動をするのは一見ハードルが高いよう見えると思いますが、はじめの一歩を踏み出せば、案外ハードルは低く感じると思います」

 

Q4. 活動をする中で、悩みがあれば教えてください。

最初は、中高生が所属できる医療系の団体がなかなか見つからず悩みました。また活動していく中で、情報収集のためにアンケートをお願いした企業や病院に、コロナで忙しいという理由だけでなく、若いからと相手にされていないと感じたこともあり、社会の厳しさを痛感しています。

医療従事者ではなく、中高生だからこそ届けられるものがあるはず。中高生を接種対象としたHPVワクチンに関する情報なんて、まさにそうだと思っていて。春から僕も医療系の大学生になるので、医療に興味をもっている中高生を手助けする側になりたいと思っています」

Q5. 今後の展望・将来の夢は?

「まず大学での勉強を頑張りたいです! そして、最前線で働く医療従事者を支える縁の下の力持ち的な存在、『いのちのエンジニア』である臨床工学技士になれるように、努力を続けていければと思っています。

最終的には、技士として現場で得た経験を活かし、今後の医療現場の発展に携わりたいです。その延長線上で、医療の情報化の推進と地域格差の是正を目指す事業が起こせたらいいなと思っています」

石田雅明のプロフィール

年齢:18歳出身地:兵庫県所属:東洋大学附属姫路高等学校、任意団体Lumiere趣味:読書、音楽鑑賞大切にしている言葉:Believe in Yourself

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masa | aboutme高校3年生 『医療業界の負担を情報(工学)の力で軽減し、医療や教育の地域格差を無くす!』という目標を掲げ、臨床工学技士を目aboutme.style

 

Photo:Eri MiuraText:Ayaka Shinada

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Ayaka Shinada

ライター

2001年生まれ、神奈川県出身。慶應義塾大学 環境情報学部に在学し、ライターとして活動。「若年層マーケティングメディアSORENA」での記事執筆経験がある。Steenzでは、「気になる10代名鑑」で、学生団体の運営や起業に携わる10代を中心に取材。

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