タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「フードデリバリー」。コロナ禍の影響などもあって、急激に普及したデリバリーサービスですが、アクティブな10代にとっては、どんな存在なのでしょうか。利用している人はどのくらいいるのか、その実態を調べるため、6人のティーンに話を聞いてみました。
1. 福井虎輝さん「2週間に1回のペースでUberします」
「Uber EATSはよく利用していますよ。頻度でいうと、だいたい2週間に1回くらいですかね。
家から出るのがとにかく面倒くさいというときに使っています。買い物に行くために着替えたり、準備したりするのが面倒なときってあるじゃないですか。そういうときに便利だなって思って、使っています」
2. さいむらひまりさん「急にマックが食べたくなったときや、買い物に行けないときに使っています」
「出前館とマックデリバリーを利用しています。マックデリバリーは、急に『マクドナルドが食べたい!』ってなったときに。お昼ごはんの時間に頼むことが多いです。
出前館は、ピザを注文するときや、家族がみんな忙しくて、買い物に行けなかったときなどに利用しています。出前館は注文できるお店が多いし、どれもおいしそうなので、いつも注文する前にすごく迷っちゃいます。月に2回くらい、多いときは4回くらいの頻度で利用していると思います」
3. 向井涼一さん「キャンペーンで安くなっているときなどに使います」
「Uber EATSと出前館は使ったことがありますね。キャンペーンで安くなっているときや、お金に余裕があるとき、外に買いに行くのが面倒くさいときに使います。
でも頻度としては、3か月に1回くらい。手数料も高いので、日常的には使いません。近くに飲食店やコンビニなど、食べるものを買える場所はあるので、だいたいは自転車で買いに行きます」
4. 足浮梨ナコさん「友達が泊まりにくるときは、ピザを頼むことも」
「基本使用していません。高校生で実家暮らしなので、親がごはんをつくってくれて、一緒に食べることが多いからです。
それに、手数料が高く取られたり、全体的に料金も高いから、自分で買いに行ったほうがいいかなっていうイメージがあります。だから、ひとりで食事するときも、最低限コンビニには行くし、外に食べたりします。
でもデリバリーで頼むのは、なんとなく非日常的なワクワク感があるので、友達が泊まりに来るときは、出前館などでピザを頼むことはあります」
5. ユウカさん「便利だとは思うけど、値段を気にしてしまいます」
「フードデリバリーはまったく利用しないです。だって、普通に買うよりも、値段がすごく高くなってしまうから。
たしかに便利なことはわかるし、外に出るのが面倒なときやプチパーティしたい気分のとき、ちょっと使ってみたいなと思うことはあります。でもやっぱり安く済ませたいので、自分で買いに行きます」
5. mairodoriさん「どうしても不安で、1回も使ったことがないです」
「フードデリバリー、いままで一度も利用したことがないです。
ちゃんと届くのかとか、注文した料理が崩れたりこぼれたりしないのかとか、いろいろな不安があって、まだチャレンジできていません。使ったら便利だとは思うんですけど、なかなか踏み込めないままです……」
6. 住井奏太さん「普段は作り置き、友達とは外で一緒に食べるので、使いません」
「まったく利用しません。ひとりのときは値段が高いからそもそも選択肢に入らないし、友達といるときは、家にいるよりも、外で遊ぶことが多いからです。
食費は自炊をしたほうが圧倒的に安上がりだし、味だって好みの味になるので、自炊をしています。僕は常に作り置きをしているから、フードデリバリーを頼もうっていう気持ちにならないんですよね。
友達といるときにデリバリーサービスを利用する人も多いと思いますが、僕は山登りなど、アウトドアの遊びをすることが多いので、友だちと家にこもって遊ぶっていうことはあまりなくて。だから食事をするなら、外に出たいと思うんですよね」
便利なのは共通認識としてある反面、やはり10代ということで、値段のことを考えて利用しづらい、という声が多く寄せられました。ただし浸透度はかなり高かったので、これから経済的なゆとりや時間的に忙しくなってきたら、普通に選択肢に入るかもしれませんね。
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya