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倉沢杏菜インタビュー!『18歳、つむぎます 私の卒業 -第4期-』公開記念

倉沢杏菜インタビュー!『18歳、つむぎます 私の卒業 -第4期-』公開記念

今後の活躍が期待される、若手俳優/女優を発掘・育成する「私の卒業」プロジェクト。これまでの作品はYOUTUBEで280万回以上も視聴され、昨年は劇場公開もされました。昨年に続き、1000名以上の応募者の中から選ばれたキャストに、「Steenz」が単独インタビューを実施。第9弾は、倉沢杏菜さんをフィーチャーします。

同い年だからこそ共感できる描写に勇気をもらった

今回の作品『18歳、つむぎます』では、クラスの人気者であるまどかを応援する、田中敬子というキャラクターを演じた倉沢杏菜さん。今回の作品についての想いや、プロジェクトに参加して感じたこと、芸能界に入ったきっかけなどを聞いてみました。

ーさっそくですが、「18歳、つむぎます」の台本を最初に読んだときの感想を教えてください。

「素直に、すごく勇気をもらいました。高校3年生のお話なんですが、私もちょうど同じ年齢で、自分たちが考えていることや悩んでいることが、リアルに描かれているように感じて……。

18歳で成人を迎えて、高校を卒業して、わたし自身『もっとしっかりしなきゃ』って思っていたところに、『わたしたちはまだ、18年間生きてきただけだ』というセリフがスッと胸に入ってきたんです。確かにそうだなと思って、肩の力を抜くことができました」

ーご自身の学生生活と比べて、作中の高校生たちはどうでしたか?

「もちろんスケールの大きさは違うんですけど、さまざまなトラブルを乗り越えながら、何かに向けてクラスで一丸になって準備して、ひとつのことをつくりあげていくのは同じだなって思いました。

わたしが経験したことあるのは体育祭の準備とかですけど、作中の高校生たちにとっては、ラストシーンのファッションショーがそれだったんじゃないかなと思います。

ただ、愛理ちゃんみたいな、引っ張ってくれる存在には出会ったことがないかなぁ。とても大きな存在だし、かっこよくて。そういう子がいてうらやましいなって思いました」

ー倉沢さんが今回演じたのは、サバサバしていてつつも、実は天然キャラでおっちょこちょいの田中敬子というキャラクターです。役との共通点はありましたか?

「わたしが演じた敬子ちゃんは、友達のまどかちゃんの夢を、至って真面目に応援している子なんです。ただ、応援したいという気持ちから出た発言が、意図せずまどかちゃんを傷つけてしまうシーンがあって……。

わたし自身、がんばっている子には、『がんばれ!』って言いたくなってしまうタイプだし、言った後に『傷つけちゃったかな……』って気にしちゃうような性格かも。敬子ちゃんを演じているときも、自然とそういう自分の一面が出ていたと思います」

ー今回は、オーディションやワークショップを乗り越えた28人ものメンバーと一緒に、2週間の撮影に挑んだとお聞きしました。撮影期間のメンバーとの思い出を教えてください。

「たくさんあるけど……地元のパン屋さんが差し入れをくださって、メンバーみんなでホテルの部屋に集まって、一緒に食べたのが、すごくいい思い出です! あとは、『私の卒業』の作品をみんなで見ながら語る会もやりました。

ちょうどロケ中の宿泊先の部屋割りも、作品の中で、仲が良い人たちと近い部屋になるよう組んでいただいていて。もともと、お芝居の中でも友達らしさを出すように、普段から積極的に話すようにしていたのですが、よりリアルで仲を深められたような気がしました」

ーオーディションやワークショップ期間に、心境の変化はありましたか?

「役が決まる前、演技のワークショップではチーム分けがされていて、わたしはみんなと別のチームにいたんです。だから、合流したときはすごく緊張しちゃいました。でも、みなさんが優しくしてくださって、自分でもびっくりするぐらい、いつの間にか仲良くなっていました!

それと同時に、メンバーみんなの雰囲気に圧倒されました。わたしはまだまだ自分の演技に自信が持てていなかったので、『メインキャストを取ってやるぞ!』って、思っていなかったんです。だから、みんなやりたい役を演じるためにすごく一生懸命な姿を見て、自分にはできることがないんじゃないかなって、悩んでしまったことも……。

でもそのとき、作品はみんなでつくるものだという話をしていただいて。まずは現場の雰囲気をつくるために、なるべく笑顔でいるとか、声を掛け合うといった、小さなことから心がけるようになりました」

ー舞台となった福山市で、何か印象に残っていることはありますか?

「住んでいる方がみんな優しい街だなと思いました。一度、撮影現場にスマホを忘れたまま、ホテルまで戻ってしまったことがあって。タクシーで現場に戻ったんですけど、そのときの運転手のおじいさんがすごく優しかったんです。わたしは2週間も親元を離れたことがなくて、撮影期間はけっこう心細かったので、優しくいただいて、救われた気持ちになりました。

あと、ごはんもすごくおいしかったです! 撮影がオフの日に、ホテルの近くの鉄板焼き屋さんや、ロケをさせてもらったパン屋さんに、メンバーと行きました」

インスタで見かけた事務所のオーディションに、いつの間にか応募していた

ー今度は、倉沢さん自身のことについても質問させてください。演技の道を志したきっかけは?

「映画の『ハイスクール・ミュージカル』が大好きだったり、5歳のときからクラシックバレエをやっていたりして、小さいころから舞台に立って表現することが好きで、興味があったんだと思います。バレエの発表会のとき、教室の友達のお母さんや家族に喜んでもらえたことが嬉しくて。

それで、インスタグラムのストーリーズで、好きなモデルさんが所属する事務所がオーディションを開催するのをたまたま見つけて。それまで、あんまり芸能界を意識したことはなかったんですけど、いつのまにか応募していました(笑)。

その事務所に去年の5月から所属させてもらって。いままでは学業と両立していてあまり時間が取れなかったので、こうやって深く作品に関わるのは今回が初めてなんです」

ーお芝居の楽しさはどんなところに感じていますか?

「感覚的な話になっちゃうんですけど、役をつくるとき、最初はピンと来ないことが多くても、やっている最中に突然『あ、これだ!』となる瞬間があるんです。その瞬間が嬉しくて。

今回の作品でいうと、教室でみんなで丸くなって話しているシーンを演じているとき、ふと『本当の友達みたいになれているな』っていう感覚になったんです。特別な意識をしなくても、その役として居ることができていると思うと、お芝居がとっても楽しく感じます」

ー最後に、どんな人にこの作品を見てもらいたいですか?

「わたし自身や、作品に登場するキャラクターたちと同い年の高校3年生の人には特に観てもらいたいですが、どの世代の人が見ても心温まる作品なんじゃないかなと思います。悩んだり、心配になることがあったりしても、1歩ずつ前に進んでいけばいいんだって教えてくれる。この作品を見て、ぜひ勇気をもらってください」

―ありがとうございました!

『18歳、つむぎます 私の卒業 -第4期-』

2023年3月24日(金)より、新宿バルト9ほか、全国の映画館にて限定公開

高校卒業という節目のタイミングは、誰もが人生の岐路に立ち、そこには数々のドラマがある……。そんな18歳の思いや悩みを題材に、若者たちが前向きになれる物語を紡いでいく「私の卒業プロジェクト」の第4期作品。今回は、広島県・福山市を舞台に、同市でロケを敢行。卒業とともに新成人を迎える高校生たちが、大人になることや将来に不安を抱えながらも、前に進んでいく姿を描いている。

3月24日公開劇場

3月31日公開劇場

■予告編

■作品情報

【タイトル】18歳、つむぎます 私の卒業 -第4期-
【出演】 伊礼姫奈 高橋璃央 吉田晴登 佐藤愛桜 植村颯太 白上理桜 相羽星良 加部亜門

舟木健 木村伊吹 山下晃季 城夢叶 SOYO(@onefive) 角心菜 阪上はづき 倉沢杏菜 もか 谷真唯子 永島彩花 堀野内智 牧海斗 涼雅 大山蒼生 大崎凛 風吹ケイ 速瀬愛 小林虎之介 他

【脚本】高石明彦
【監督】北川瞳
【音楽】片田陽依
【撮影協力】福山市 ふくやまフィルムコミッション (公社)福山観光コンベンション協会
【プロデュース】高石明彦 英田理志
【企画・制作】The icon

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倉沢杏菜プロフィール

くらさわあんな
年齢:18歳(2023年3月現在)
誕生日:2005年3月18日
出身地:神奈川県
身長:162.5cm
趣味:音楽鑑賞、風景写真を撮ること、ギターを弾くこと、K-POPダンスを踊ること
特技:クラシックバレエ、お菓子づくり、片目をキレイに閉じる、どこでも寝られる

Photo:Kaori Someya
Text:Ayaka Shinada

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Ayaka Shinada

ライター

2001年生まれ、神奈川県出身。慶應義塾大学 環境情報学部に在学し、ライターとして活動。「若年層マーケティングメディアSORENA」での記事執筆経験がある。Steenzでは、「気になる10代名鑑」で、学生団体の運営や起業に携わる10代を中心に取材。

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