The Real World

経営者とZ世代をつなぐ番組『CLUB CEO』花キューピット株式会社社長・𠮷川登が感銘を受けたビジネスモデルとは? 

経営者とZ世代をつなぐ番組『CLUB CEO』花キューピット株式会社社長・𠮷川登が感銘を受けたビジネスモデルとは? 

interfm(TOKYO:89.7MHz)で放送中のラジオ番組「CLUB CEO」(毎週日曜日6:30〜7:00)。ビジネスの第一線で活躍する経営者をゲストに迎え、その事業内容に迫りつつ、新しい価値観をもつZ世代たちと対話をしながら、これからの社会や経営について一緒に考え学んでいくラジオプログラムです。

この番組に登場するZ世代は、以前、「気になる10代名鑑」に登場してくれた10代の方々。Steenzでは、番組を聞き逃してしまった人たちへのテキストコンテンツと、放送にはのらなかった独自のスピンオフコンテンツを展開していきます。

第3回ゲストは花キューピット株式会社代表取締役社長、吉川登さん

五十嵐:今週は、花キューピット株式会社代表取締役社長、𠮷川登さん
Z 世代からは国際基督教大学教養学部2 年生の田代葵さん東京学芸大学附属国際中等教育学校の桶谷圭吾さんのおふたりにお越しいただきました。

優れたビジネスモデルを世の中に届けたい。その一心で社長に就任

五十嵐:まずは、𠮷川社長が花キューピット株式会社に入られた経緯をお伺いしたいと思います。

𠮷川:僕はもともとデザイン系の設計事務所にいたんです。そこから、大手の商社に呼んでいただいて、IT系の業務を担当したのち、動画など処理技術を提供するベンチャー企業を起業をして、そこで9年以上、社長をやっていたんです。

五十嵐:そこから花キューピット株式会社さんに入られたんですね。

𠮷川:その後、ベンチャー企業の代表を外れて、いろんなところのアドバイザーをやったり、メンターをやったり、エンジェルをやったり、顧問をやったりと、いろいろやらせていただいていたんですね。

そのときに、総合商社にいたときの上司で、当時、花キューピット株式会社の社長をやっていた方から「昨今、若い人たちが花離れしている。花キューピットは、昭和28年からやっていて名前は知られているけど、何をやっているかわかっていない人がほとんどだ」という相談を受けまして。それで1週間に1回くらい、コンサルティングみたいなかたちで携わるようになったんです。

それが面白くて、ビジネスモデルも本当に天才的だったし、すごくよくできていて。これをきっちり世の中の人たちに伝えれば、きっとお花好きになってくれる、花キューピットを使ってくれると思ったので、5年ぐらい社長をさせていただいているという感じです。

全国「いつでも、どこからでも、どこへでも」お花を贈れるサービスを

花キューピット株式会社 吉川登 代表取締役社長

五十嵐:𠮷川さんが、このビジネスモデルは面白いぞと思った、花キューピット株式会社さんの事業。会社概要を見ると、事業内容には「花キューピットブランドによる生花の通信配達受注業務」と書いてあるんですが、具体的にはどんな事業なんですか?

𠮷川:もともと花キューピット自体は、昭和28年に設立されて、当時は「日本生花通信配達協会」という名前だったんです。昭和28年といえば、まだ戦後8年で、日本は焼け野原だったんです。

半分は僕の持論なんですが、文化水準が上がって経済が安定してくれば、お花を贈り合ったり、飾ったりということになってくると思うんです。遠くの大切な人たちにお花を届けたいというニーズも出てくるんだろうと。それからこの事業が始まって。

当時は宅急便もないですし、車もそんなにないから、お花をそんなに遠くまで運べない。なので、お花屋さんがグループになって、遠くのお花屋さんに頼んで、その近くの花屋さんが届けるという、今でいう『Amazonフレッシュ』みたいな形態をとるしかなかったんです。それが昭和28年から、22店舗で始まって。

五十嵐:現在は何店舗あるんですか?

吉川:今は4,300店舗、北は利尻島から、南は石垣島までありますね。

五十嵐:すごいですね。企業情報のところにも「いつでも、どこからでも、どこへでもお応えするサービスを」と書かれてありますが、「いつでも」というのと、「どこからでも」、そして「どこへでも」というのがすごいですね。

吉川:90%以上、大体のところには届けられると。昔の話を聞いたりすると、深夜に電車に乗って、ひと晩かけてお花を届けたりとか、先人がそういうことをやって、フラワーギフトというのが普通になってきて、花キューピットという名前も、みなさんに知っていただけるようになりました。

田代:私自身も家族と離れて暮らしているので、母の日とかにお花を贈りたいなと思っても、なかなか直接渡しに行くのは難しいので、今度利用してみたいなと思いました。

𠮷川:我々のビジネスモデル自体が、ちょうど一周回って、『Amazonフレッシュ』みたいな話になっているとか、宅急便の場合はどうしても長い距離を車が走るけど、我々は近所の花屋さんが届けるので結果的にCO2削減に貢献をしていたり、お花屋さんが届けるので梱包によって出るゴミが少なかったり、今っぽいビジネスモデルになっているというのがすごいなと思うんです。

五十嵐:𠮷川社長がしゃべっているときの表情がすごく楽しそうです(笑)。

𠮷川:楽しいですね、本当に。

五十嵐:そして私の目の前に、山下智久さんが写っている花キューピットさんのポスターがあるんですが。

𠮷川:いろんなところで特徴を出していかないといけないというのがあって、「今年は僕が届けます」というキャッチコピーで、4年前から、花キューピットの加盟店、もしくはインターネット花キューピットで母の日商品を
買っていただいた1名の方のお母様に、芸能人の方がお花をお届けするキャンペーンをさせていただいています。1年目は新田真剣佑さん、2年目は鈴木伸之さん、去年は松坂桃李さんに参加いただいて、今年は山下智久さんにお願いしました。

五十嵐:錚々たるラインナップですね。

𠮷川:それだったら花キューピットで買おうかなと思ってもらえる機会になるかな、と。先ほど全国に4,300店舗あると言いましたが、どこに店舗があるかって、なかなか把握できないですよね。そうすると、山下智久さんのポスターによって店舗が目につきやすくなって、来店促進にもなると思うんです。

田代:花キューピットさんの加盟店を見つけるのって難しいと思うので、このポスターが張ってあるだけで、「あ、このお店は加盟店なんだな」ってわかって、消費者としてもありがたいですね。

𠮷川:4月の半ばぐらいから、テレビコマーシャルも始まりますので、みなさんに見ていただいたらありがたいと思います。

五十嵐:いろんなところで目にするんじゃないかなと思います。ということで、花キューピット株式会社の𠮷川社長から、いろんな話を伺いましたが、この続きはまた来週、お伺いできればと思います。

〜 4月24日放送の後編につづく 〜

radiko | インターネットでラジオが聴けるラジコは、スマホやパソコンでラジオが聴けるサービスです。今いるエリアのラジオ放送局なら無料で、ラジコプレミアムなら全国のラradiko.jp

CLUB CEOアフタートーク

Steenzだけの限定コンテンツとして、「CLUB CEO」の放送では聞けない、収録後のアフタートークを公開しています。放送とはひと味違う、Z世代のパーソナルな悩みや、活動に対するリアルな課題感を、ゲスト経営者にぶつけています。放送には乗せられない、ココだけの話が飛び出すかも!?

番組概要

番組名:CLUB CEO
放送局:interfm(TOKYO:89.7MHz)
放送日:毎週日曜日 AM6:30〜7:00
ナビゲーター:五十嵐彰(株式会社CMerTV代表取締役社長)
番組ホームページ:https://www.interfm.co.jp/clubceo

今回登場したZ世代

田代葵さん

英語ディベートで世界に挑戦!日本代表として踏み出した大学生【田代葵・19歳】
英語ディベートで世界に挑戦!日本代表として踏み出した大学生【田代葵・19歳】
「気になる10代名鑑」23人目は、田代葵さん(19)。高校時代から英語ディベートで全国大会出場を経験、そして大学では厳しい選考を勝ち抜き、2022年春にアメリカで行われる『模擬国連』の全米大会に出場予定。そんな彼女の活動 […]
https://steenz.jp/8694/

桶谷圭吾さん

世の中の「欲しい」を集めてもっといいサービスを!起業に向かって直進する高校生【桶谷圭吾・17歳】
世の中の「欲しい」を集めてもっといいサービスを!起業に向かって直進する高校生【桶谷圭吾・17歳】
「気になる10代名鑑」47人目は桶谷圭吾さん(17)。中学3年のとき友人から誘われたビジネスコンテストをきっかけに、サービスづくりを始め、その魅力にすっかりハマってしまったそう。すでに、サービスの立ち上げや、事業運営まで […]
https://steenz.jp/8787/

SNS Share

Twitter

Facebook

LINE

Steenz編集部

Steenz編集部

Steenzのコンテンツは学生を中心に10代〜Z世代の個性豊かなメンバーでコンテンツを制作しています。多様性の時代を駆け抜ける10代が、個性を手放さずに生きられる世界を目指して頑張っています!

View More