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英語ディベートで世界に挑戦!日本代表として踏み出した大学生【田代葵・19歳】

英語ディベートで世界に挑戦!日本代表として踏み出した大学生【田代葵・19歳】

「気になる10代名鑑」23人目は、田代葵さん(19)。高校時代から英語ディベートで全国大会出場を経験、そして大学では厳しい選考を勝ち抜き、2022年春にアメリカで行われる『模擬国連』の全米大会に出場予定。そんな彼女の活動について、根掘り葉掘り、聞いてみました。

■田代葵を知る10の質問

Q1. プロフィールを教えてください

「鹿児島県出身、19歳です。小さいころから英語を勉強していたので、国際問題や世界について漠然とした興味がありました。現在通っている国際基督教大学では、さまざまなバックグラウンドを持つ仲間と日々ディスカッションを通して真剣に学んでいます。趣味はダンスです」

Q2. 今いちばん頑張っていることは何ですか?

『模擬国連』という、実際の国連を模した活動をしています。自分の担当する国の大使として、自国の利益を追求しながら、他の国の大使と議論や交渉を重ねて、各国の意見をまとめた決議案を作ります。そして最後には、その決議案が採決されるかどうかの投票を行います。

高校生のときから始めたのですが、高校時代には、世界大会まで手が届きませんでした。大学生になってから再チャレンジして、選考を経て、2022年の春にアメリカで行われる『模擬国連会議全米大会』の第39代日本代表団の団員に選ばれました。

この活動を通して、英語力の向上もそうですが、苦手な論理的思考力やファシリテーション力を身に着けている最中です。毎回、仲間にも刺激を受けますし、自分の足りない部分を、どうやって改善していけばいいかを考えられるので、学びがたくさんあります」

Q3. 何を大切に活動していますか?

『常に挑戦し続ける』、『自分を成長させられる選択をする』。このふたつを常に大切にしながら活動しています。英語力も、論理的思考力も、自信がなかったんです。これらの力を磨こうと思って、英語ディベートや模擬国連に挑戦しました」

Q4. さまざまな挑戦をするうえで、心掛けていることはありますか?

「失敗したとき、まず自分の気持ちを落ち着けるために、『縁がなかったな』って思うようにしています。どんなに頑張っても報われないことある。だから、『なれなかったものは、ならなくてよかった』と考えるようにしています。

そして心が落ち着いたあとに、失敗した理由を振り返って、それを生かして『これから何しようかな』と考えるようにしています」

Q5.幸せや生きがいを感じる瞬間はどんなとき?

「自分が成長したと感じるときです。自分の弱い部分を見つけて改善するために努力して、少しでも『できるようになった』と感じたときは、やっぱり嬉しいですね。

あと、私は割とONとOFFがはっきりとしている性格なので、やることが終わって、ベットに入ってリラックスする瞬間は『今日も頑張った』と思える。それがすごく幸せです

Q6.宝物を教えてください。

ピアスです。鹿児島では、高校生はなかなかピアスが開けられないので、大学生になってつけられるようになってから、毎日つけるのが楽しみなんです」

Q7. 趣味のダンスについて教えてください。

「小さいときに、日本舞踊をやっていたおばあちゃんがスタジオに連れて行ってくれたんです。スタジオで踊る楽しそうな様子に惹かれて、『自分もやってみたい』って思って始めました。

ひたすら踊っていると、まるでアイドルになった気分になれるので(笑)、勉強から気持ちを切り替えられて、ひたすら楽しめるいい趣味です」

Q8. 社会が「こう変わればいい」と思うことは?

「自分が自分らしくいられる社会に少しずつでも近づいていくといいなと思います。ICUに入学して、さまざまなバックグラウンドを持つ人たちに出会って、自分の価値観が大きく変わりました

それぞれが自分の主張を持ちながら、自分とは違う意見に対しても、誰もそれを否定しないで受け止めてくれる。そういう、お互いを受け入れられるのっていいなと思います」

Q9. 今後の展望は?

「まだ曖昧なんですが、『人のために何かしたい』とは思っています。小さいときから英語の勉強を続けていたことから、漠然と国際関係の仕事、それからエンタメの仕事にも興味があります。人を笑顔にするエンタメも、この世界をよくするために大切だと感じるんです。

先日行ったコンサートで、お客さんがみんな笑顔で幸せそうにしていた姿がコンサートの後も離れなかったんです。それから、コンサートを企画したりイベントを企画したりして、人を笑顔にしたいと思うようになりました。興味があることが多すぎてなかなか決められません(笑)」

Q10. 同じ時代を生きる10代にメッセージをお願いします。

「自分に自信がなくて、一歩踏み出せない人ってきっとたくさんいると思います。私自身、自分の欠点ばかりが気になってしまうことがあったし、もちろん今でもあります

でも考え方を変えれば、それは『自分が成長できる部分がある』ということ。あとから『しておけばよかった』と思うのは悔しいことだと思います。もし、10代のうちにしてみたいことがあるなら、一歩踏み出してみるべき! 学べることや気づくことはたくさんあると思います。10代を後悔しないように、自分が納得できる道を選んでください」

■田代葵の今日のファッション

コート/SLENDER パンツ/GU ブーツ/Qoo10

クールなイメージにしたくて、かっこいいテイストの服をよく着ます。特にブランドにこだわりはなくて、ふらっと立ち寄ったお店で『このデザインいいな』と思ったら、ブランド関係なく買います。髪色は服の雰囲気に合わせて寒色系にすることが多いです」

■田代葵のSNS

★Instagram

Photo:Eri Miura
Text:Tomoka Uendo
Edit:Takeshi Koh

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Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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