Teen's Snapshots

挑戦が当たり前の社会へ。未来の情報教育に挑むプログラミング講師兼大学生【島村美帆・19歳】

挑戦が当たり前の社会へ。未来の情報教育に挑むプログラミング講師兼大学生【島村美帆・19歳】

「気になる10代名鑑」の940人目は、島村美帆さん(19)プログラミングの講師やキャンプ企画などを通じて多くのひとにプログラミングへの挑戦のきっかけを提供しています。情報教育をもっと身近に感じてもらいたいと話す島村さんに活動をはじめたきっかけなどをあれこれ聞いてみました。

島村美帆を知る5つの質問

Q1. いま、力を入れていることは?

プログラミングの魅力や楽しさを多くのひとに伝える活動をしています。特に、女子向けのプログラミング教育はまだ少ないと感じていて、現在、株式会社Griteenで小中学生の女の子を対象にしたプログラミングスクールの講師を務めています。さらに、株式会社Riburaの一員として、春休み期間のプログラミングキャンプの企画を担当しています。

プログラミングに興味があるけれど、どう始めればいいかわからない中高生に向けて、最初の一歩を踏み出せる環境を作りたいと考えています。短期間でも最大限の学びと楽しい思い出が得られる場を提供することを目指しています!

Q2. 活動を始めたきっかけは?

「高校の授業でプログラミングに出会って、自分の手で何かを作り上げる楽しさを実感して。そこから、妹にプログラミングを教えてみたところ、その楽しさを共有できたことが嬉しかったんです。その反応が私にとって大きな励みとなったことがきっかけで、もっと多くのひとにこの楽しさを伝えたいと思うようになりました。

情報や、AI、ITという言葉はよく聞くものの、まだ具体的な理解や活用が進んでいない現状にも疑問を感じていて。一方で、経済産業省のレポートによると、2030年までに最大79万人のIT人材が不足すると言われています。だからこそ、次世代にプログラミングの楽しさを伝え、技術を身につける機会を提供することで、この課題の解決にも貢献したいと思っています」

Q3.活動をしている中で、印象的な出来事は?

この活動を通じて、普段関わることの少なかった小中高生や幼稚園生と一緒に学び、会話する機会が増えました。そのなかで、彼らが持つ無限の可能性を実感したことです。

わたしは高校からプログラミングを始めましたが、幼い頃からスマートフォンやタブレットに親しんでいる下の世代は、デジタル技術を自然に使いこなし、学びを吸収するスピードが驚くほど速いんです。本当に毎回驚かされています。彼らの柔軟な発想や新しいものを受け入れる力に触れるたびに、自分も学び続けたいと刺激を受けています!」

Q4. 活動を通して、実現したいビジョンは?

やってみたいという興味が発展して、実際にやってみるという“挑戦”が当たり前となる環境を作ることです。大学生になり、上京してきた友人たちと出会うなかで、情報や環境の不足からやりたいことに踏み出せていない現状を知って……。

わたしがプログラミングを教えているのも、最初の一歩を踏み出すきっかけを提供することで、環境に左右されずに挑戦できる場所を作りたいから。挑戦することで得た経験はやがて自信となって、その先の挑戦にも自信を持って踏み出せるようになると信じています」

Q5. 将来の展望は?

「直近の目標として、高校の情報科教員として多くの子どもたちにプログラミングの楽しさを伝えることを目指しています。現場でしか得られない経験を学び、その後はその経験を活かして未来の情報科教員を育てる立場になることが次の目標です。

情報技術が進化し続ける中で、情報教育も常に変化を求められています。その変化をリードし、未来の情報科教員が情報をブラッシュアップできるようサポートすることで、情報教育の基盤を築くパイオニアとなることが私の夢です」

島村美帆のプロフィール

年齢:19歳
出身地:台湾
所属:東京学芸大学 教育学部
趣味:ラーメンを食べる、服を買う、読書
特技:中国語、歌
大切にしている言葉:人生なんとかなる

島村美帆のSNS

★Instagram

 

この投稿をInstagramで見る

 

美帆(@minnn_oo00)がシェアした投稿

  


Photo:Nanako Araie
Text:Honori Kukimoto

SNS Share

Twitterのアイコン

Twitter

Facebookのアイコン

Facebook

LINEのアイコン

LINE

Honori Kukimoto

ライター

View More