「気になる10代名鑑」の750人目は、飯野裕斗さん(19)。ビジネスリーダーシップを学ぶプログラムで、SA(スチューデントアシスタント)として授業運営に関わっているほか、高校生向けに進路支援などの活動をおこなっています。大学入学が自分を変える転機になったという飯野さんに、活動を始めたきっかけや今後の展望について伺いました。
飯野裕斗を知る5つの質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「立教大学の経営学部に通っています。経営学部にはビジネスリーダーシップを学ぶプログラムがあるんですけど、その中でも『BL0』という、学部1年生が必修の科目で、SA(スチューデントアシスタント)を務めています。具体的には自分の担当クラスを持っていて、20人くらいの受講生に対して、授業をしているようなかたちです。
他にも、『高大連携学生プロジェクト』、通称『高プロ』という学生団体に所属していて、高校生に向けて、僕たちの学部の魅力を伝える活動や、進路のサポートをおこなっています。
例えば、いろんな高校に出向いて、リーダーシップに関する授業をさせてもらったり、高校生向けに進路相談のイベントを開催したりしています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「SAに関しては、自分が受講生だったとき、SAさんに憧れたことがきっかけです。
僕はもともと人前で話すのが得意じゃなかったし、社交的なタイプでもなかったんですけど、そのSAさんがいろいろと働きかけてくれたおかげで、自分のアクティブな一面が引き出されたように感じていて。僕もそんな人になりたいなと思って、挑戦することを決めました。
高プロは『なんか楽しそうだな』ぐらいの気持ちで始めたんですけど、教えることを通じて自分もいろんな学びを得られるし、自分たち次第でどんな活動もできる環境にあることで、いまはすごくやりがいを感じています」
Q3. 活動の中で大切にしていることは?
「些細なきっかけでもいいから、とりあえず挑戦してみることです。
自分自身、高校までは大きな目標もなく、その場しのぎで過ごしてきた感じがあったんですけど、いまの学部に入ったことで意欲的になれたんです。正直、こんな大学生活になるとは予想していませんでした。
その理由を考えてみると、チャレンジする機会を得られたことが大きいと思っていて。立教経営には、ビジネスリーダーシッププログラムをはじめ、挑戦できる機会がたくさんあるんです。それをなんとなくでもいいからやってみたことで、変われたのかなって思っています」
Q4. 活動する中で、悩みはありますか。
「それが、実はあまりないんです(笑)。自分はもともとネガティブなタイプで、『これで大丈夫かな?』っていう漠然とした不安感は常に抱えてるんですけど、それがかえって行動の原動力になっていて。
例えば、SAに関しても『自分にできるかな』みたいな不安はあったんです。でもそれが『だったらそれに向けて、いまできることをやろう』っていう気持ちにつながって、SAとしての活動に役立ちそうな、リーダーシップ開発について学ぶ授業を受講するなど、準備をすることにつながりました。
だから、悩むっていうより、目標に対する不安感はあるけど、それを計画的に行動していくことで解消しているような感じがあります」
Q5. 今後の展望は?
「大きな目標とかがあるわけではないんですけど、自分のことを振り返る時間を取りたいと思っています。
というのも、いまは相手にフォーカスする場面が多いと感じていて。受講生だったり、他の授業スタッフだったり、常に他の人のことを考えて動いているような状況なんですけど、それだとなかなか自分自身の成長が実感しづらい感覚があって。
だから、次の学期では、自己理解に関する授業とか、自分の苦手な分野を伸ばす授業をとって、自分にフォーカスする時間にしたいです。他者へのフォーカスと自分へのフォーカス、その繰り返しで成長していけたらいいなって思っています」
飯野裕斗のプロフィール
年齢:19歳
出身地:東京都中央区
所属:立教大学 経営学部 経営学科、高大連携学生プロジェクト
趣味・特技:J-popを聴くこと、友達と話すこと、遊ぶこと
大切にしている言葉:なんとかなる!
Photo:Nanako Araie
Text:Fuka Hagai