世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。2022年最後となる今回は、今年もっともたくさん読まれた「ソーシャルGOOD」なニュース記事をランキングでお届けします。
2022年は、どんな「ソーシャルGOODな話題や社会問題」が注目された?
9月から始まった「Steenz Breaking News」では、環境問題への身近な取り組みや手に取りやすいエシカルなコスメ、サステナブルなサービスなどのソーシャルGOODな話題から、差別や貧困、ジェンダーといった社会問題まで、あらゆる視点でニュースをピックアップしてきました。
さまざまなニュースをお届けしてきましたが、果たしてどんな話題がよく読まれたのでしょうか……?ランキング形式で発表します。
【第1位】タイやベトナムで日本人のセクハラに批判集まる。被害を拡大させないためには?
今年もっとも読まれたのは、 Twittte上でも批判の声が相次いだ「日本人の東南アジアの現地女性に対するセクハラ問題」。一時期、日本大使館が勧告を出すほどの大きな問題となっていました。このような性被害に加担しないことはもちろん、旅行先での写真や動画撮影においても、現地のひとの迷惑にならないような行動を心がける必要があるということを、改めて認識した人も多かったのではないでしょうか。
【第2位】性交同意年齢、16歳に引き上げられるとどうなる?10代が知っておきたい「性」のこれから
今年10月、13歳から16歳に引き上げられた「性交同意年齢」に関するニュースも、世間で話題を呼びました。この年齢が改正されたのは、実に110年ぶりとのこと。記事内ではこの「性交同意年齢引き下げ」とあわせて、改めて知っておきたい「性との関わり方」についても紹介しています。
【第3位】 どこにでもあるCO2で蓄電できるシステムが爆誕。世界のエネルギー事情が変わるかも?
編集部もびっくりするほど、多くの反響があったのは、エネルギーに関するニュース。この記事では、イタリアで開発された、どこにでもある二酸化炭素(CO2)を燃料とする蓄電技術をご紹介しました。安全性や実現性においても、かなり優秀な技術とのことで注目されています。生活の根幹を担うエネルギーの問題は、2023年も引き続きウォッチしていきたいですよね。
【第4位】東南アジアの小国・ラオスで鉄道開通!その乗り心地は?そして出資した中国の狙いとは?
東南アジアの小国ラオスで、日本の新幹線にあたる高速鉄道が開通。一見すると、普通に経済ニュースのようにも思えますが、この事業の資金の約7割はお隣の大国・中国から出資されている、というのが興味深いポイント。記事では実際に、その“オール中国製”の高速鉄道の乗り心地や駅の様子をレポートしています。
【第5位】水に浮かぶ電気自動車「FOMM ONE」がタイで大活躍!開発したのは日本の会社です
水害の多発するタイでは、日本のとあるコンセプトEVが活躍しているという記事も、多くの反響がありました。この「FOMM ONE」という水に浮かぶ電気自動車は、東日本大震災をきっかけに誕生し、大雨時の道路の冠水に耐えうる、というタイの独自のニーズに応えるかたちに。異常気象が「異常」じゃなくなりつつあるいま、その需要はさらに加速していきそうですね。
【第6位】滑らかな書き味でおなじみの「ジェットストリーム」もサステナブルに進化してた
三菱鉛筆の人気ボールペン「ジェットストリーム」から、海洋プラスチックとコンタクトケースのみでつくられた、サステイナブルなボールペンが登場したというこのニュース。サステイナブルな文房具はこれまでも数多く発売されてきましたが、おなじみのボールペンから、こういった取り組みが登場したことは、環境に対する意識が身近になったしるし。現在はノベルティ専用商品とのことですが、いつかは文房具屋さんでゲットしたいですよね!
【第7位】大手メーカーが化粧品を無料配布。女性の貧困を救う「コスメバンクプロジェクト」
日本の社会問題のひとつである、「女性の貧困」。そんな女性たちを笑顔にすべく、コスメバンクプロジェクトが、資生堂やコーセーなど大手メーカーと協力して、化粧品を無料配布しているというニュース。配布されるのは、本来廃棄処分されるはずの、返品アイテムや旧仕様品などの未開封商品。以前からコスメロスは問題となっていたため、環境保護の観点からも期待される取り組みですよね。
【第8位】タイでの大麻規制緩和。実際どうなの?現地での受け止められ方
日本でもさまざまなメディアで取り上げられ、話題を呼んだ、タイの大麻規制の話題。首都バンコクでは、大麻ショップが相次いでオープンしました。この動きに日本企業も注目しており、タイ大使館で交流会がおこなわれたとのこと。大麻先進国となったタイから、メリットやデメリットなど、いろいろと学べることも多そうですね。
【第9位】タイでBLドラマの人気爆発。かつては偏見も・・・若者から広がる理解の輪
タイと聞くと、「LGBTQに寛容な国」というイメージをお持ちのひとも多いでしょう。Z世代を中心に、性的マイノリティの理解が進んでいるというタイですが、近年のBLドラマのヒットも受けて、エンターテイメントからもその様子が伺えます。U-NEXTなどの動画配信サービスでも、タイのBL作品を楽しむことができるので、この年末年始に鑑賞してみてはいかがでしょう。
【第10位】「便利さ」よりも「エコかわいい」が勝つ!リターナブル瓶のポカリスエットが欲しすぎる
この夏、SNSでも話題を呼んだ、レトロなポカリスエットのリターナブル瓶。透き通ったブルーが涼しげで、思わずパケ買いしたくなりますよね。こちらは、大手メーカーも参入する、リユース容器を利用したサービス「Loop」の一環。かつては、牛乳瓶などの「瓶を繰り返し使う文化」が当たり前だったように、エコかわいいリターナブル瓶がおなじみの飲料で見られるようになる日は、すぐそこに来ているのかも!
今年も、たくさんのサステイナブルな話題やユニークな取り組みに関するニュースが届きました。その一方で、引き続き向き合っていかなければならない課題も山積み……。いまを生きる10代のみなさんは、こういったニュースをみて、どう感じましたか。来年は少しでも悲しいニュースが減って、ワクワクする話題であふれる1年になりますように!
Text:Atsuko Arahata