タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回、質問してみたテーマは「好きなテレビ番組」。最近では「若者のテレビ離れ」も叫ばれていますが、本当のところはどうなのでしょう。今回は5人の10代が、日常的に見ている番組や、それを支持する理由を教えてくれました。
1. 桶谷圭吾さん「ひと言で笑いを生み出すのってすごい!最近は切り抜きでも見ます」
「『IPPONグランプリ』が好きです! 毎回いろんな芸人さんが参加していますが、たったひと言だけで、あれだけ笑いをつくれるのはすごいと思います。オンエアしているときにたまたま家にいるときは、テレビでも見ますが、最近はTikTokとかで切り抜きを見ることも多いです」
2. ななあげみさん「カラフルなオープニングも、ぶっ飛んだ企画も最高!」
「『水曜日のダウンタウン』が大好き! カラフルなものに無条件に惹かれる私にとって、オープニングの色鮮やかな感じだけで、すごくワクワクします。それに、検証系の企画やドッキリ企画など、内容もぶっ飛んでいて、面白いですよね。よく流し見してます」
3. 北村優斗さん「インプットのために、最近テレビを購入。主にドキュメンタリー番組を見ます」
「高校時代までは実家で過ごしていたため、テレビを日常的に見る習慣がありましたが、高校を卒業してからは、テレビを見る習慣がまったくなくなってしまって。でも最近になって、深刻なインプット不足に陥っていると感じて、テレビを買いました。
主にドキュメンタリー番組を見ています。『NHKスペシャル・クローズアップ現代』は、これまで知らなかった課題に触れることができるので、インプットとして見ています。
あとは、『セブンルール』。僕は父が会社員、母が専業主婦、という家庭で育ちました。『セブンルール』では社会で活躍するさまざまな女性のロールモデルを学ぶことができるので、将来、家庭を築く際の糧にしたいと考えています。こういったドキュメンタリー番組は、成果を出されている方の考え方や習慣に触れることができるので興味深くて見てしまいます」
4. 五十嵐にいかさん「お昼の情報番組。ひとつのテーマに向き合う時間が長いから知識を深められる」
「普段よく見るテレビ番組は、お昼の情報番組。特に、大学の休み中は、昼間に家にいることが多いので、自室でテレビをつけていることが多いです。
昼の情報番組は、ほかの番組に比べて、ひとつの今話題のテーマについて、さまざまな専門家を交えて話し合っていますよね。夜の情報番組では少ししか扱われないテーマでも、深堀りしたことが聞けることもあるので、知識も深められます。また、旬の食べ物やお店の情報など、友達とお出かけする場所を考えるのにも便利なので、ついつい見てしまいます」
5. くるみさん「見るのはニュース。好きなアーティストが出ていたら、音楽番組を見ることも」
「テレビはニュース番組以外、ほとんど見ません。好きなアーティストが出演するときだけ『ミュージックステーション』を見ます。あと、夏限定ですけど、高校野球の中継を見たりすることも。
バラエティ番組などを見ることはほとんどなくて。私にとってテレビは、時間を潰すものというよりは、今の情勢を知るためのもの。そのかわりに、時間をつぶすのはもっぱらYouTubeですね」
比較的メジャーな人気番組の名前が並ぶ結果となりました。中にはまったくテレビを見ないという回答も。テレビ離れというよりは、10代はテレビに依存することなく、さまざまなメディアと等しく距離をとりながら、娯楽も情報も入手しているという感覚に近い気がしました。
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya