タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「行ってみたい国内旅行先」について。これまで、行ってみたい海外の国やGWに出掛けたい地域などを聞いてきましたが、レジャーのシーズンを控えるいま、10代がリアルに気になっている都道府県・地域はどこでしょうか。6人のティーンが教えてくれました。
1. 山本大貴さん「唯一の亜寒帯!想像できない冬の寒さと共存する暮らしを実際に見てみたい」
「北海道に行きたいです。日本で唯一亜寒帯気候に属している北海道は、冬の暖房が灯油だったり、住宅の断熱性能が高かったり、東京とはまったく違う生活様式がなされていると聞きました。北海道で暮らす人々がどんな暮らしをしていて、どんな気候変動対策がなされているかが気になります。
また僕はアイヌについて知識が薄いので、アイヌ文化や歴史についても触れてみたいです」
2. くるみさん「牧場でアイスを食べたり、おいしい海鮮丼を食べたりしたい!」
「行きたいところは、北海道! 理由はいくつかあって、まず、飛行機に乗りたいから。空港や飛行機の雰囲気が好きなのですが、なかなか今は海外には行けないので……。
それと、牧場に行って広い野原に寝っ転がりたいです。アイスクリームも食べられたなら最高! あとは、海の幸も豊富なので、海鮮丼も食べたいです」
3. 北村優斗さん「ゴミ拾いLOVERとして、とっても気になる地形!」
「北陸地方、特に能登半島に行ってみたい。ゴミ拾いを愛する僕が思うに、能登半島は地形的に中国・韓国から大量のゴミが漂着している可能性が高く、きっと想像を絶するゴミと出会えるんじゃないかと思っています。
また、『能登半島』という石川さゆりさんの楽曲があり、海岸を見て、たそがれながら熱唱してみたいです」
4. 平山つららさん「奈良にできたばかりの『なら歴史芸術文化村』が気になる」
「奈良に行きたいです。以前、関西に修学旅行で行ったときに訪れたことがあるけど、京都のほうの思い出の印象が強くてあまり覚えておらず……。今もう一度、奈良をじっくり味わいたいなと思っています。
特に気になっているのが、今年できたばかりの『なら歴史芸術文化村』というところ。仏像などの彫刻、絵画・書跡、歴史的建造物、考古遺物の修復工房が公開されていて、実際に見ることができるそうです。ずっと昔から残っている作品と、それを残していこうとする人たちの静かなエネルギーを肌で感じたいです」
5. 車世栄さん「小さな街を全国区に押し上げた注目の施設を、自分の目で見に行きたいです」
「佐賀県の西部に位置する佐賀市と、長崎県佐世保市の中間にある武雄市が気になっています。特に武雄市内にある、サウナシュラン2019、2020のグランプリを獲得した『らかんの湯』と、『武雄市図書館』に行きたい!
武雄市図書館はスターバックスや蔦屋書店を併設するなどの工夫を凝らして、武雄市に経済効果20億円をもたらしたといわれています。地方活性化の好事例であるふたつの施設を、実際に目で見てみたいです」
6. 五十嵐にいかさん「綺麗だけじゃなく、異文化にも触れられる場所だと思う」
「今、いちばん行きたいところは沖縄県。綺麗な海があり、観光という面でもとても魅力的ですが、歴史を学びに行きたいと思っています。沖縄県は戦時中、日本で唯一アメリカ軍が上陸した土地ですし、かつては琉球王国としての、独自の文化もあります。
特に行ってみたいのがひめゆりの塔など、戦争に関連のある施設。戦争を知らない私たちにとって、実際に沖縄を訪れて歴史を学ぶことは、とても大切なことだと思うんです」
北から南まで、定番観光地からちょっとマイナーな地域まで、さまざまな地名が出揃う結果になりました。日本にも知らない場所がまだまだたくさんありそう。レジャーシーズンのお出かけ先の参考にしてみてはいかがでしょうか。
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya