「気になる10代名鑑」の217人目は、SERUCHOCOさん(17)。昨年9月に日本の高校を退学し、現在カナダの高校に通う高校2年生で、教育系団体『Sentliber』の代表を務めています。また、YouTubeチャンネルで、カナダでの活動の生活の様子を配信。そんなSERUCHOCOさんから、団体をつくったきっかけや、今後の目標などをお話ししてもらいました。
SERUCHOCOを知る5つの質問
Q1. どんな活動をしていますか?
「日本の小学生から高校生までの学生を対象に、課外活動の促進を目的とした『Sentliber』という団体を、今年の1月に立ち上げました。
町内会や企業とも連携しながら、学校では経験できない、さまざまな課外活動を実施しています。具体的な活動としては、高校生を対象にしたビジネスコンテストの開催や、小学生の自由研究のサポートなどを行ってきました」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「日本の学校生活に苦しんだ時期があったから。幼稚園がインターナショナルスクールだったこともあって、小学校と中学校で、まわりにうまく馴染めなくて……。まわりの子たちの“普通”になるべく合わせようと思っていたので、個性を失ったような感覚もありました。
高校に進んでからは、個性を尊重してくれる人たちに出会えて、自分を表現できるようになりました。それでも日本の学校や教育にはやっぱり疑問があって。自分の可能性を試したいという想いもあり、2年生で日本の高校を退学して、カナダの高校に通い始め、それと同時に学生団体を立ち上げました」
Q3. 留学を通して新たな発見はありましたか?
「教育先進国といわれるカナダの学校には、学ぶべき点ももちろんあるけど、そうでない点もあると思いました。
学生の表現力は豊かで、みんな個性を尊重されて過ごしているけれど、正直、プレゼンテーションが特段上手な印象はないし、校則や雰囲気が自由すぎて、逆に授業に影響が出ている場面もあって。
だからこそ、個々を尊重する自由さは大切にしながら、日本人に合った環境をつくらないといけないと感じたんです。それに日本の学生には、ひとつの目標に向かって地道にコツコツ努力できるという特徴があるので、その特長を活かした学校教育が整っていくといいなと思います」
Q4. 活動の中で苦労することはありますか?
「17歳の高校生ということで、どうしても軽く見られてしまいます。メンバーには経営や教育を学ぶ大学生もいて、彼らが部下であることも複雑です。でも、年の差や学年は問題じゃないと思っています。小学生であっても、高校生以上に行動力のある人を私は知っているし。
それに、カナダでの学校や生活の様子などを発信するYouTubeチャンネルをやっているのですが、YouTubeと聞くと遊びだと思う人もいて。だけど、Youtubeから学べることは本当に多いし、自分の挑戦を同世代に共有したいという思いで続けています。特に、バンクーバーの広場でフリーハグをしたときは、国籍も年齢も違う100人以上の人と交流することができて、とても刺激的でした」
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Q5. 将来の夢は?
「Sentliberのメンバーと共有している夢は、学校をつくること。勉強や部活以外の好きなものに夢中になることができて、学生の個性を尊重できる環境をつくりたいんです。もちろん、ジェンダーやバックグラウンドの異なる学生への支援も大切にして。それは生徒だけでなく、先生にとっても同じです。
学校を設立するまでは、『6年3セット計画』というものを考えています。これからの6年間は、団体の信用や経験を積み上げて、次の6年間で塾や学校などとコラボして事業化を進め、最後の6年間で、本格的に学校建設に力を入れるという計画です。課外活動という切り口から、日本の教育の問題を少しずつでも変えていきたいです」
SERUCHOCOのプロフィール
年齢:17歳出身地:埼玉県所属:教育団体Sentliber趣味:バドミントン、経営特技:英語、経営大切にしている言葉:想像を創造する
SERUCHOCOのSNS
★Twtter
ちなみに私は学生が外部活動にもっとフッ軽に参加できるアプリ開発を行っています。教育系は結構繋がったんですけど、マッチングアプリ系統とはまだそんなに繋がっていないのでアイデア共有しあえたらいいです☆Slackはせるちょこで検索!#TSG2022
— せるちょこ (@seru_choco) August 2, 2022
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★YouTube
Photo : Eri MiuraText : Daiki Ido