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書き損じハガキや使わない切手が「学びの場」に変わる。「ユネスコ世界寺子屋運動」を知ってる?【Steenz Breaking News】

書き損じハガキや使わない切手が「学びの場」に変わる。「ユネスコ世界寺子屋運動」を知ってる?【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今回は、不要なハガキや切手の寄付によって、学校に行けない子どもや文字の読み書きができない人を応援するプロジェクト、「ユネスコ世界寺子屋運動」を紹介します。

世界には、学校へ行くことができない6〜14歳の子どもが約1億2,100万人、文字の読み書きができない15歳以上は、約7億7,300万人もいます。(2021年11月時点)。貧困や性別、宗教など、さまざまな理由から、世界中の多くの子どもや10代が、学ぶ機会を失っているのが現状です。

そんな現状を改善し、みんなが平等に学ぶ機会を得られるように、日本ユネスコ協会連盟は、「ユネスコ世界寺子屋運動」という活動を行っています。

不要なハガキや切手を、学ぶ環境を整えるために使う

「ユネスコ世界寺子屋運動」は、寄付によって集めた書き損じハガキや未使用の切手、プリペイドカードなどをお金に換え、学ぶ環境が整えられていない地域を応援する取り組みです。

集まったお金は、学びの場となる「寺子屋」の建設や、教材の作成などに使われています。2021年11月までに、535軒の寺子屋が建設され、約135万人の学びへとつながっています。

ちなみに、インドではハガキ1枚が給食4回分に、カンボジアではハガキ11枚で子どもひとりが、1か月学校に通えるそうです。

学ぶ環境を整えることで、さまざまな課題解決につながる

文字の読み書きや計算ができるようになると、就ける仕事の選択肢も増え、収入が上がる可能性も高くなります。大人になって家庭をもったときに、自分の子どもに教育を受けさせる余裕もできるでしょう。

学ぶ環境を整えることは、学校に通えない子どもが減るだけではなく、貧困の連鎖を断ち切ることにもつながります。

SDGsの目標達成にも

現在、世界的に取り組まれているSDGs。この「ユネスコ世界寺子屋運動」も、SDGsに関係のある取り組みです。

書き損じたハガキや未使用の切手を寄付する人が増えると、それだけ多くの貧困地域を支援できるようになり、貧困や教育の問題で苦しむ人も減少。それが、SDGs目標の1番目「貧困をなくそう」や、目標の4番目の「質の高い教育をみんなに」などの達成につながります。

すごく簡単!ユネスコ世界寺子屋運動の支援方法

 

 

ユネスコ世界寺子屋運動には、下記の方法で参加することができます。

①書き損じたハガキや未使用の切手、プリペイドカードなどを封筒に入れる②日本ユネスコ協会連盟(〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-3-1-12F 日本ユネスコ協会連盟 W係)まで送る

世界には、さまざまな理由によって学ぶ機会を得ることができない10代がたくさんいます。同じ10代として、「何か力になりたい」と思っているのであれば、ユネスコ世界寺子屋運動も選択肢に入れてみてください。

Reference:
世界寺子屋運動|公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
書きそんじハガキキャンペーン実施中!|公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
書き損じはがき|開倫ユネスコ協会
SDGs(持続可能な開発目標)|蟹江憲史 著
Image:PR TIMES
Text:Yuki Tsuruta

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Yuki Tsuruda

ライター

鹿児島県在住のフリーライター。販売職や事務職を経験後、2020年5月からフリーランスのライターへ。執筆ジャンルは、ものづくりやSDGsなど。

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