Teen's Snapshots

地域の活性を得意なイラストで応援!アートの力で町おこしや障がいサポートをめざす【りんか・19歳】

地域の活性を得意なイラストで応援!アートの力で町おこしや障がいサポートをめざす【りんか・19歳】

「気になる10代名鑑」の812人目は、りんかさん(19)。地元・兵庫県の地域活性化のために、高校生のときからイラストレーターとして、地元のイベントの広報や、兵庫県を拠点に活動する団体のキャラクター考案などに携わっています。今後はアートと障がいサポートをかけ合わせた活動にも取り組んでいきたいと語るりんかさんに、活動を始めたきっかけや将来の展望について伺いました。

りんかを知る5つの質問

Q1.いま、いちばん力を入れている活動は?

高校2年生のときから、兵庫県姫路市夢前町を拠点に、地元活性化のため、里山整備や困りごと解決をするカフェを運営している『NPO法人 夢ノ森伴走者CUE』という団体に所属しています。わたしはそこで、イラストレータとして活動しています。

団体のキャラクター考案や、イベントのときのポスターデザイン、それから文章の作成まですることもあります。

ギター演奏会やお年寄りの向けたスマホの使い方講座など、いろんなイベントがあるので、届けたい年齢層もさまざま。なので、絵柄に自分らしさを出しつつ、誰にでも伝わりやすいポスターデザインを心がけています」

Q2. 活動を始めたきっかけは?

物心がつくころから、絵を描くのが好きで、ずっと紙とペンを握っていました。わたしの地元は過疎化が進んでいて、友達の家がとても遠かったのもあって遊びに行くことも少なくて、放課後は家で絵を描いていたんです。

高校生になるまでは、趣味で絵を描くだけでしたが、あるとき、団体の代表をしている友だちから、イメージキャラクターを作ってほしいと言われて。『自分の好きなことが誰かの役に立つなら、怖がらずにやってみよう!』と、思って挑戦しました」

Q3. どんなことをテーマに活動をおこなっていますか?

地域の活性化です。わたしが通っていた小学校がいま廃校寸前になっていて、クラスすらつくれないほどの生徒数になって。だんだんと過疎化が進んでいく地元の姿を見て、『このまま自分の地域がなくなるのって寂しい』と思ったんです。

そこで、まずはいま自分ができることとして、イラストを描くことで、地元のイベントや団体の活動をサポートして、それが少しでも地元の活性化につながればいいなと思っています」

Q4. 活動する中で、印象的だった出会いは?

団体のイベントで、京都大学で障がいについて研究している永井 精一郎さんと出会ったことが印象に残っています。わたしには自閉症を持つ妹がいて、その分野に対しても、何か自分にできることがないかなと漠然と思っていたんです。

でも、具体的な行動に移せないでいたときに、永井くんが『子どもと発達障がいとアートを組み合わせてイベントをしよう!』と声をかけてくれたんです。

これまで何気なくやっていたイラストを描くことが、この分野でも活かせることに気づいたとき、すごく嬉しくて、新鮮な気づきをもらうことができました。今後、イベントを実現させるために、アクションしていきたいと思っています」

Q5. 将来の展望は?

これからも絵を描き続けて、夢前町の存在や里山が抱えている問題を、少しでも多くの人に伝えることを目標に活動していきたいです。

自分の活動を応援してくれる人が増えることで、自然と地元にも関心を持ってもらえると思うので、大学での創作活動に力を入れたり、わたしが描いた絵を見て『りんかのイラストだ』とわかってもらえるような、自分らしい絵柄も追求していこうと思っています。

そしていつかは、『地域活性化アート』という概念を広げて、地元以外の地域の魅力や、抱えている課題をアートの力で解決していくという流れを広げていきたいです」

りんかのプロフィール

年齢:19歳
出身地:兵庫県姫路市夢前町古知之庄
所属:東海大学 教養学部芸術学科、特定非営利活動法人 夢ノ森伴奏者CUE
趣味:音楽を聴くこと
特技:イラストを描くこと
大切にしている言葉:踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃソンソン

りんかのSNS

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Photo:Nanako Araie
Text:Mizuki Maeda

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Mizuki Maeda

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