「気になる10代名鑑」の774人目は、大保海翔さん(18)。東京学芸大学で開催される教育研究フェスの運営に携わるほか、校則問題を扱うNPO法人で理事を務めるなど、教育に関する活動に力を入れています。これまでの活動を『山道を開拓してきた果て』と表現する大保さんに、活動を始めたきっかけや今後の展望についてお伺いしました。
大保海翔を知る5つの質問
Q1. いま、力を入れていることは?
「子どもから大人まで、すべての人が教育の魅力を体感できる教育研究フェス『Tokyo Education Show』の運営をしているほか、当事者目線で校則に関する問題を解決していくNPO法人『School Liberty Network』の理事を務めています。
どちらも、教育についてのネガティブなイメージを払拭して、教育の可能性を世の中に伝えていくことを目標に活動しています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「高校時代、生徒会で校則改革に取り組んだことがきっかけです。
校則の問題って、自分の学校だけのことだと考えがちなんですけど、実際はどの学校も抱えている共通の問題なんです。なので、他の学校とも協力して取り組んでいくことが大切で。だから、生徒会交流会とか、校則についてのイベントに積極的に参加していました。そこで全国の高校生と出会って、一緒に立ち上げたのが『School Liberty Network』です。
『Tokyo Education Show』に関しても、そういった出会いをもとに、学芸大に興味をもったことをきっかけに参加を決めました。」
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Q3. 活動の中で印象的だった出来事について教えてください。
「昨年、高校3年生だったとき、『Tokyo Education Show』に参加したんですけど、そこで実行委員長が『このイベントがゴールではなく、教育を盛り上げる始まりの1日になればいい』と話していたことに、すごく感動して。
正直そのときは、教育業界といえばブラックみたいな、そういうネガティブなイメージが今後も続くのかなって思っていたんです。でも、自分たちの行動で変えていけるんだって気付いて。参加した日の夜には、絶対に学芸大に受かって、『Tokyo Education Show』の運営をやるんだって決めていました」
Q4. 活動の中で印象的だった出会いについて教えてください。
「僕の活動は全部、いろんな人との出会いから始まっていると思っています。
高校のころ、コンピューター部に入っていたんですけど、そのSNSアカウントにDMをもらったことをきっかけに、『日本中高生協議会』に所属することになりました。そこで生徒会をやっている友人に出会ったことで、自分も生徒会に入ろうと思ったし、その後、生徒会で校則改革に取り組んでいく中でも、たくさんの出会いがあったんです。その出会いがきっかけで、いろんな学生団体に所属するようになって、のめりこむように活動に没頭していきました。
どんな活動でも、一緒に頑張る仲間がいることが、モチベーションになっています」
Q5. 今後の展望は?
「これまでの人生を振り返ってみると、適当に歩いてきて、偶然何かに出会ったら、とりあえずそれをやってみる、っていう感じで過ごしてきたと思っていて。やっているうちにハマっちゃって、気付いたらどんどんその道を進んでしまっていたみたいな感覚なんです。
それを僕は『山道を開拓してきた果て』って表現しています。決められた道をまっすぐ歩いているというより、自分自身で道をつくってきたのかなって。
だからこれからも、すでに整備された道を進むんじゃなくて、自分の進む道を切り拓いていきたいなと思っています」
大保海翔のプロフィール
年齢:18歳
出身地:千葉県香取郡神崎町
所属:東京学芸大学 教育学部B類情報科、Tokyo Education Show 運営、NPO法人 School Liberty Network 理事、東京学芸大学公式ウェブマガジン edumotto 学生メンバー
趣味・特技:和太鼓、写真を撮ること
大切にしている言葉:なるようになる
大保海翔のSNS
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力作の答辞です
10分も長々と失礼しましたコロナからの復活劇、自由とは、政治参加
など色々と盛り込ませていただきました#卒業 #成国 #答辞 #卒業式 #自由とは #校則 #政治参加 #卒業おめでとう #成国ありがとう #大好き成国https://t.co/h8NEkob2ck— おおぼかいと (@kaito_obo) March 6, 2024
★Litkink
Photo:Nanako Araie
Text:Fuka Hagai