「気になる10代名鑑」の727人目は、はるとさん(18)。今年の4月に文化服装学院の工科基礎科に入学し、服づくりについて学びながら、インパクトのあるオリジナルアイテムの制作をしています。「一見するとファッションとは交わらなさそうな要素を取り入れたい」と語るはるとさんに、アイデアの源から今後の展望まで、聞いてみました。
はるとを知る5つの質問
Q1. いま力を入れていることは?
「文化服装学院で、ファッションや服づくりについて学んでいます。4月に入学したばかりなので、いまは手縫いやミシンなど、基礎について学んでいます
活動らしい活動はまだできていないんですが、自分の証明写真を使った服やバッグをつくって着ていたら、たくさん声をかけられました。
もともと証明写真自体が好きで、頻繁に撮っていて。今日背負ってきたナップザックもそのひとつなんですが、このほかにもパンツとかキーホルダーとか、証明写真を使ったアイテムはいろいろあるんですよ。ちょうど新しい生地が届いたので、来月あたりにも新作を出す予定です」
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「単純に、好きなものや着ていて楽しいものをつくりたかったから。自己表現のひとつだと思っています。
具体的にいうなら、中学生のころに、Instagramのアカウントをつくったことが大きいですね。いろんな人の着こなしを見て、ファッションって自由で、何をしてもいいんだって感じたのが、最初のきっかけです。
服づくりは、高校1年生のときにリメイクから始めました。デニムにステンシルをしてみたり、シャツの裾を切って袖に付けてみたりと、自分なりに好きなスタイルを探しながらものができていく感覚が、すごく楽しかったです」
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Q3. 影響を受けているものは?
「ファッションメディアはあまり見ないですね。それよりもInstagramでのインプットが多いかなと思います。あとはPintarestとか。何でも見たいっていう気持ちがあるので、発見タブを漁ることが多いです。
ファッションに使えそうにないものをファッションアイテムにするっていうことに面白みを感じているので、アニメとかスポーツみたいな、まったく違う分野からアイデぃアを取り入れることが多いです。
買い物は、新宿のTHE FOUR-EYEDとかCHICKSとかで買います。あとは、Amazonとかリサイクルショップ、スポーツショップで買うこともありますね」
Q4. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?
「3Dモデリングの勉強を始めました。
質感も奥行きの設定も、全部自分でつくっています。自由すぎて逆に難しいんですが、独学で楽しみつつ、いろいろいじっています。最近は、自分と一緒に写真が撮れるInstagramのエフェクトをつくりました。
あとは、始めたばかりですが、スキャナーを使った制作もやっています。いまは試作段階ですが、今後はアイテムの制作とか、フライヤーの作成とか、自分の表現の幅が広がったらいいなと思っています」
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Q5. 将来の展望は?
「まずは数週間後にあるPOP‐UPの出店ですね。初めての場所だし、同年代がほとんどいないようなところなので、緊張しています。
あとは作品のバリエーションを増やしたいと思っています。ナップザックのほかにも、いろいろつくってみようと考えています。
もっと先の目標としては、デザイナーになって自分のブランドをもちたいです。デザイナーというよりもクリエイター、芸術家、パフォーマーみたいな、とにかく型にハマらずに自己表現を追求したいと思っています」
はるとのプロフィール
年齢:18歳
出身地:東京都練馬区
所属:文化服装学院 工科基礎科
趣味・特技:ディグ
大切にしている言葉:自分を極める
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Photo:Eri Miura
Text:Manami Tanaka