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日本を世界最強の国にしたい!探究活動を通じて自分軸を育てる教材を開発する高校生【渡邊翔太朗・18歳】

日本を世界最強の国にしたい!探究活動を通じて自分軸を育てる教材を開発する高校生【渡邊翔太朗・18歳】

「気になる10代名鑑」の639人目は、渡邊翔太朗さん(18)。自分軸をもつスターを日本から生み出すため、探究学習のための教材開発やイベント企画をしています。日本を最強の国にしたいと語る渡邊さんに、活動を始めた理由や今後の展望について、詳しく聞いてみました。

渡邊翔太朗を知る5つの質問

Q1. いまいちばん力を注いでいる活動は?

探究学習がもっと盛んになってほしいという思いから、教材開発をしています。地域や学校によって、探究学習の質に違いが生まれないようにしたくて、タブレット端末からアクセスできるアプリ教材を作成しています。それまで、アプリ開発の経験はまったくありませんでしたが、さまざまな場所でプレゼンをして、アイディアをブラッシュアップしたり、仲間を集めたりして、実行しています。

また今年の1月には、理想の探求学習について考えるためのオンラインイベントを開催しました。100人が集まってくれて。大人だけではなく、現役の中高生も多く参加してくれて、僕自身とても楽しかったです」

 Q2. そのテーマで活動を始めた理由は?

日本の高校に入学したことが、いちばんのきっかけだと思います。中学までは海外に住んでいて、長期休みに帰国することがすごく楽しみだったんですけど、コロナの影響で帰国できないことが続いて……。なので、日本の高校に入ることに、すごくワクワクしていて。

その高校に、社会課題の解決につながるビジネスプランを提案する授業があったんです。僕は犬の殺処分をゼロにするためのビジネスプランを考えました。単純に情報を集めるだけじゃなく、自分なりに問題点を考えながら進めたことで、課題への理解がすごく深まりました。そんな経験から、探究型の授業の従重要性に気づいて。誰にとっても、社会のことを考えたり、何かアクションをするきっかけになると思ったんです」

Q3. 印象的だった経験はありますか?

『令和の虎』というYouTubeチャンネルに出演したことです。探究学習のための教材を考えていたとき、このチャンネルでプレゼンを行い、100万円の融資を受けることができました。自分を発信できた初めての場であり、少しは社会にも影響を与えられたのかな、と思いました。

また、そこで得られた出会いや縁があって。『NewsPicks』の番組に出演できたことにもつながりました。すべてがうまくいくわけではないですが、経験を重ねて、いまの活動に生かしていきたいです」

Q4. 悩みはありますか?

人から『全然すごくない』『普通の人間じゃん』って思われてしまうことが怖いんです。これまでにいろいろなことに挑戦してきましたが、自分のことをそこまですごいと思えていなくて。もし僕の活動を知って、『すごい』って思ってくれていても、直接話したら失望されてしまうかも……と思ってしまいます。

そんなとき、『ハイキュー』という漫画で、『できるまでやればできる』というセリフを見つけました。自分のことを凡人だと思ってるからこそ、凡人には凡人なりのやり方があるんだなと気づいて、肩の力が抜けたんです。自分なりにどうにかしてやってやろう、と思えるようになりました」

Q5. 今後の展望は?

日本を最強にしたい、という思いがあります。海外に住んでいたときは、日本に帰国することがとても楽しみで、文化も大好きだし、日本で生活できることがとても誇らしかったんです。極端に言えば、日本が世界で最高だと思っていました。

でも、いざ帰国してみると、クラスメイトや先生は全然そんなふうに思っていなくて。そんなに日本が好きじゃないし、むしろ、海外のほうがすごい、帰ってきてもったいない、みたいに言っている人も多くて。どこか、日本に対して、諦めているような気がしていて。日本には元気が足りていないのかも、と思うようになりました。

大谷翔平選手がMLBで活躍して、多くの日本人が自分たちのアイデンティティに誇りをもったように、いろいろな業界から、大谷選手のようなスター出てきたら、日本はもっと元気になれると思ったんです。いまは探究学習を通して、“自分軸”にフォーカスできるような教育を実現させたいと思っています

渡邊翔太朗のプロフィール

年齢:18歳
出身地:東京都世田谷区
所属:佼成学園高等学校
趣味:あいみょん
特技:ライトフットワーク
大切にしている言葉:本質的な意思決定をしよう

渡邊翔太朗のSNS

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Photo:Eri Miura
Text:Chikiri Kudo

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Chikiri Kudo

ライター

2002年生まれ、宮城県出身。上智大学 文学部新聞学科在学。メディアが社会に与える影響について学ぶ傍ら、コラム記事の執筆やフリーペーパーの制作に携わる。Steenzでは、2023年より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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