「気になる10代名鑑」の524人目は、Kafukaさん(16)。地元・兵庫県を拠点に、美術系の高校に通いながら月に2回ほど東京を訪れ、街ゆく人をスケッチしたり、憧れているという街・銀座を訪れたりしていいます。独創性を大切に感性でイラストを描いていると話すKafukaさんに、作品への想いや今後やってみたい挑戦について詳しく聞いてみました。
Kafukaを知る5つの質問
Q1. いま、どんなことに力を入れていますか?
「さまざまなところに足を運ぶことと、イラストや作品撮りなどの創作活動にチャレンジしています。兵庫県の伊丹市に住んでいるんですが、地元だけに留まらずにいろんなアートや表現に触れたい!と思って、片道2時間かけて、県外の美術系の高校に通っています。まだまだデッサンが苦手で大変ですが、地元の画塾では出会えなかったような出会いに恵まれていて、毎日が面白いです。
また東京にも定期的に遊びに来ています。SNSで意気投合した友達と一緒にスケッチをしたり、行ってみたかったお店を訪れたりしています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「本当にひょんなことなんですが、東京に遊びに来て電車に乗っていたとき、目の前に強烈なオーラを放っている、中国の女性の方がいたんです。なぜかどうしてもその女性を描きたくなってしまって、思わずスケッチして。そこから人を描くこと、特に、独特なオーラをもっているような人を描くのが楽しくなって、イラストを描き始めるようになりました。
だから、これといった創作テーマは決めていなくて。心が動かされたものを、とにかく無心で描くことが多いです。もともと芸術には興味があったので、草間弥生さん、岡本太郎さん、篠原有司男さんの作風に影響を受けている部分はあるかなと思います」
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Q3. 活動するうえで、大切にしていることを教えてください。
「独創性をいつも大切にしています。小さいときから『変わっているね』といわれることが多かったんですけど、それが自分らしさなのかなと思っていて。だから、作品をつくるときは、描きたいと思ったとおりに描いて、自分の感性を信じるようにしています。
基本は紙に描くことが多いのですが、ときどき自分の顔をキャンバスにしてみることも(笑)。あと最近は、初めてデジタルでの表現にも挑戦してみました。思ったよりも描きたいように描けることがわかって、これからもっとデジタルでの表現ができるようになりたいなと思っています」
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Q4. これまでに印象的だった出会いはありますか?
「美術系の高校に通っているので、個性的な同級生の存在は刺激的です。それと、東京で出会った友だちも。SNSのおすすめ欄にたまたま出てきてフォローした、同い年のアーティストの子とつながったのも印象的でしたね。それが、Steenzに過去出演していた望月春希さんです。生き方を自分で探して創り上げていて、地元の友だちとも、高校の同級生とも違う感覚をもっているので、いっしょにいてすごく楽しいんです。東京に来るたびに会っています」
Q5. 将来の夢を教えてください。
「芸術家として活躍しつつ、銀座の一流ホステスになりたいと思っています。小学生のころにたまたまYouTubeで見た『キャンディーズ』がきっかけで、昭和歌謡や演歌が好きになって。昭和カルチャーに触れる中で、銀座という街を知り、中学2年生のときに初めて銀座に行きました。銀座八丁目のクラブの雰囲気に魅了されてしまって、早く働いてみたいと思っています。
芸術をつくったり、イラストを描くことは好きなので、ずっと続けていきたいと思っています。芸術家として、経済的に恵まれない環境の人でもアートに触れられるような、アートカフェをつくるのが夢です。もっといろんな人がアートを身近に感じられるような、アートを起点に集える場をつくることにすごく興味があります」
Kafukaのプロフィール
年齢:16歳
出身地:兵庫県伊丹市
趣味:演歌鑑賞、知恵を増やすこと、銭湯めぐり
大切にしている言葉:物腰柔らかく人付き合いをする、笑顔を絶やさない
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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya