
「気になる10代名鑑」の439人目は、だいまるさん(19)。都市と地方との教育格差を埋め、全国の悩める学生を救うことができるような学習塾の起業をめざし、大学で教育と経営のふたつの側面から学びを重ねています。いずれは教育界を変えたいというだいまるさんに、印象的だった出会いや今後の展望について、詳しく聞いてみました。
だいまるを知る5つの質問
Q1. いま、いちばん力を注いでいる活動は?
「教育格差を埋めるために、学習塾の起業を志しています。そのために、いまは上智大学で、教育と経営のふたつの側面から勉強しています。
例えば、経済的な格差って、教育にすごく影響が大きいと思っていて。例えば、大学に進学するのに大切な奨学金について、知らないという人も多いと思うんです。だから、ただ勉強を教えるだけではなく、そういう情報も提供できて、生活での悩みも相談できるような学習塾をつくれたらと思っています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「僕が高校生だったとき、意外と学校で得られる情報が少ないな……と漠然と思っていたんです。実際に、自分でインターネットで大学や受験の情報を調べたとき、そのギャップに気づきました。特に地方だと、必要な情報にうまくアクセスできなかったり、そもそも前提が足りていなくて、調べるまで至らない人もいるのでは……と思っていて。
教育を受ける権利は等しくあるのに、受けられる範囲が限定されてしまっているとしたら、それは見過ごせないし、解決するべきだと思います。その差を埋めるために何か動きたい、と思うようになりました」
Q3. ターニングポイントはありましたか?
「高校の数学の先生と話したことが大きかったと思います。それまでは学校教員になりたいと思っていたんですが、先生に『学校の教員だと、自分が向き合っている生徒にしか、勉強を教えることができない』と言われて……。それだと結局、格差を埋めることにはならないと思いました。
学習塾を起業すれば、範囲は絞られてしまいますが、もっと広い範囲の生徒にアプローチできるし、ビジネスが広がることによって、自分の理念を拡大することができる。そうやって、少しずつでも格差を埋めていけるのかなと思っています」
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Q4. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?
「ビジネス書を読むようになりました。高校生のときは、本を読むのが苦手だったんですけど、大学生になって、自主的な読書は人間として成長できるものだなと感じました。いろいろな人の考えを吸収していくことで、自分の考えがさらに固まるような気がしています。
ビジネス書を読むようになったのは、中田敦彦さんの『YouTube大学』で紹介されていたことがきっかけです。中田さんの紡ぎ出す言葉に励まされることもあるし、意外な発想の転換に、納得させられることもあります。特に『優れるな、異なれ』という言葉に影響を受けました。自分で決めた道を一直線に進むのではなく、途中で方向転換するのもありだなと思うようになり、いろいろなことに挑戦しやすくなった気がします」
Q5. 将来の夢、今後の展望は?
「大学を卒業したら、学習塾を起業するつもりです。悩みを抱えている学生は絶対にいるので、そんな学生を見放さず、サポートしていきたい。学習塾の起業はあくまで手段だと思っていて、『教育格差を埋める』という根本の部分を忘れないようにしたいと思っています。
その格差を埋めることで、学力を理由で夢を諦めることなく、誰もが自分のなりたい職業についたり、やりたいことができたりする……そんな社会をつくっていきたいです」
だいまるのプロフィール
年齢:19歳
出身地:栃木県栃木市
所属:上智大学、SSCM(カフェ&コーヒーサークル)
趣味・特技:音楽を聴く、読書、教えること
大切にしている言葉:最も感謝される人は、最も感謝した人だ
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Photo:Eri Miura
Text:Chikiri Kudo