「気になる10代名鑑」の425人目は、さくらさん(18)。『オンライン大学校GPU』の広報・運営をしながら、自分自身でも国際活動団体を設立し、現地の子どもたちが正しい健康の知識を学べる絵本を制作して、贈るという活動をしています。カンボジアでのボランティア活動経験をもつさくらさんが、活動を始めたきっかけや、今後の展望を深堀りしました。
さくらを知るための5つの質問
Q1. いま取り組んでいる活動について教えてください。
「学生と社会人をつなぐ教育系アプリケーション『オンライン大学校GPU』の広報・運営をしています。日本中の学生に、生き方のロールモデルを見つけてもらいたいという思いで、登壇者を迎えてインタビューをし、動画にして発信しています。わたしはインタビュアーとして携わらせていたただいたり、SNSの運用をしたりしています。
また、個人でも『Aspiration』という団体を設立し、カンボジアの農村部の小学校に絵本をつくって贈るプロジェクトを進めています。実際にカンボジアでおこなわれているボランティアに参加し、小学校の建設を手伝わさせていただいたりとか、小学生に向けた企画を運営してみたりした経験があって。そこで見つけた課題を踏まえて、自分でも何かやってみたいなと思って設立しました」
学生が企画運営するオンライン大学校GPUは、動画を通じて大人の価値観、仕事観、人生観を学ぶアプリです❤️🔥将来に実感が湧かずになんとなく偏差値の高い大学へ、なんとなく大きな会社に就職…ぜひ、アプリをダウンロードして、色んな大人の講義を聞いてみてください!↓https://t.co/PAhN6a0SrP pic.twitter.com/qIC5gcN09u
— GPUのウラガワ! (@gpu_gakusei) May 1, 2023
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「中学校のときに、国際系の活動をしている地元の団体に入りました。フリースクールや通信制の高校に通っている人、起業している人など、自分とはまったく違う世界で生きている人に出会って、ただ勉強をするだけの高校生活でいいのかな……という疑問を持ち始めたんです。
そんなとき『U18キャリアサミット』というイベントの中で、GPUが紹介されているのを見て、参加してみたいと思ったんです。GPUでは実際に、すごく意識の高いメンバーに出会えて、挑戦しやすい環境にいることができたから、『Aspiration』を設立できたんだと思います」
Q3. 活動をする中で印象的だったことは?
「GPUでおこなったインタビューで、『何をすればいいかわからないときは、徹底的にどこかの何かをパクって進化させればいいんだ』という言葉を聞いたこと。できないと思っていたことを、できると思えるマインドになれました。
カンボジアのボランティアで印象的だったのは、現地の子どもたちの将来の夢を聞いたときに、医師と教師とドライバーの3つしか、将来像が出てこなかったこと。情報がすごく少なくて、図書館はあるけど、本の数も少ないし、ページが飛んだり破けたりしていて……。触れられる情報が少ないせいで、選択肢が限られているんだなと思いました」
そういえば、オンライン大学校GPUの関係者に、「さくら成長してる!」って言われた。自分では中々気づけないことだから、こうやって言ってもらえてすっごく嬉しかった!モチベあがった!がんばる!
— Sakura.O (@n_sisp) April 8, 2023
Q4. 活動をする中で、壁にぶつかったことがあれば教えてください。
「GPUに応募するとき、予約画面で3日ぐらい悩んだぐらい、緊張してしまって……。それに、最初GPUに入ったときも、まわりの人はすでに何か活動をしていたり、プレゼンのスキルが高かったりして、『もう無理……!』って思いました。でも、そんな環境だからこそ、自分でも能力を高めたいと思うようになって、挑戦することにつながったので、もうその壁は超えられたと思います。
あと、『Aspiration』で絵本をつくる準備を進めているんですが、やることが多くて、悪戦苦闘しています。絵も描かなきゃいけないし、文章も書かなきゃいけないし、クメール語に翻訳しなきゃいけない。仲間と一緒にやっているのですが、すごく時間がかかるんです」
Q5. 今後の展望は?
「当面は、カンボジアの方々と話しながら、現地の文化に基づいた、健康意識を高める絵本を届けたい。手洗いの大切さや性教育など、自分の体を守るために必要な知識を、ストーリーから学んでもらえる絵本をつくりたいです。
高校を卒業した後は、大学に進学するつもりですが、今年中にはもう一度カンボジアに行って、つくった絵本を届けたいなと考えていて。それと同時に、現地の人たちは何を必要としているのかについて、ヒアリングをしてきたいと思っています」
さくらのプロフィール
年齢:18歳出身地:長野県長野市所属:オンライン大学校GPU、Aspiration趣味:体を動かすこと大切にしている言葉:勇往邁進
さくらのSNS
児童労働の世界推計。地域によって、総数が減っているところもあれば、増えているところもある。コロナウィルスにより、収入が減り1日に必要なお金を得られないことも原因の一つと言われている。1億6000万人が児童労働従事…。日本の人口よりも多いことに唖然としました。 pic.twitter.com/X4pX5eDkkh
— Sakura.O (@n_sisp) April 27, 2023
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Photo:Eri MiuraText:Ayaka Shinada