「気になる10代名鑑」の412人目は、すきpaさん(18)。4月から美大に進学し、現在は表現活動の幅を広げるべく、イラストのみならず、3Dや映像などデジタルでの表現にもチャレンジしています。「青」を基調に作品をつくり続けてきたすきpaさんに、創作活動へのこだわりや苦悩などについて詳しく聞いてみました。
すきpaを知る5つの質問
Q1. いま、どんなことに力を入れていますか?
「多摩美術大学の情報デザイン学科に通っていて、表現活動に力を入れて取り組んでいます。もともとはイラストを描くことが多かったけど、いまは特にデジタルアートの表現の幅を広げたくて、プログラミングや3Dモデリング、映像などの勉強をしているところです。
出身は愛知県で、4月に上京してきたばかり。少しずつ東京での生活に慣れてきました。いまは大学の課題をこなすのに必死で、なかなか自分の作品制作に時間を充てることができていませんが、つくった作品はたくさんの人に見てもらいたいと思って、SNSなどでも発信しています」
牛乳コップのデザイン課題 pic.twitter.com/WSMvXQkuxd
— すきpa (@sukippadaa) May 23, 2023
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「小さいときから絵を描くのが好きで、『高校でも美術のことを勉強したいな』と思って、美術系の高校に進学しました。でもそのときは、『絶対に美大に行きたい!』というほどのモチベーションはなくて……。
だけど高校に入学すると、美術に対して真剣で熱心な同級生ばかり。そんな同級生たちと過ごしていると、『わたしには何が表現できるんだろう』と考えさせられることが増えていきました。まだ明確な答えは出ていないのですが、自分なりに表現についてもっと考えていきたいと思って、美大に進みました。いまもいろいろ模索しながら、美術と向き合っているところです」
Q3. どんなことをテーマにして、創作活動をおこなっていますか?
「きれいなもの、整ったもの、美しいものが好きで、作品をつくるときもそれを大切にしています。小さいとき、海外の自然豊かなところに行っていたことがあって、当時見た景色、特に水が作品のインスピレーションにあると思います。
また、色だと青が好きで、いままでの作品のほぼ全部、青色でつくってきました。原色の青というよりは、ネイビーぐらいの色。いろんな表現方法でつくった青い作品たちを集めて個展をやりたいと考えています」
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Q4. 続けている中で、印象的だった出会いはありますか?
「どうしても超えられない同級生の存在です。そう思い当たる人が何人かいるのですが、そのうちのひとりが、同じ大学に通っている人で。
彼はわたしが持ってないスキルや感性を多く持ち合わせていて、正直、悔しいなって思うこともあります。他人と比べて妬んでいてもいい作品は生まれないので、自分なりに考えて手を動かすしかないんですが、上京してからさらに、同世代に圧倒させられる機会が増えました。
でも、そういう存在のおかげで、わたしももっと頑張らなくちゃって、いい刺激にもなっていて。常にライバルとして意識しているわけではないけど、同級生の存在は、いまの活動の原動力になっていると思います」
Q5. 最近、新しく始めた挑戦はありますか?
「世界規模のプロジェクションマッピングのコンペディションにチャレンジしてみようと思っています。もともとチームラボの展示が好きで、プロジェクションマッピングには興味があって。将来的にもデジタルアートの仕事に携わりたいと思っているので、応募することにしました。ただ規模も大きく、決してひとりの力ではできないので、同じ大学の人に声をかけて、チームを組んで進めていく予定です。
これまでグループ展示などをしたことはあるけど、わたしがリーダーとして主体的に進めていく経験はこれが初めて。メンバーをうまくまとめられるかとか、不安は尽きないですけど、それ以上に大きく成長できるチャンスだと思って、悔いなくやり切れたらいいなと思っています」
すきpaのプロフィール
年齢:18歳
出身地:愛知県豊橋市
所属:多摩美術大学 情報デザイン学科情報デザインコース
趣味:絵を描くこと
影響を受けた人物:スティーブ・ジョブズ
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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya