2022.12.05 Teen's Snapshots

社会で活躍している女性に憧れて…。同世代を対象にしたビジコンを主催する高校生【吉永來未・18歳】

「気になる10代名鑑」の275人目は、吉永來未よしながくるみさん（18）。コンサルティング会社でのインターン経験を活かし、現在は『学生支援団体ORYVES』を立ち上げ、代表としてビジネスコンテストや教育系イベントの企画、開催などに取り組んでいます。そんな來未さんの原点、団体の活動や社会に対する思いに迫ります。

吉永來未を知るための5つの質問

Q1. どんな活動をしていますか？

「学生が将来に向けて、次の一歩を踏み出せるような機会を提供することに力を入れています。そのために、高校生が高校生を支援するための学生支援団体ORYVESを設立しました。せっかく夢があっても、それを実現する方法がわからないことってけっこう多いと思うんです。私たちはそういう同世代のための、背中を押すような支援団体です。特に、学生のうちにできることだってあるじゃないですか。

方法がわからないからといって、夢をいつか叶えるものとして後回しにするのではなく、いま叶えられるように、少しでも手を差し伸べられたらいいなと思って活動しています」

View this post on Instagram

A post shared by kurumi (@kurumi_149)

Q2. 具体的にはどんなアクションをしていますか？

「主に高校生に向けたビジネスコンテストや、中学生から大人の方までが参加できる教育サミットに登壇しています。私がビジネスコンテストを通じて学生を支援しようと決めたのは、ビジコンこそ、自分自身の将来を客観的かつリアルに捉えられると思ったからです。対話型の審査形式を用いることで、審査する側と参加する側がアイデアを共有し、ビジネスプランを進化させることができるんです。

他にも、高校生インターンシップの講師として、中高生に向けてプレゼンテーションしたり、教育について話したりしています」

Q3. 活動を行うときのファーストアクションは？

「いろいろ同時並行的にやっていたのですが、いちばん最初というと、団体名を決めることと、公式SNSをつくって、メンバーを集めたことですね。メンバーはSNSで声をかけて、集めました。

団体名を決めるのが本当に難しかったです。私が団体名をつけるときに気をつけたことはふたつあって。ひとつめは、インターネットで検索したときに、最初に出る名前であること。ふたつめは、トップドメインである『.com』が使える名前であること。これは、いずれ団体の規模が大きくなったときに、メールでやり取りしやすいと思ったからです。

『オリーブ』って、聞き馴染みのある言葉で、誰からも覚えてもらいやすいかなって。スペルを『ORYVES』にしているのは理由があって、『RISE（立ち上がる）』の意味を込めてLをRに、『Youth（若者）』の意味を込めてIではなくYにしたんです。ここまで辿り着くのに1週間ぐらいかかったと思います」

Q4. 影響を受けた人や作品などがあれば、教えてください。

「映画『マイ・インターン』です。小さいころから、女性が活躍する映画やドラマが好きで、かなり影響を受けています。最近はNetflixの『スタートアップ：夢の扉』を観ました。

初めて『マイ・インターン』を観たのは小学校5年生ぐらい。それから少し経って高校生のとき、コロナで思うように行動できなかった時期があったんです。何かをしたいけど、何をすればいいかわからなくなっちゃって。そんなときに、映画でよく観ていた『インターンシップ』という言葉を思い出して、それからインターン先をネットで探したんです。

あの映画を観ていなかったら、インターンシップという言葉を知らなかったと思うし、そのインターンをしていなかったら学生団体の設立もしていないと思う。いつかわたしも、映画の主人公のジュールズ・オースティンのように、素敵な洋服を着て、バリバリ働きたいなと思います」