タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「推し活」。2021年の流行語大賞にノミネートされ、マーケット的にも注目を集めている「推し活」市場。そこで今回は6人の10代に、推しているもの、推し活としてどんなことをしているのかなど教えてもらいました。
1. 福井虎耀さん「7年間、ずっと山田涼介くんを推しています!」
「推し活しています! 僕の推しは、『Hey!Say!JUMP』の山田涼介くんです。小学校5年生くらいから好きで、7年ほど応援しています。
僕はかなり山田くんから影響を受けていて、中学生くらいから服装を真似してみたり、美容室で山田くんの画像を出して、『こういう髪型にしてください!』と注文してみたりしました。コンサートも10回近く行っていて、先月も行ってきました。 山田涼介くんは、僕の憧れの存在です」
2. ユウカさん「中高生のときはK-POP推しだったけど、いまはそれほど…」
「中高生のときは、韓国アイドルを推していました。セブチ(Seventeen)やバンタン(BTS)の曲が好きで、よく聴いてました。でも、まわりの友達ほどライブに行ったり、グッズを買ったりということはせず、歌を聞いたりYouTubeを見たりする程度だから、推し活とまでは言えないですかね。
でも、韓国のアイドルグループは、やっぱり音楽も衣装も、MVもダンスがすごく独特で洗練されているので、刺激をもらえますね」
3. 咲月さん「川谷絵音さん推しです。新曲の配信時間に合わせてYouTubeで待機します!」
「推し活しています! 私は川谷絵音さんが大好きで、彼が手掛けている5つのバンド、『indigo la End』『ゲスの極み乙女』『ジェニーハイ』『ichikoro』『礼賛』の新曲が出るたび、配信時間に合わせて、ドキドキしながらYouTubeで待機しています。
とはいっても、通学のときにリピートして聴くくらいで、お金をかけない程度の推し活が私には合ってるかなと思います」
4. さいむらひまりさん「藤田ニコルさん推しで、出ている番組を欠かさずチェックしていました」
「中学生のとき、推し活をしていたことがあります。 当時、藤田ニコルさんが大好きで、毎月『Popteen』を買って読んだり、コラボしたお店のグッズをネットで購入したりしていました。東京ガールズコレクションや関西コレクションに出演されていたときは、LIVE配信を見ることもも。当時は藤田ニコルさんが出演するバラエティはほとんどチェックしていました!」
5. 足浮梨ナコさん「ハロプロ推しで、ピューロランドにアクスタを連れて行ったり、コラボカフェに行ったりも」
「私はハロー!プロジェクトさんのアイドルが好きなので、よくライブに行ったりチェキ会に行ったりします! あとは、バンドの女王蜂さんもすごく好きで、ライブに行くこともあります。
アニメや漫画も好きなので、同じ作品が好きな友達とピューロランドにアクスタを持っていって、写真を撮り合ったり、グッズを集めたり、コラボカフェに行ったりもします。
いまいちばん推しているのは、『弱虫ペダル』の真波山岳くんと、『モーニング娘。22』の山﨑愛生ちゃん。それから新メンバーの櫻井梨央ちゃんも。同い年ということもあって、応援したくなります!」
6. 中村眞大さん「選挙ほどコスパ良く盛り上がれる推し活はない!?」
「僕は、選挙の立候補者の推し活をしたことがあります。選挙での推し活の素晴らしいところは、推しと直接話せる、仲良くなれることだと思います。芸能人が街頭に立っていることはありえないけど、選挙では立候補者に直接会いに行けるし、推しから話しかけてくることも。それに、チラシなどのグッズや写真撮影もタダです。選挙ボランティアになって、直接貢献することもできます。
開票速報を見ながら、推しの当落をヒヤヒヤしながら見守る時間、推しの順位を比べる時間、どれも楽しい時間です。こんなコスパ良く盛り上がれる推し活はないと思います。ただ、何十人も立候補する東京の選挙の場合、なかなか推しをひとりに絞ることが難しく、複数の候補者を応援し、結局悩みに悩んだ末に、ひとりに投票するんです」
キャラクターやアイドル、著名人など推しの対象も、楽しみ方もさまざま。10代にとって「推し活」の定義もかなり広く、コスパ良く推しを愛でている人が多かったのが印象的でした。
Photo:Eri Miura、Kaori Someya
Text:Ayuka Moriya