2022.01.26 Teen's Snapshots

世界に通用するエンターテイナーを目指して。「人を楽しませること」にこだわるダンサー【Chisato・16歳】

「気になる10代名鑑」31人目は、SNSで8000人以上のフォロワーを持ち、イベントの出演やワークショップの開催など、活躍の幅を広げるダンサーのChisatoさん（16）。こだわり抜いて制作しているというダンス動画では、とにかく楽しそうにダンスをする姿が印象的で、反響も大きいそう。今回は、エンターテインメントとしてのダンスを追求するChisatoさんに、熱い思いを伺った。

■Chisatoを知る10の質問

Q1. プロフィールを教えてください。

「千葉県出身の16歳、ダンサーとして活動しています。思いっきりダンスに集中できる環境をつくれるように、通信制に進学しました。ダンスをより良く魅せるため、映像クリエーターとして動画を撮ることもあります」

Q2. ダンスを始めたきっかけは？

「小学校3年生のときに、友達に誘われてダンススクールに行ったんです。そこでお菓子がもらえたので、最初はそれを目的に通い続けました（笑）。でも、だんだんとダンスの魅力にハマって、気がついたら7年も経ってました。昔からお世話になってる人には、よく『大きくなったね！』とビックリされます」

Q3. どんなことを大切にして活動されていますか？

とにかく、エンターテインメントを追求すること！　なので、人前で踊るときには、表情をいちばん大切にしています。ダンスって、動きに注目しがちだけど、実は表情で観ているお客さんが湧くことがすごく多いんです。キメキメで踊るより、少し面白い表情をしたほうが、観ていて楽しんでもらえます。

他にも、自分で監督をしてダンス動画の制作をしたり、ソロでイベントに出るとき、ストーリー性のあるダンスで魅せたり…と、誰かと同じじゃない、自分にしかできない表現で、とにかく観てくれている人に楽しんでもらえることを、いちばん大切にしています。

Q4. 動画制作について詳しく教えてください。

「撮影から編集、演出などを、全部自分で手がけるダンス動画を『アップルシアター』と名付けて、中学3年生のときから、インスタグラムで投稿しています。ただ踊るだけのダンス動画でなく、楽曲からストーリーを想像して、それを演じる。グリーンバックで撮影したり、ひとりで7役演じたり、かなりこだわって作っています！

大変ではありますが、『元気をもらった！』とか『笑顔になった』とか良い反応をもらえるのがモチベーション。ちなみに『アップルシアター』の名前は、りんご好きからきています。SNSのユーザー名も『chisato_apple』にしていて、トレードマークになりつつあって、よく『アップル』って呼ばれてます（笑）」

Q5. 最近新しく始めた挑戦は？

「地元のダンススクールで、先生として年下の子たちにダンスを教えています。自分のダンスの特徴である『個性を表現するスタイル』を通して、自分をさらけだす楽しさを伝えたい。先日、生徒たちと一緒にBTSの『Butter』のカバー動画を撮りました。そうしたら、それを観た学校関係者の人に『素晴らしい』って褒めていただきました。それはとっても嬉しかったですね」

Q6. 幸せや生きがいを感じる瞬間を教えてください。

「自分のダンスを観ている人が湧いてくれたり、喜んでくれたりしたときです。『また観にきたい！』と言ってくれた観客の方が、本当にもう一度、自分を観にきてくれたことが。それにはすごく感動しました。少しでも人に元気になってもらったり、ポジティブな感情を与えることができたとき、生きがいを感じます。

Q7. 憧れの先輩がいれば教えてください。

「ダンスグループ『GANMI』のkooouya君です。僕がダンスを始めて2年くらいのときから、ずっと追いかけている師匠ですね（笑）。『好きなことをやれ』と教えてくれた先生で、kooouya君から受けた影響は大きいです。とにかく楽しんで感覚的に踊る自分とは対照的に、スキルフルな踊りをする方なので、長年追ってきた今でも、学ぶことが多いです」