Teen's Snapshots

ファッション界の問題に、面白さで挑む!100人が100日間、同じ服を着続ける前代未聞のプロジェクトの仕掛け人【宮沢桜太朗・19歳】

ファッション界の問題に、面白さで挑む!100人が100日間、同じ服を着続ける前代未聞のプロジェクトの仕掛け人【宮沢桜太朗・19歳】

気になる10代名鑑」の51人目は、宮沢桜太朗おうたろうさん(19)。ファッションの聖地・パリで生まれ、デザイナーになることをずっと夢見ていたそう。憧れていたファッション業界の問題点を知り、現在は面白さを掛け合わせながら、環境に配慮した洋服の在り方を追求しています。

■宮沢桜太朗を知る10の質問

Q1. プロフィールを教えてください。

「パリ生まれの19歳。父の仕事の都合で、ドイツにも7年ほど住んでいたことがあります。海外で生まれたけど、日本の心を忘れないでほしいと思った両親が、『桜』という漢字を名前に入れたそうです。

中学校に入るタイミングで帰国して、現在は慶應義塾大学に在籍しています。そして、『KEEP WEARING』という環境に配慮したファッションブランドを立ち上げました」

Q2. どんなファッションブランドなんですか?

「僕が目指しているのは、洗わなくてもいい洋服。僕らが普段着ることの多い合成繊維の洋服って、洗濯をすると、マイクロプラスチックが出てしまうんです。これが海洋汚染につながったり、生態系に甚大な影響を及ぼしたりと、気候変動や環境問題に負荷を与えているんです。

そこで、『KEEP WEARING』では、通気性や防臭効果、熱的快適性に優れたTシャツを開発したんです。今年の3月から、『無洗百人プロジェクト』という、100人で100日間、メリノウール100%の服を着続けるというチャレンジをキックオフする予定です」

Q3. もともとファッションに興味があったんですか?

「幼いころから、『ファッションデザイナーになりたい』と考えていました。僕が住んでいたドイツって、初対面の人に対して、洋服を褒める文化があるんです。『その服、良いね!』って。その光景がすごい素敵だなと思って、自分もファッションや洋服づくりに興味を持ちました」

Q4. ブランドを立ち上げたきっかけを教えてください。

「高校2年生のとき、ロンドンのファッション系大学のサマースクールへ行ったら、現地でたまたまファッション業界に対するデモを目の当たりにしたんです。そのとき初めて、自分が憧れていたファッション業界が、実は環境に悪い影響を与えていることを知って、衝撃を受けました。

帰国してすぐ、さまざまなファッションブランドに『環境問題に対する認識や取り組みについて教えてください』と問い合わせしてみたんです。その中で、唯一回答をくれたのがパタゴニアでした。担当の方もとても親切で、僕の質問にたくさん答えてくれて、環境に対するいろいろな問題点を丁寧に説明してくれて。

そのときに教えてもらったことのひとつが、洗濯することでマイクロプラスチックが出てしまうこと。『洗わなくてもいい服』の着想は、そこから得たんです」

Q5. 憧れていた服づくりに実際に携わって、どうですか?

「楽しいだけじゃなくて、けっこう大変なこともいっぱいあると感じます。大好きなNintendo Switchのスマブラも満足にできないくらい、やることが多くて、忙しい(笑)。でも、まだまだつくってみたいものがたくさんあるので、頑張っていきたいです」

Q6. 普段、ゲームをすることが多いんですか?

「友達とよくゲームをします。僕にとってNintendo Switchは宝物。ついに手に入れた、とても貴重な存在なんですよ。というのも、際限なく熱中してしまうからという理由で、親がNintendo DSをまったくやらせてくれなくて(笑)。いまは、ゲーム以外に趣味といえるものがないので、探しているところです」

Q7. どんなことに幸せや生きがいを感じますか?

「行ったことがない土地を、ひとりで自由に散策するとき。今はコロナであまり遠くには行けないですが、地方創生にも興味があるので、日本全国のいろいろな場所に行ってみたいです。あとは、以前訪れたことがある台湾に、もう一回行きたいです。屋台でごはん、食べたいですね」

Q8. 生きる上でのポリシーがあれば、教えてください。

「楽観的であること。『みんな違って、みんなどうでもいい』っていう精神で、生きてほしいと思うんです。

僕が通っていた高校は兵庫だったので、みんな大阪大学を目指すか、関関同立を目指す、みたいな感じで、東京に目を向ける人は少なかったんです。だけど、人それぞれやりたいことって違うから。

ドイツにいたときに入っていたサッカークラブなんて、そもそも人種からバラバラでした。デザイナーの山本耀司さんも慶應を卒業してから、文化服装学院に行っているし、僕もまわりの価値観にとらわれず、自分のやりたいことを大事にするようにしています」

Q9. 今後の目標は?

「環境問題に興味がない人にも刺さるような、社会性と面白さを兼ね備えた企画を実行していきたいです。憧れは『絶対面白主義』を掲げている、株式会社SEAMESのコミンズリオさん。以前出演させてもらった『SPINZ』という番組のプロデューサーの方で、『KEEP WEARING』の活動にもアドバイスをいただいています」

 

 

Q10. 同じ時代を生きる10代にメッセージをお願いします。

「10代の若さって、1日ずつ減っていく貴重な資源。これを、最大限に活用していきましょう! ちなみに『無洗百人プロジェクト』では絶賛、挑戦者を募集しています。人類初のプロジェクトに、一緒に参加してみませんか」

 

KEEP WEARING STOREKEEP WEARING STOREのネットショップですkeep-wearing.stores.jp

 

■宮沢桜太朗の今日のファッション

コート/ISSEYMIYAKE トップス/KEEP WEARING シャツ・パンツ/Yohji Yamamoto

「自分の孫にも継いでいける服、という観点で、着るものを選ぶようにしています。一生飽きずに着られるように、あまりトレンドに左右されない服が多いです。今日着ているISSEYMIYAKEのコートは、父からもらったもので、大切に着ていきたいと思っています」

■宮沢桜太朗のSNS

★Instagram

Photo:Eri MiuraText:Ayuka MoriyaEdit:Takeshi Koh

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Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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