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もかインタビュー!『18歳、つむぎます 私の卒業 -第4期-』公開記念

もかインタビュー!『18歳、つむぎます 私の卒業 -第4期-』公開記念

今後の活躍が期待される、若手俳優/女優を発掘・育成する「私の卒業」プロジェクト。これまでの作品はYOUTUBEで280万回以上も視聴され、昨年は劇場公開もされました。昨年に続き、1000名以上の応募者の中から選ばれたキャストに、「Steenz」が単独インタビューを実施。インタビューの第13弾は、インフルエンサーとして活躍している、もかさんをフィーチャーします。

受験もオーディションも、どっちもやりたいことだった

今回の作品「18歳、つむぎます」で、活発で友達の多い、クラスの中心的な女の子、坂東沙耶役を演じたもかさん。大学受験と重なるタイミングでありながら、「私の卒業」プロジェクトに参加した彼女に、オーディションやワークショップから学んだこと、さらに自身のキャリアなどを聞いてみました。

ーさっそくですが、台本を読んだとき、率直に何を感じましたか?

「ちょうど、作品と同じ18歳の年だったので、めちゃめちゃ共感しました!

『18歳で成人』って言われても、何かが解禁されるわけでもないし、普通に生活していたら、あんまり何も変わらないな……ってちょうど思っていて。だから作品の中に出てくる『選挙権下げるだけでよくない?』っていうセリフは、本当にそのとおりだなって思ったんです」

ーもかさん自身も、ついこの間、高校を卒業されたんですよね。

「そうなんです! ワークショップから撮影まで、タイミングが受験とドンピシャに重なってしまって。でも わたしたちの世代って、高校3年間が丸々コロナで 『行事もできないのに受験か……』って思って、勉強するぞっていうスイッチがなかなか入らなかったこともあったんです。

そういう理不尽な思いもあったからこそ、この作品に関われて、本当によかったです。作品のラストのファッションショーのように、まわりの友達や関わってくれる人たちと一緒に進んでいく力強さや前向きさを感じられました」

ー撮影と勉強との両立は大変じゃなかったですか?

「一応、勉強道具もたくさん持って行ったんですけど、撮影期間は、ギリギリまで台本を読み込みたいし、でも勉強もしたい……っていう、どっちにも身が入らない自分に、ちょっと苛立ちを感じたこともありました。

実は、『私の卒業』のオーディションを受けたのは2回目で、やっとメンバーに選んでもらえたこともあって、リベンジしたい!っていう気持ちで臨んだんですよ。だから、受験で頭がいっぱいになるのは、作品に対して失礼な気がして……。最初の3日間は勉強も頑張ったんですけど、結局、潔く勉強を中断して、撮影に集中しました」

ー印象的なシーンはありますか?

「実は試験の関係で、みんなよりひと足少し早く東京に戻ったので、最後のランウェイのシーンには、わたしは出演していないんです。

でも練習には参加して、そのときのランウェイの動きを、みんなに褒めていただいて。自分が出ていないシーンでも、役に立つことができた、作品に貢献できたって思えた瞬間、ちょっとだけど成長できたんだって実感が湧いたんです。それが、すごい嬉しかったですね」

ー今回演じた坂東沙耶という役には、自分と通じるところがありましたか?

「沙耶は、モデルを目指しているクラスメイトのまどかを応援するために、みんなを巻き込んでいくような明るいキャラクターなんです。まどかがSNSを頑張っている子だったので、沙耶よりもまどかに重なる部分が多かったかもしれません。

だからこそ、普段からわたしの活動を応援してくれている友達を思い出しながら演技をしました。こういう言葉をかけてもらったとき、すごい嬉しかったなぁとか……」

ーワークショップで学んだことは?

「目線の配り方とか、セリフがないときの振る舞いとか、お芝居をするヒントは日常に隠れているんだなっていうのがわかりました。

あと、ワークショップが終わってから、苦手だった本を読むようになって。 というのも、台本を最初に読むときにも、まずは情景を思い浮かべられるといいって教わったんです。だから、心情を言葉から読み取る力を鍛えられるかなって思って、読書が趣味になりました」

ー撮影をおこなった広島県の福山市はどうでしたか?

「自然豊かで、すごく素敵なところでした。それに、入りやすいごはん屋さんがたくさんあって(笑)。撮影が休みの日にはメンバーと一緒に、ラーメンとかお好み焼きとか、おいしいものをたくさん食べたんです。

一度、どうしてもお腹が空いちゃって。ホテルで自転車を借りて、夜の市内を爆走して、閉店ギリギリの尾道ラーメンのお店に駆け込んだこともありました(笑)」

役者だけを目指していたら出会えない人にもSNSの活動を通して出会えた

ー今度は、もかさん自身のことについても質問させてください。普段は、TikTokやYouTubeなど、SNSを中心に活動されていますよね。

「そうです。でも、小さいころに子役事務所に入っていたくらい、演技をしたくて、この世界に入ったんです。子役は辞めてしまったけど、それでも役者の道を諦めきれなくて、オーディションを受けて。ドラフト制のオーディションだったので、SNSを中心に活動するいまの事務所に選んでいただいて、活動を始めました」

ーSNSの活動にはすぐ馴染めましたか?

「SNSって、数字がわかりやすく出てしまうので、伸び悩んだときは、『わたしは向いてないのかな……』とか 『演技をやりたいっていう中途半端な気持ちが原因なのかな……』とか、悩んだこともありました。

でも、SNSを頑張ったからこそ、たくさんの方に自分のことを知っていただけたし、お芝居の道だけを目指していたら、出会えなかった人にもたくさん出会えて。いまとなっては、この経験を全力で活かして、幅広く活動していきたいっていう気持ちが強いんです!」

ー今後、どんなキャリアを目指していきたいですか?

「YouTubeやTikTokでは素の自分を見せながら、お芝居のときは『ホントに同一人物なの?』って思われちゃうような、そんな演技ができるようになりたいです。お芝居では、ふざけている役からシリアスな役まで、いろんな役に挑戦して、違う人生に触れてみたいなって思います。

あとは、春から大学で映像について勉強するんです。映像制作にも興味があって。監督兼役者っていう立ち位置にもいつか挑戦できたらなって思っています」

ー楽しみですね! 最後に、どんな人にこの作品を観てもらいたいですか?

「コロナ禍で同じ悩みを抱えてきた同世代の方はもちろん、わたしたちくらいのお子さんがいる世代の方にも観てほしいです! 自分の子どもが、どんな学校生活を送ってきたのかわかってもらえると思うので。幅広い世代の方に楽しんでいただけると嬉しいです」

―ありがとうございました!

『18歳、つむぎます 私の卒業 -第4期-』

高校卒業という節目のタイミングは、誰もが人生の岐路に立ち、そこには数々のドラマがある……。そんな18歳の思いや悩みを題材に、若者たちが前向きになれる物語を紡いでいく「私の卒業プロジェクト」の第4期作品。今回は、広島県・福山市を舞台に、同市でロケを敢行。卒業とともに新成人を迎える高校生たちが、大人になることや将来に不安を抱えながらも、前に進んでいく姿を描いている。

公開中の劇場

■予告編

■作品情報

【タイトル】18歳、つむぎます 私の卒業 -第4期-
【出演】 伊礼姫奈 高橋璃央 吉田晴登 佐藤愛桜 植村颯太 白上理桜 相羽星良 加部亜門

舟木健 木村伊吹 山下晃季 城夢叶 SOYO(@onefive) 角心菜 阪上はづき 倉沢杏菜 もか 谷真唯子 永島彩花 堀野内智 牧海斗 涼雅 大山蒼生 大崎凛 風吹ケイ 速瀬愛 小林虎之介 他

【脚本】高石明彦
【監督】北川瞳
【音楽】片田陽依
【撮影協力】福山市 ふくやまフィルムコミッション (公社)福山観光コンベンション協会
【プロデュース】高石明彦 英田理志
【企画・制作】The icon

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もかプロフィール

もか
年齢:18歳(2023年3月現在)
誕生日:2004年5月12日
出身地:東京都
身長:158cm
特技:早泣き、ダンス、ピアノ、歌
所属事務所:VAZ

Photo:Kaori Someya
Text:Atsuko Arahata

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Atsuko Arahata

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