2022.12.03 Teen's Snapshots

世界中の子どもたちのやりたい！を応援したい教育ワークショップのエンターテイナー【かほ・19歳】

「気になる10代名鑑」の273人目は、かほさん（19）。国内外で教育ワークショップやパフォーマンス活動を行う「NPO法人 LES WORLD」のキャストとして活動しています。パフォーマンス活動以外にも、中高生の探求活動やキャリア支援を行うなど、精力的に活動しているかほさんに、現在の活動のことやこれからの目標について詳しく伺いました。

かほを知るための5つの質問

Q1. どんな活動をしていますか？

「『旅するエンターテイメント集団 LES WORLD』に所属しています。このNPO法人は、国際協力とエンターテイメントを掛け合わせた活動を軸にしている団体で。

さまざまなプロジェクトがあるのですが、私は主に世界中の孤児院やスラムにいる子どもたちと一緒に、10日間でミュージカルや映像作品をつくる、という活動をしています。今年の夏はカンボジアで、現地の子どもたちとミュージカル作品をつくるワークショップを行い、そのときは副リーダーとして参加しました。

メンバーは高校生と大学生を中心に、中学生から社会人まで、幅広い世代が集まって活動しています」

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Q2. 活動を始めたきっかけは？

「もともと私の友達がこの団体に参加していた縁で誘ってもらって、中学校3年生のときに『キャスト登録』をしました。キャスト登録をすると、子どもたちとミュージカルをつくる際のワークショップに参加できるんです。

でも振り返ってみると、『The Young Americans（ヤングアメリカンズ）』という、パフォーマンスを世界各地で行う団体のワークショップに参加していたこともあったので、表現することが好きなんだと思います。だから友達に誘われたときも、海外や子ども、エンターテイメントというワードに惹かれて、参加することを即決しました」

Q3. 活動を始めるときのファーストアクションは？

「誘ってもらったからといって、実際に行ってみなきゃわかんない！と思ったので、高校1年生のとき、初めて海外ワークショップに参加しました。

それがフィリピンのワークショップだったんですけど、『LES WORLD』では、渡航費とかは自腹で……。現地集合・現地解散スタイルなので、当時高校生の私には渡航費はかなりの大金でした。でも、どうしても行きたかったので、必死にバイトをしてお金を貯めました。

結果的には、フィリピンですごくいい体験ができたし、出会いに恵まれたので、頑張ってバイトして良かったなと思います」

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Q4. 活動を続けている中で、印象的だった出会いがあれば教えてください。

「やっぱり海外ワークショップで出会った子どもたちと過ごした時間は忘れられません。『LES WORLD』では、子どもたちと私たちの関係を、支援する・されるの関係ではなく、最高の瞬間を共創する対等な関係を目指しています。

だから、たとえ言語は通じなくても、年齢や国籍、性別、肩書きなど関係なく、10日間を全力で楽しんで過ごすんです。楽しみながらも難しいパフォーマンスに挑戦し、互いを応援しあう最高のファミリーになっていく時間が何よりも幸せです。孤児院やスラムと聞くと、悲観的なイメージもあると思うかもしれないけど、子どもたちは大きな声で夢を語るし、勉強が大好きで、いまを最大限に楽しんで過ごしているんですよ。

でも、今年の夏に行ったカンボジアでは決して楽しい時間ばかりではなくて。副リーダーという立場上、ミュージカルを完成させなければいけないというプレッシャーを感じてしまったんです。それにキャストも、初めて参加するメンバーが多かったので、悩んだ時間もありました。それでも、団体のリーダーや仲間たちの支えもあって、最終的になんとか完成させることができました」