
こんにちは、この夏、アメリカ・ボストンにあるバークリー音楽大学に短期留学をしていた中西眞緒です。今回は、「Mao in Boston」の第3回として、プログラムの内容や授業、そして日常のルーティンについてお話しします。
夢の5週間プログラム
私が参加していたのは、Berklee College of Musicのサマープログラム「Aspire: Five-Week Music Performance Intensive」。世界中から音楽を志す学生が集まり、5週間集中して学ぶプログラムです。
夏休みなのに毎日早起き!
平日は、ほぼ毎朝9時から、遅いときは夜20時まで授業がありました。そのおかげで夏休みとは思えないほど規則正しい生活に。
ご飯は基本的にカフェテリアで食べるのですが、寮から歩いて10分かかるので、時間がない日は朝ごはんのためにダッシュすることも(笑)。友だちの中には睡眠を優先して朝食を抜く子もいました。
作曲も理論も!刺激あふれる学びの時間
授業は座学から実践まで幅広く、どれも音楽家として成長につながる内容。私のお気に入りは作曲のクラス。先生方が自ら演奏しながら作曲のコツを教えてくれるので、とても刺激的でした。
音楽理論クラスでは、毎週16小節の曲を作ります。その曲を教授がピアノ伴奏とトランペットで演奏してくれるのが楽しみでした。同じ理論をベースに作っても、作品の雰囲気が人によって全く違っていて、音楽を通して互いの世界を共有する面白さを改めて感じました。先生方の情熱と温かい雰囲気に支えられ、充実した学びができました。
広がる演奏のチャンス
授業外でも演奏の場がたくさん。学内で開催されるカジュアルな合奏のイベント『Jamセッション』では、専攻の違う学生と即興で演奏できて、音楽でつながる楽しさを体感。
Open Micというプチ演奏会ではオリジナル曲を披露し、それがきっかけで先生に声をかけてもらい、ランチタイムのカフェテリアで演奏する機会もいただきました。少し緊張しましたが、とても良い経験になりました。
アイスバーに図書館!キャンパスの魅力
空きコマ中は友達とカフェテリアでご飯を食べたり、練習室で個人練習をしたり、図書館で課題に取り組んだり。カフェテリアはメニューが豊富で、ヴィーガン対応メニューやハンバーガー、麺類、ヘルシー系など、バリエーションがありました。アイスバーがあったのもすごく嬉しいポイントでした。
学内には練習室が無数にあり、ネット予約とIDカードで解錠するハイテク仕様。給水所も多く、水をたくさん飲む私には天国のようでした(笑)。図書館は2つあり、近代的でポップな雰囲気のものと、古き良き雰囲気が感じられる木造のもの。私は後者がお気に入りで、そこで勉強するといつもより捗る気がしました。
週末は街歩きとBoba
週末は友達とボストン周辺を観光することが多かったです。学校企画の美術館トリップや野外映画、ビーチ、サイクリング、そして人生初の路上ライブなど、思い出は数え切れません。
計画を立てて出かけるのも楽しいですが、何気なく街を散策するだけでも魅力的。ボストンは本当に気持ちのいい街で、少し歩くだけでチャールズリバーやパブリックガーデンなど、美しい自然に出会えます。
学校帰りに商店街をぶらぶらすることもありました。わたしも友達みんなもBoba(タピオカ)が大好きで、Bobaショップに立ち寄るのは帰り道の定番でした。
プログラムの最終週のある晩には、チャールズリバー沿いを一周しながらイツメンで語り合いました。そうした日常の何気ない瞬間が、かけがえのない思い出になりました。
次回は、ボストンで感じた日米の文化の違いについてお話しする予定です。お楽しみに!
中西眞緒のプロフィール
アメリカ生まれ静岡育ちの大学2年生。現在はバークリー音楽大学に留学中で、シンガーソングライターとしても活動している。