
タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回は、「今年の夏、これだけはやりたい!」というテーマ。ひとりひとりの視点から、2025年を生きるティーンの等身大の夏を見ていきましょう。
「海外へ、自然へ。非日常を味わいたい」
アンナさん

高校の友人とZINEを制作し、小さな挑戦や自分の思いを発信しながら活動中の19歳。
「今年こそ、高校の友達といっしょにアジアを旅したいです。
高校を卒業してから時間的にも金銭的にも自由度が増して、少し余裕が出てきました。東京では人目を気にしてできない服装や過ごし方でも、旅先なら思いっきり楽しると思っています。夏のアジアの雰囲気が大好きなので、妄想では終わらせずに開放的な空気の中で、のんびりした時間を過ごす夏にしたいです」
彩さん

写真に光が差し込む瞬間や木漏れ日など、刻々と変わる景色を作品に落とし込み、学校やグループ展で精力的に作品を発表している18歳。
「今年こそは、たくさん旅行にへ行きたいと思っています!
昨年は、受験があり夏っぽいことや、遠出することも、しませんでした。なので、今年の夏は、いろんなところへお出かけに行きたいです。
ただ、ひとが多いところは少し苦手なので、なるべくひとの少ない海とか山とか高原とかがいいなと思っています。普段、自然を感じる機会は少ないので、長期休みのときに自然豊かなところに行って、リラックスしたいと思っています」
大神祐理さん

コントラバス奏者として、フィリピンの子どもたちに音楽を届ける活動をする19歳。
「今年の夏は、とにかくいろんな場所に行きたいです!
半年に一回参加しているセブ島での音楽ボランティアや、沖縄の友達の家、勉強中の韓国語を活かして韓国りょこう、サークル仲間との軽井沢旅行、そして家族で恒例の甲子園……。
3年生になるとサークルやインターンで忙しくなると思うので、2年生のいまだからこそ、全力で遊びまくる夏にしたいです。そこで得た経験を、これからの活動や就活にも活かしていきたいと思っています」
「“これまでとは違う”そんな自分になってみたい」
本間巴菜さん

「好きを大切にしてほしい」という思いを軸に、ダンスのインストラクターとして生徒にダンスを教えたいとダンスや振り付けづくりに力を入れている19歳。
「はじめて自分でダンスのナンバーを出すので、大成功させたいです!
見てくれるひとも、出演してくれるひとも、そして自分自身も、最大限に楽しめるように。できる準備はすべてやって、後悔のない夏にしたいと思っています。
ほかにも、友人と海に行きたいです。もともと、サップが好きで、お父さんとよく行っていたんです。でも、友人と海で遊ぶ機会はあまりなかったので、今年の夏はいままでと違った楽しみ方もしてみたいと思っています」
そらさん

『伝え方』を大切にして楽しい舞台づくりを目指しながら、舞台づくりに関わるひと全員が楽しいと感じられるようにサークルを立ち上げた19歳。
「今年は、友達とプールに行ってウォータースライダーに初挑戦したいです!
いままでは並ぶのが嫌で乗らずに眺めてばかりだったけど、今年こそは思い切ってチャレンジしたいと思います。ほかにも、旅館に泊まったり、舞台を観たり、夜な夜なおしゃべりしたり、ご飯を食べたりして、女子会みたいな時間も楽しみたいです。
大好きな友達といっしょなら、どんな夏でも最高になると思っています。計画は、これから立てていきますが、想像するだけでワクワクします」
「リベンジとチャレンジの夏。夢はあきらめない」
かずやさん

高校時代のセブ島留学で教育格差に衝撃を受け、カンボジアの子どもたちのために、募金活動や国際協力をテーマとした授業の企画などの活動をしている19歳。
「留学に必要なスコアを取ることが目標です!
昨年の夏にも、留学に必要なスコアを取るために一生懸命勉強をしました。ただ、スコアに達することができなくて、留学を断念。でも、留学の夢をどうしても諦めることができなくて、『休学してでもいく!』と覚悟を決めました。
今年の夏は、そのリベンジだと思っています。アメリカ留学のために、今度こそスコアをクリアしてみせます。絶対に、夢を叶える夏にします!」
松崎才華さん

地元が東日本大震災で被災した大熊町からほど近かったことから、地方創生に興味を持ち、地方の魅力を発信するべく、アプリ開発実現に向けて奮闘中の18歳。
「今年の夏の目標は、IELTSで6.5を取ることです。
IELTSは、英語圏への留学や進学に必要な英語資格で、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能を評価されます。行きたい大学の条件をクリアするためにも、この夏は勉強に集中して、留学の夢に一歩でも近づきたいと思っています。挑戦の夏にします」
美月さん

高校生のころに拒食症で一時期バレエを離れ、踊りにふたたび向き合うことに決め、3歳から始めたクラシックバレエを軸に、さまざまなジャンルの踊りに挑戦している19歳。
「今年の夏は、留学先のアメリカで過ごすので、現地でダンスを習いたいです!
通う予定の大学には、芸術系の学部があるそうなので、ダンスを楽しんでいるひとや、専門的に学んでいるひと、両方に出会うことで刺激になると思っています。学校のダンスサークルに参加して自分のスキルを伸ばしつつ、現地のひととの交流も楽しみたいです。特に、ジャズダンスのサークルがあったらいいな…と勝手に期待しています(笑)。
あと個人的にはバレエのイメージも気になっていて。日本では、“おしとやか”というイメージあありますが、SNSを見る限りアメリカでは“元気な踊り”をする印象があります。本当にそうなのか、自分の目で確かめてみたいです」
誰かと過ごす夏、ひとりで挑戦する夏、10代のいまだからこの時間を聞いてみました。これからも「10代リアルVOICE」では、若者たちの関心ごとやリアルな視点を発信していきます!
Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano