
hi, it’s kanon ; )
6月になり、交換留学していたスペインの大学での授業もすべて終わりました!今回は、スペインの大学での授業やカルチャーについてお話しします。
私が通っているのは、スペイン・バルセロナにあるESADEという大学。日本では慶應義塾大学で経済学を専攻していますが、スペインでは法学部に1年間在籍しています。
少人数&インタラクティブな授業スタイル
まず、日本との大きな違いは授業のスタイル。日本の大学では100人以上が同じ講義を受けることも珍しくありませんが、スペインでは多くて1クラスで30人ほど。そのため、教授が生徒全員の名前も覚えていることも少なくありません。高校までは、これが当たり前だったけれど、日本の大学では教授と生徒がここまで親密になる機会はなかなかないので、良いなと思いました。
授業はとてもインタラクティブで、生徒のほとんどが積極的に手を挙げてディスカッションに参加し、教授からの質問にもよく答えています。日本では、答えがわかっていても、遠慮して手を挙げなかったりするイメージ。「誰が最初に話す?」みたいな空気が流れることもあったりしますが、スペインでは「自分が話したい!」という意欲が強く感じられました。
そのディスカッションも白熱して意見がぶつかることもありますが、たとえ反対意見でもお互いを尊重する文化があるのは素敵だなと思いました。教授の意見に異を唱える学生もいて、たとえ教授とのやりとりでも、お互いに対等に意見を言い合うことで、そのやり取りにも大きな学びがありました。
クラスの規模が小さいこともあり、毎週プレゼンがあるような授業も。でも、生徒たちは人前で話すことに慣れているので、緊張する様子もなく、淡々とこなしている印象でした。授業に積極的に参加をしている姿や、パブリックスピーキングに抵抗のない感じは、わたしが通っていたインターナショナルスクール時代を思い出します。
授業は英語中心!でもスペイン語の壁も。
次に、言語の問題。よく「何語で授業を受けているの?」と聞かれますが、留学生向けのプログラムは基本的に英語で行われています。スペイン語で開講されている授業もありますが、内容は大学レベルなので、ネイティブレベルのスペイン語力がないとかなり難しいと思います。そのため、私はすべての授業を英語で履修しました。
日本では、慶應義塾大学のPEARLプログラムということろに在籍していて、そこでは、すべての授業が英語だったので、スペインの大学で英語で学ぶことに特に抵抗はありませんでした。
とはいえ、クラスにはスペイン人のネイティブ学生も多く、休み時間などにはスペイン語が飛び交っていました。また、スペインの法律を扱う授業では、法の名称や条文がスペイン語で書かれていることもあって、内容を理解するのに少し苦労する場面もありました。
不規則な時間割と休み時間の過ごし方
日本の多くの大学では1コマ90分と決まっていて、長くて2コマ分、3時間の授業があると思いますが、しますが、ESADEでは明確な時間割がありません。そのため、履修組みはかなり大変。「この授業を取りたいけど、前の授業と5分だけ重なっていて無理」なんてこともよくありました。
授業は短くて1時間半、長くて3時間に及びます。途中に休憩が入ることもありますが、それも決まっているわけではなく、時には休憩なしで進むことも。
たとえば、「European Law of the Financial Markets(EUにおける金融法)」という3時間の授業では、30分ほどの休憩がありました。その間にカフェテリアで友達とコーヒーを飲んだり、日本の友達と電話したりして過ごしていました。一番大変なのは、2時間の授業。休憩がないことも多く、集中力を保つのが大変でした。
授業時間外のアクティビティ
大学や授業によるかもしれませんが、日本にいたときは授業外の活動はあまりありませんでした。一方、スペインの「Diplomatic and Consular Law/Practice(外交・領事法)」の授業では、2週間に一度、実際の領事館を訪問して、領事の方々と話をするというアクティビティがありました。
授業外で行われているのに、出欠はしっかりと管理されていて驚きました。スケジュールの調整は大変でしたが、とても貴重な経験ができたと感じています。
今回は、スペインと日本の大学の違いや、留学を通して感じた気づきについてお届けしました!
私の留学生活も、残すところあと1ヶ月。期末試験も終わり、もう大学に行くことはありませんが、これからはヨーロッパでの時間を思いっきり楽しみたいと思っています!
kanonのプロフィール
東京都出身。スペインに留学中の大学4年生で、モデルとしても活動。
Steenzの運営メンバーで、ポッドキャスト「Seriously Kidding」のMCも務めている。