
「気になる10代名鑑」の1035人目は、市村 優成さん(19)。若者が政治に関心を持てるようにと、街頭演説に足を運び、SNSで政策の情報発信をおこなっています。誰もが政治家を友だちのような感覚で関わり、自由に政治に携わってもらいたいと話す市村さんに、印象的な出来事や今後の展望について聞いてみました。
市村 優成さんを知る5つの質問
Q1.いま、いちばん力を入れている活動は?
「若者が政治に身近に感じられるような活動に力を入れています。
政治を難しく捉えるのではなく、身近な政治家と『友だち』になるような感覚で、もっと自由に声を届けられる場を作りたいと思っていて。いまはおもに、街頭演説に足を運んで候補者に直接会いに行ったり、SNSで若者の声を政治家に届けたり、若者に向けて政策情報をわかりやすくまとめて発信したりしています」
Q2.活動を始めたきっかけは?
「2021年の自民党総裁選がきっかけでした。
実質的に総理大臣を決める重要な選挙という、インパクトに特に惹かれて。党員の一票が、総理を決めることができるという総裁選の仕組みは、政治との距離の近さを強く感じました。
もっと前にさかのぼると、小さい頃からゴシップから政治経済、訴訟やデモまで幅広いニュースに触れて育ってきて。そのときは深く興味があったわけではなかったけれど、気づけばそういう話題に耳を傾けるのが当たり前になっていました。そうした環境が、のちに政治に関心を持つ下地になっていたんだと思います」
Q3.活動をしている中で、印象的だった出来事は?
「初めて応援演説へ出向いたことです。
2021年の総裁選報道を通じて気になっていた総裁選候補者である高市早苗さんが、地元の選挙区の候補者の応援演説に来るという知らせを聞いて気になって。学校帰りに初めて街頭演説を聞きに行ったんです。
制服姿で行ったのもよかったみたいで、学生ということで気軽に候補者のひとに接していただけました。
そこから政治への距離をより身近に感じて、関心がグッと深まったと思います。最近では、政党や候補者問わずさまざまな演説を聞きに行ったり、カメラを持参して写真を撮ったりするようにもなりました」
Q4.活動を通して、実現したいビジョンは?
「『政治家の友だち』に気軽に自分の意見を伝えに行けるような社会を目指しています。
多くの人びとは政治の定義を無意識のうちに狭めてしまっていると思うんです。つい政治と聞くと、国会や選挙のニュースだけに限定してしまいがちですが、どんな本を読むかの選択も、通勤途中に感じるささやかな違和感も、広い意味での政治だと思うんです。
日々のモヤモヤを『誰に言えばいいかわからない』『自分の声じゃ変わらない』と諦めるのはもったいない。誰もが気軽に政治家に会いに行き、自分の想いを直接伝えられるような、風通しの良い政治参加の意識を育んでいきたいと思っています」
Q5.今後の展望は?
「官僚として政策の実務に携わることです。
いまは、発信活動や政治家との交流の中で、若者の政治参加を促し、多様な意見を受け入れる土壌を作る活動をしていますが、将来的には官僚として政策の実務に携わりたいと考えています。
国民から批判されるのではなく、『国民をいちばん理解しているかっこいい官僚』というのがぼくの理想像です。そうなれるように、今後も頑張っていきたいです」
市村 優成のプロフィール
年齢:19歳
出身地:兵庫県西宮市
所属:慶應義塾大学総合政策学部、日本若者協議会
趣味:政局ウォッチ、音楽(吹奏楽・フェス)
特技:地域からその地域を地盤とする衆議院議員を当てること
大切にしている言葉:Nice people make the world boring.
市村 優成のSNS
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Photo:Nanako Araie
Text:Taisei Sawamura