
「気になる10代名鑑」の967人目は、Shotaroさん(18)。映像ディレクターやフォトグラファーの仕事をしながら、自分の思いを伝える最適解として、映像づくりに励んでいます。作品を我が子のように愛するShoutaroさんの、映像制作にかける思いや今後の活動について話を聞きました。
Shotaroを知る5つの質問
Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「映像ディレクター、フォトグラファーなどのお仕事をしながら、自分で映像作品を作っています。
フォトグラファーとしては物撮りをしたりライブの映像を撮ったりしています。映像ディレクターとしては、お仕事をオファーしてくれる方や演者さんの気持ちを考えて作品を作ることを、とても大切にしているんです。
僕はブランドPVやMVにすごく興味をそそられて好きなので、自分の作品としてもそれと似たような、音声はないけれどストーリー性がある映像を作っています。例えば、大都会の中を歩く若者の姿やクリエイティブ活動をする姿を撮影し、若者の可能性を伝える作品を作りました」
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Q2.どんなことをテーマに活動をおこなっていますか?
「僕の映像作品は自分の感情を赤裸々に表現していて、特に負の感情がテーマになることが多いんです。それは、僕自身が寂しがり屋だったり不安になってしまうことがよくあるからなんですけど。でも、だからこそ同じように弱い人に寄り添える映像をつくれると思っています。
自分の感情を映像で伝えるのってすごく難しくて。音楽みたいに言葉やメロディーで直接的に表現できないので、ぱっと見では感情が伝わりにくいんです。
それでも僕が映像で感情を伝える理由は、自分の思いを伝える最適解が映像だからです。きっと、音楽の才能があったら音楽をしていたし、文才があれば文章で感情の表現をしていたと思います。僕の才能がたまたま映像だっただけですね」
Q3. 活動をしている中で、印象的だった出来事は?
「映像を作り続けていたことで、作品が評価されるようになったり、見てくれたひとから感想をもらえるようになったことです。
いっしょに映像を作る仲間からは、『あなたの作品が好き』背景にある思いやストーリーも素敵』って言ってもらえることがあって。それだけじゃなくて、親や友だちのような映像にふれたことないひとからも『こんなに素敵なものが作れるんだ!』って驚きの声をもらうこともあって、その度に映像をやっていてよかったなって感じています。
映像が褒められると、僕の感情が認められたり肯定されたような気持ちになるので人一倍嬉しいのかもしれません。
実はSteenzの広告映像も、僕が作ったんです。コンペで優秀賞をもらって実際に使ってもらえるのってすごく嬉しいですね」
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Q4. 活動をする中でつらかったことは?
「作品を作るときに、思い通りにならなかったり、どうやったらこの気持ちを表現できるだろうか……と感情的になって精神を削ってしまったりして、ネガティブになることもあります。
それでも、映像作りをやめようとは思いませんね。プラス思考のときよりマイナス思考のときのほうが作品を作りやすいんです。思い通りにいかなくても諦めないことが僕の作品の強みであり、作品を完成させることが、自分のマイナスな気持ちを肯定する手段になっているんだと思います。
僕には映像の道しかないと思っているので、自分がどんなにつらくなろうが映像作りを続けていきます」
Q5. 将来の展望は?
「映像の仕事を続けたいです。僕は自分の作る作品が好きだし、作品を完成させることが何より嬉しいんです。
仕事としては、、誰もが知ってるような企業やアーティストの映像を作りたいと思っています。そしていつか、誰かの憧れになるようなクリエイターになり、僕の作品で誰かを救いたいです」
Shotaroのプロフィール
年齢:18歳
出身地:神奈川県横浜市戸塚区上矢部
所属:バンタンクリエイターアカデミー
趣味・特技:コーヒーの探求、音楽
大切にしている言葉:生きている、身の回りのものも全部好きでいたい。
ShotaroのSNS
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Photo:Someya Kaori
Text:Rinna Koike