
「気になる10代名鑑」の1014人目は、満月さん(19)高校時代から弾き語りを始め、現在はオリジナル曲の配信に向けて制作に打ち込んでいます。実体験から紡いだ言葉とメロディで、誰かの心にそっと寄り添う音楽を届けたいと考える満月さんに、音楽に込める想いや将来の夢について、あれこれ聞いてみました。
満月を知る5つの質問
Q1. いま、力を入れていることは?
「自分で作った曲を歌い、その曲を届けています。高校1年生の時から弾き語りを始め、SNSに投稿することで世界中のひとたちに自分の音楽を届けてきました。
いまは、オリジナル曲をApple MusicやSpotifyなどのサブスクリプションに公開できるように、高校の間に書き溜めていた曲を編曲しながら、心の機微を歌詞に起こして曲にしているところです。例えば、帰り道に感じる寂しさのような感情を逃さず、素直に拾い上げて、向き合うということを大切にしています。
そんあ繊細で移ろう感情を、音楽としてそっと誰かに届けられたらいいなと、歌詞を綴っています。将来は、誰かに寄り添えるシンガーソングライターになりたいです。」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「中学3年生のとき、春休みから歌の練習をスタートして、高校生になってからは入学祝いで父から譲り受けたアコースティックギターで、『弾き語りをしてみよう!』と活動を始めました。特にSNSで活躍するアーティストたちにはすごく影響を受けています。
あとは、母がエッセイストであった影響も大きいと思います。幼い頃から文学に触れ、感性と言葉を養うことができたと思っていて、それがいまの歌詞作りに活きています」
Q3.活動をする上で大切にしていることは?
「『弱者らしく』というテーマを大切にしています。生い立ちが複雑だったりして、いままでの人生で経験した葛藤があるからこそ、他人の痛みには共感できる部分が多いと感じています。
失恋をしたことのないひとが書いた失恋ソングが響かないように、絶望や生きることを諦めかけた経験があるひとが書いた曲のほうが、心に刺さるものになるんじゃないかなって。
万人受けを狙うのではなく、誰かひとりでもいい影響を与えられるような歌を作りたいと思っていて。救われなかったからこそ、感じたことを歌にし、自分の歌を通して、自分を肯定できる人が増えてほしいと願っています」
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Q4. 活動をする中で印象的だった出会いは?
「自分の歌を聴いて涙を流してくれるひとの存在です。
カラオケで歌ったとき、友達が涙を流して自分の歌声に対して『すごく刺さった』と言ってくれたとき。またあるときは、ライブで、歌い終わったあとに観客のひとが『泣けた』と褒めてくれて。
活動を続ける中で、自分より優れたひとたちとの実力差や自分の至らなさを痛感することもありますが、そんな中で、僕の歌が誰かの心に届き、感動してもらえる瞬間があることがとても嬉しいです。まるで投げたボールが初めてノーバウンドで届いたような感覚でした」
Q5. 将来の展望は?
「全国ツアーで、武道館や大阪城ホールに立つことです。一度でいいから、満員のホールで自分の歌を求めて集まったひとたちに、自分の生きた証をぶつけたい。欲張りに聞こえるかもしれませんが、ひとりでも多くのひとの人生に僕の音楽が寄り添ってほしいと思っています。
ライブを通して、緊張感や責任感もありますが、何より生きている実感を感じたい。歌っているときに自分を見てもらえること、それは自分が存在していいんだという自己肯定にもなると思います。また僕の歌が、間接的にでも誰かの頑張りに繋がるような音楽であってほしいです」
満月のプロフィール
年齢:19歳
出身地:京都府京都市
所属:同志社大学、関西軽音連盟、Rock-1
趣味:歌 ギター ドラム ピアノ 作曲編曲 映画鑑賞
特技:絵
大切にしている言葉:「Do or Do not, there is no try」 (『スターウォーズ エピソード5 帝国の逆襲』ヨーダの言葉)
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@uta_wasete 友達とCITRUS歌った#歌ってみた #citrus#バズレ #シトラス歌ってみた ♬ オリジナル楽曲 – 月那。 – 満月
Photo:Nanako Araie
Text:Honori Kukimoto