Teenage Realities

トランプ問題から関西万博の話題まで。10代が「いま、気になるニュース」は?【10代リアルVOICE】

トランプ問題から関西万博の話題まで。10代が「いま、気になるニュース」は?【10代リアルVOICE】

タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ10代リアルVOICE

今回は、多様な時代を生きる10代が「最近気になった時事問題」について。現実に起こる出来事をどのように受け止めて、何を感じているのでしょうか。興味関心があったニュースについて、6人のティーンに聞きました。

1. 魅音さん「音楽の力で変わっていく世界」

ヴァイオリンを通じて人と人をつなぐことを大切にしながら、演奏活動や芸術祭の企画に取り組む17歳

トヨタグループと音楽業界がタッグを組んで始まった『MUSIC WAY PROJECT』。これは、日本の音楽を世界に発信し、若いアーティストの成長をサポートしていくプロジェクトです。

トヨタのような大きな会社が音楽業界を盛り上げてくれることに、すごくワクワクしました。これから音楽業界を目指していくひとたちにとって、すごく嬉しくて心強いことだと思います。

音楽の力で世界が少しずつ変わっていく。その瞬間を自分の目で見られるかもしれないと思うと、ドキドキします」

スコットランドのヴァイオリン留学で得た経験を胸に。音楽が生み出す「オンリーワン」を見つける【魅音さん・17歳】
スコットランドのヴァイオリン留学で得た経験を胸に。音楽が生み出す「オンリーワン」を見つける【魅音さん・17歳】
「気になる10代名鑑」の934人目は、魅音みねさん(17)。ヴァイオリンを通じて人と人をつなぐことを大切にしながら、演奏活動や芸術祭の企画に取り組んでいます。スコットランドの留学経験が印象的だったと話す魅音さんに、音楽に […]
https://steenz.jp/39616/

2. 佐藤愛奈さん「ミャクミャクの魅力から広がった万博への興味」

組織運営者と制作者という2つの顔を持ちながら、大学内のコミュニティで、ファッションをテーマにさまざまなイベントに携わっている19さい

「4月13日から始まった大阪・関西万博のニュースです。

特に、マスコットキャラクター『ミャクミャク』。独特なデザインが好きで、関連広告を見かけるとつい目がいってしまいます。

もちろん、万博に対して批判的な意見も多くあると感じています。でも、開幕したいまだからこそ、課題だけでなく、いいところにも目を向けていきたいです」

それぞれの“好き”に没頭できる世界にしたい!ファッションを軸に多方面で活躍するプロジェクトリーダー【佐藤愛奈・19歳】
それぞれの“好き”に没頭できる世界にしたい!ファッションを軸に多方面で活躍するプロジェクトリーダー【佐藤愛奈・19歳】
「気になる10代名鑑」の946人目は、佐藤愛奈まなさん(19)。大学内のコミュニティで、ファッションをテーマにさまざまなイベントに携わっています。組織運営者と制作者という2つの顔を持つ佐藤さんに、活動をはじめたきっかけや […]
https://steenz.jp/40924/

3. 水野美咲さん「報道されなくなっても、目をそらさずにいたい」

高校時代のインドネシアでの留学経験がきっかけとなり静岡で観光をテーマに活動している18歳。

最近、ガザに関するニュースが減ってきたように感じています。でも、報道が少なくなったからといって、状況が落ち着いたとは限らないと思うんです。

ニュースで見なくなると『もう収束したのかも……』と思ってしまいがちですが、実際にはいまも多くのひとが苦しんでいるのではないでしょうか。

たとえ報道されなくなっても、目をそらさずに関心を持ち続けること。自分から知ろうとする姿勢が大切だと感じています」

世界のお茶と静岡茶のブレンド体験を企画。バリ島留学をきっかけに静岡の未来のために活動中【水野美咲・18】
世界のお茶と静岡茶のブレンド体験を企画。バリ島留学をきっかけに静岡の未来のために活動中【水野美咲・18】
「気になる10代名鑑」の945人目は、水野美咲さん(18)。「まずはやってみる」という精神から、静岡で観光をテーマに活動しています。高校時代のインドネシアでの留学経験がきっかけだったと話す美咲さんに、そのエピソードや静岡 […]
https://steenz.jp/40119/

4. 梅木岳人さん「多様な文化があるいま、生きる視点を考えることが必要だと思う」

紅茶農家や養鶏農家などを学びながら、生産から販売まで行う農業の6次産業化に実践的に取り組む19歳

「最近、日本における移民の受け入れ問題に関心を持つようになりました。

たとえば、2024年6月に現行の技能実習制度が廃止され、『育成就労制度』という新しい仕組みが登場します。これは、日本の人手不足を補うための人材育成を目的とした制度です。ほかにも、埼玉県川口市では、トルコから逃れてきたクルド人が多く暮らしていて、さまざまな社会課題が起きているというニュースに興味があります。

多様な文化や背景を持つひとたちと、どのようにともに暮らしていくのか。そのためにどんな価値観や社会の仕組みが必要なのか、改めて考えさせられました」

転機は牡蠣漁師の見習い修行。農家をまわり「農業の6次産業」に挑む農大生【梅木岳人・19歳】
転機は牡蠣漁師の見習い修行。農家をまわり「農業の6次産業」に挑む農大生【梅木岳人・19歳】
「気になる10代名鑑」の948人目は、梅木岳人さん(19)。紅茶農家や養鶏農家などで学びながら、生産から販売までをおこなう農業の6次産業化に関心を持って、実践的な知識を深めています。生産者と消費者の距離を縮めたいと話す梅 […]
https://steenz.jp/40301/

5. 吉田祐梨「米国制度の変化が自分ごとのように感じる」

若者の食生活をテクノロジーの力で支えたいと、アプリ開発に取り組み数々のコンテストに参加している15歳。

アメリカで、約4700人の留学生のF-1ビザが一時的に取り消されたというニュースを見て、不安になりました。

報道によると一部は撤回されたそうですが、今後どうなるかはまだ分からないと思います。

わたし自身、夏からアメリカへ留学する予定なので、まさに自分ごとのように感じました。留学って、勉強だけじゃなくて、制度や社会の動きにもちゃんと目を向けることが大切だなと実感しています」

健康のための「お弁当アプリ」を開発。若者の食生活をテクノロジーから支えたい高校生【吉田祐梨・15歳】
健康のための「お弁当アプリ」を開発。若者の食生活をテクノロジーから支えたい高校生【吉田祐梨・15歳】
「気になる10代名鑑」の950人目は、吉田祐梨よしだゆり(15)。若者の食生活をテクノロジーの力で支えたいと、中学生の頃からアプリ開発に取り組んでいます。これまで数々のアプリ開発コンテストに参加してきた吉田さんに、活動の […]
https://steenz.jp/40911/

6. 山崎陽奈さん「移民受け入れに積極的なスウェーデンでの事件」

「移民の受け入れに積極的なスウェーデンで起きている、いくつかのニュースが気になっています。移民や難民の増加にともなって、治安の悪化や地域の分断といった課題が浮き上がってきているようです。

たとえば、今年2月には、移民が多く通うスウェーデン語教育を行う学校で銃撃事件。さらに6月には、ギャングに関わっていたとされる14歳の少年が銃殺されるという出来事もありました。子どもたちの更生や保護を目的とするはずの施設が、逆に犯罪の入り口になってしまっている現実に驚きました。

わたしは、今年の秋からスウェーデンに1年間留学します。だからこそ、福祉国家と呼ばれるこの国の“光”と“影”、その両方を、自分の目でしっかり見て、感じて、考えていきたいと思っています」

物資提供は「支援」なのか。ミクロネシアでの気づきを胸に放課後学習支援に奮闘【山崎陽菜・19歳】
物資提供は「支援」なのか。ミクロネシアでの気づきを胸に放課後学習支援に奮闘【山崎陽菜・19歳】
「気になる10代名鑑」の958人目は、山崎陽菜さん(19)。NPO法人のメンバーとして、稲城市で放課後学習教室を開校するなど、教育支援に関わっています。ミクロネシアでの滞在が“支援”とは何か考えるきっかけとなったと話す山 […]
https://steenz.jp/40907/

最近気になったニュースといっても、そのテーマはカルチャーから国際情勢までさまざまでした。気になった挑戦や共感できる目標はありましたか?これからも10代の関心ごとや、彼らのリアルな視点と声をお伝えしていきます!

Photo:Nanako Araie,Kaori Someya
Text:Serina Hirano

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Serina Hirano

エディター/ライター

東京と静岡の二拠点生活。リアルを懸命に生きている若者を応援するため、パラレルワーカーとして活躍中。インタビュー記事を基点とし、学生やスターアップ企業、まちづくりの領域まで幅広く活動しています。ライター兼ディレクターとして、2024年からsteenzに携わる。

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