
読書が似合う人に憧れる
はらぺこあおむし、100万回生きた猫…
そんな絵本の世界に夢中になってた記憶がある。📚学校の図書館や、町の本屋さんに行っては、特徴的な絵柄が可愛くて好きだったなあ。
でも、大学生になった今、そんな風に本を探したり、読む習慣がなくなってしまった。だからこそ、「趣味は何ですか?」と聞かれたとき、「読書」と答えられる人にちょっと憧れを抱いたりしてる。
久しぶりに本にゆっくり向き合ってみたくて、町の中にある本屋さん「井上書店」に立ち寄ってみた。 店先には少年・少女漫画が並んでいて、発売日をワクワク待っていた気持ちを思い出しちゃった。✨
本との関係、模索中
正直、自分が普段あまり本を読まないのは、まだ心からピンとくる本や著者に出会えていないからなのかもしれない。 ✋
小学校の時くらいで止まっていた読書の習慣を取り戻したくて、大学入学直後、ちょっと流行っていた自己啓発本を読んでみたことがあって。簡単に言うと、「他人の評価を気にせず自分らしく生きていこう」って背中を押してくれる内容なんだけど、私にはあまりピンと来なくて途中で読むのを諦めちゃった。
最後まで本を読めなかったことが心のどこかに引っかかっていて、知らないうちに「本を読むこと」へのハードルを高くしてしまったのかも。
だからこそ、日常的に本を傍に置けるような人になりたいなぁって密かに思っている。
この本屋さんには、難しい本ばかりじゃなくて、図や絵の多い、私でも読みやすそうな本がたくさん並んでいた。学校帰りの学生や、仕事帰りのサラリーマン、お母さんに連れられた子供たちが、それぞれ違うコーナーで本を手に取る。そんな姿を見ていると、きっと私も夢中になれる一冊が見つかるんじゃないかなって思えてワクワクしてきた! 🔍
おばあちゃん店長は知恵の宝庫
「あら、こんにちは〜(´꒳`)」って2階から降りてきてくれたのは、この店の店長さんであるおばあちゃん。
お喋りが大好きで、昔の話を「ここだけの話よ、内緒ね😉」ってチャーミングに教えてくれた。駅周辺のお店って入れ替わりが多いのに、この本屋さんは駅のすぐ近くにずっとお店を構えている。
きっと本屋として生き残るために、色んなことをおばあちゃんが考えているからなんだろうな。
地域にゆかりのある書籍は迷わず置いたり、近くの中学校の生徒向けに参考書や漫画混じりのドリルを並べたり。子供が好きなアンパンマンの本棚は少し低めになっていて、様々な場所に知恵が散りばめられている。
ふわふわした雰囲気の素敵なおばあちゃんが、店を守る姿はかっこよくて、そのギャップに心惹かれてしまったな。💭お孫さんの話もしてくれたんだけど、海外に留学していたりと、なんだか優秀そう!きっと小さい頃から本が身近にあったから、色々な知識が身についたんだろうなぁと思うと、おばあちゃんが本屋さんって最強なのでは?!と思っちゃう。🏆
絵本は共通の思い出
あまり本を読まない私でも、昔から好きなのが絵本。子供ながらに「地獄絵図」とか「妖怪図鑑」とか、ちょっと怖い本が好きでよく読んでいた。👻
こういう本って、絵柄や文章の書き方が本当に多種多様。優しい感じだったり、少し怖い感じだったり、独特の世界観に入り込んだ感じがして、まさに体験しているような感覚になる。
この本屋さんには、私の世代はみんな読んだであろう絵本がいくつも置いてあって、懐かしい気持ちになってきた。今でもこの絵本世代の子と共通の話題で盛り上がれるかも(^^)って思う。
絵本ってどれだけ成長しても、ずーっと記憶に残る、小さい頃の思い出が詰まっているような気がする。
好きな本を読もう
絵本コーナーの隣にあったのは、歴史や科学の漫画混じりの本。小学校の頃の図書館で大人気だったのを覚えている。
授業の教科書じゃ全然理解できないことも、漫画になった途端に理解できて覚えちゃうのが不思議だよね。「漫画ばっかり読んで!」って親に怒られることもあったけど、この漫画だけは別。図書館で借りる本を決められない時の救世主だったな〜。🎨📖
この本屋さんで過ごすうちに、楽しく読めるなら、それが絵本でも漫画でもいいし、読み方やジャンルに正解なんてないのかも、って思えてきた。
気になった本を手に取って、パラパラめくるだけでも十分。そんなふうに、少しずつ自分に合う本を見つけていけたらいいな。ˊᵕˋ
今回訪れたのは…
「井上書店」
久が原駅東口を出てすぐの場所にある地域密着型の書店。おばあちゃん店長が守る温かな雰囲気の中、絵本から専門書まで幅広い書籍が並び、子供向けの低めの本棚など細やかな工夫が魅力。
住所:東京都大田区久が原2-2-1
営業時間:10:00〜19:00
定休日:日曜日
キヨトカナのプロフィール
東京のはずれにある大学に、実家の車で通う大学3年生。
キャンプと銭湯、愛犬のLINEスタンプづくりが趣味。音楽を聴きながら散歩するのが最高の癒しで、髪色は月に2回はチェンジする
Text:Kana Kiyoto
Direction:Yukiho Wakao