Teen's Snapshots

ZINE制作をしながらギャップイヤーを満喫。デンマーク留学で学んだ「自分の殻を破る」生き方【アンナ・19歳】

ZINE制作をしながらギャップイヤーを満喫。デンマーク留学で学んだ「自分の殻を破る」生き方【アンナ・19歳】

「気になる10代名鑑」の951人目は、アンナさん(19)。高校の友人とZINEを制作し、小さな挑戦や自分の思いを発信しています。「高校生でのデンマーク留学が価値観を変えた」と話すアンナさんに、ZINE制作のきっかけや、印象的だった出会いについて聞いてみました。

アンナを知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

高校卒業からギャップイヤーをとりながら、興味のあることを自由に挑戦しています。

たとえば、海外に旅行へ行ったり、そこで出会った景色やひと、感じたことを写真に残したり、ボランティアに参加したり……。本当にいろいろです。

高校生のうちに世界を見てみようとずっと決めていて。それで、高校2年生の時には、デンマークに留学しました。ジェンダーや社会問題にも興味を持っていたので、これらの分野で先進的な国の景色を見てみたかったんです。

最近は、親友のKeitoといっしょに、個人制作の雑誌であるZINEを作りました! 初めてイベントに出た日、知らないひとが立ち止まって手に取ってくれて、いいねって言ってくれたことが忘れられません。もちろんSNSも手軽でいいけれど、かたちのあるZINEを通して、直のコミュニケーションが生まれること、ページをめくるごとに喜びがあることが何よりも魅力だなって思います」

 

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Q2. 活動を始めたきっかけはなんですか?

「ZINEを初めて作ったのは、中学3年生の卒業研究でした。卒業研究のテーマを考えていたときに、中高生向けのファッション雑誌を見ていて、『そこに描かれている”中学生像”と、自分のまわりにいるリアルな中学生が全然違う』と違和感を持ったのがはじまりでした。『こうあるべき』といったイメージが押し付けられている気がして、それなら自分たちで、本当の中学生の声をかたちにしようと思って、まわりの友だちにインタビューしてZINEにまとめたんです。

興味はあったけど、作るのは難しそうだと思っていたZINEが、やってみたらすごく楽しくて。『つくるってこういうことなんだ』と初めて実感した体験でもあり、そこから高校生になっても、友達とZINEをつくっていました」

Q3. 活動のテーマはなんですか?

最新のZINEのテーマにした『out of my comfort zone』はずっと大事にしている言葉ですね。高校生の時にSNSを通して知った言葉です。自分の環境に甘んじないで小さな冒険をしようと、いまでも心がけていることです。

今回は、19歳ということで19個のミッション企画をしたり、架空の相談コーナーをつくって勝手に答えたりしたものをまとめています。大きなきっかけがあったわけじゃなくて、KeitoとLINEで話してた時に『これやってみたくない?』っていうやりとりがちょっとずつかたちになったんです。

そんな感じで、ふたりでいると不思議とつくることに対するハードルが下がるんですよね。『遊び』の感覚が、いい意味でいまでも続いているんだと思います」

Q4. 活動する中で、印象的だった出会いは?

今回のZINE制作では、つくっていくうちに、いつもなら話しかけないけど話しかけたら、仲良くなれた……。そんな、人との壁を今まで以上に薄く感じられた嬉しい経験がたくさんありました。ZINEのなかにも登場するエピソードでもあるんですけれど、深夜のカラオケで受付の人とくだらない話で盛り上がったことはとても楽しかったです(笑)。

もともと誰かとコミュニケーションを取ることは好きだったけど、今回、さらにその可能性に気づけたし、楽しいと思えました。

それはKeitoもいっしょで、初対面のひとに自分からどんどん話しかけている姿を初めて見たんです。『わたしたち、勇気を出せばもっともっと成長できるんだ』って思えました」

Q5. 今後の展望は?

「同級生はもう大学に進学しているなかで、わたしはこれからどうしようかは迷っています。話を聞くなかでいろいろな生き方があるんだなって思いますし、どれもそのひとにとっての正解なんだなって思うんですよね。

でも、これからも自分のワクワクを大事にしながら、もっといろんな人と関わっていきたいという思いは変わらないです。

自分の好きなことや感じたことが、どこかで社会と結びつく瞬間があるなら、それを探し続けたい思いもあります。だから、社会のことに目を向けるような発信もしていけたらと思っています。見た目のこと、教育のこと、少し息苦しく感じる社会を少しでもプラスに変えることができたら嬉しいです。

それだけじゃなくて、『意味がなくても楽しいもの』もずっと作っていきたいです。『なんか楽しいからやってみた』でいいと思うんです。ZINEって、そういう空気を持っているからこそ、続けていけるし、誰かにも届くんだと思います」

アンナのプロフィール

年齢:19歳
出身:東京
趣味:写真を撮ること、喫茶店に行く、かわいい古着探し
特技:卓球、知らない人にすぐ話しかけられる
大切にしている言葉:live the moment!

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Photo:Nanako Araie
Text:Chihiro Bandome

 

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Chihiro Bandome

ライター

2003年生まれ、埼玉県出身。上智大学文学部新聞学科在学。自分の目で現場を見て、自分の言葉で人と話して、世界を知っていきたい。大学では、主にニュース記事の執筆を学んでいる。2023年より、ライターとして「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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