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監督も俳優も“福祉”も。「明日もがんばろう」と思える作品を目指す大学生【國武惠理・19歳】

監督も俳優も“福祉”も。「明日もがんばろう」と思える作品を目指す大学生【國武惠理・19歳】

「気になる10代名鑑」の935人目は、國武惠理くにたけえりさん(19)演技の勉強をしながら、大学で精神保健福祉士の資格取得に向けて取り組んでいます。演技を観たひとが「明日も頑張ろう」と思える作品をつくっていきたいと語る惠理さんに、活動を始めたきっかけや大切にしていることについて聞いてみました。

國武惠理を知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?

精神保健福祉士の資格を取るために大学に通いながら、役者を目指して演技の勉強中です。

昨年の11月から養成所に通い始め、役者にとって大切な自然な演技を身につけるために、感情の出し方や瞬時に反応して動けるトレーニングを重ねています。作り出した感情で演じるのではなく、自然と内側から湧き上がる感情で演技をしていきたいです。

一方で、役者だけでなく監督として、映像製作にも挑戦しています」

 

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Q2. 活動を始めたきっかけは?

中学3年生のときに、俳優・窪田正孝さんの演技に心を奪われたことがきっかけです。

ドラマ『僕たちがやりました』の日常的な何気ないシーンに強く惹かれてしまって。最初は、窪田正孝さんを推す感覚で作品を見ていましたが、次第に演技の世界に興味を持つようになりました。

当時、起立性調節障害を発症し通信高校への転校を余儀なくされたこともあり、精神的に気持ちが落ち込んでいました。そんなときに、同じ病気を持つ女子高校生が自主制作した『今日も明日も負け犬』という映画と出会い、病気や自分の存在を認めてもらえたように感じて。

そこから『制作側にも回ってみたい』と感じるようになり、演技とともに、映像製作についても勉強するようになりました」

Q3. 活動にあたってのファーストアクション?

まずは、高校3年生のころに、『今日も明日も負け犬』の主題歌である『君のとなりで。』の自主制作MVをつくりました。映画監督を目指している子とSNSで知り合い、自分たちで撮ることを始めたんです。

映像制作の知識は全くなかったけれど、試行錯誤しながら。使用する楽曲の許可取りから、脚本作り、キャスト・スタッフの手配、撮影、編集まで。撮り方やアングルは自己流でしたが、1人で挑戦していきました。

できることから少しずつ進めていったら、段々と協力してくれる人たちが集まってきてくれて。YouTubeで公開する際に、主題歌『君のとなりで。』の会社さんから突然ストップの連絡がくるなど、ハプニングもありましたが、最終的にはInstagramで公開することができました」

Q4. 活動するうえで、大切にしていることは?

『限界を自分で作らない』ことを大切にしています。

養成所でお芝居の基礎を学ぶ中で、得意なお芝居のジャンルもあれば、もちろん苦手なジャンルも。前は『この演技は向いていない』と決めつけてすぐに諦めていましたが、今はどんな役柄にも挑戦して、苦手意識を乗り越えようと努力しています」

Q5. 将来の展望は?

「まず、役者としての夢は、わたし自身が映画に救われたように、わたしの演技を観たひとが『明日も頑張ろう』と思えるような作品を届けていくことです。

映像制作では、大学で学んでいる精神保健福祉士のための勉強を活かしていきたい。具体的には、映像制作という場を通して、不登校の子達や引きこもりの方達の新たな居場所づくりをしたいと思っています。

精神保健福祉士と役者、監督という3つの視点を組み合わせて、わたしだからこそできる映像制作に挑戦していきたいです

國武惠理のプロフィール

年齢:19歳
出身地:福岡県久留米市
所属:明治学院大学社会学部、ポーラスター東京アカデミー
趣味:写真を撮ること、音楽鑑賞、歌うこと、フルートを吹くこと、人と話すこと
特技:フルート
大切にしている言葉:今を大事に

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Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano

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Serina Hirano

エディター/ライター

東京と静岡の二拠点生活。リアルを懸命に生きている若者を応援するため、パラレルワーカーとして活躍中。インタビュー記事を基点とし、学生やスターアップ企業、まちづくりの領域まで幅広く活動しています。ライター兼ディレクターとして、2024年からsteenzに携わる。

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