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おいしいコーヒーで社会貢献を!ファミリーマートが取り組むエチオピア支援【Steenz Breaking News】

おいしいコーヒーで社会貢献を!ファミリーマートが取り組むエチオピア支援【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今日は、ファミリーマートがおこなうコーヒーとエチオピア支援の話題をご紹介します。

ほぼすべてを輸入に頼るコーヒー豆

毎日のように飲む人も多いコーヒー。朝の一杯から午後のブレイクタイムまで、コーヒーは多くの人の日常に欠かせない存在と言えるでしょう。そんなコーヒーですが、日本国内で消費されるほぼすべてのコーヒー豆は、輸入されているものです。コーヒーの生産に適しているのは、赤道を挟んだ北緯25度から南緯25度の間。コーヒーの生産国となっている国は、ほとんどがその地帯に位置し、「コーヒーベルト」とも呼ばれています。

最近では多くのコンビニで、手ごろな値段で本格的なドリップコーヒーが飲めるようになりました。ファミリーマートが展開する「FAMIMA CAFÉ」のコーヒーも、エチオピアから輸入したコーヒー豆を使っています。2024年10月、ファミリーマートは「FAMIMA CAFÉ」で販売するスペシャルティコーヒー「モカブレンド」をリニューアルしました。今回は、記者説明会でおこなわれた、駐日エチオピア大使館のダバ・デベレ・フンデ大使閣下と、ファミリーマート商品本部長補佐の木下さんによる対談をレポートしていきます。

エチオピアのコーヒー栽培の厳しい現状

コーヒー豆といえば、気候変動の影響により、2050年には大幅に収量が減るという「2050年問題」が取り沙汰されています。

ダバ氏によると、国土のほぼ全てがコーヒーベルトに入っているエチオピアにおいて、コーヒー生産に従事する国民はおよそ40%。生産だけでなく、流通網や倉庫などが必要であることを考えると、相当数の国民がコーヒーに関わっていることが考えられます。そうした背景から、「2050年問題」は、国全体の経済にも大きく影響を及ぼすと考えられています。そこで、エチオピアでは、アビー・アハメド・アリ首相の主導により大規模な植樹活動がおこなわれました。現状では、コーヒー豆の生産量は大きく減少せずに済んでいるそうですが、農家の方々が化学肥料などを使用せず、有機的な生産方法を続けている関係もあり、面積あたりの生産量は伸びていないと言います。

さらに、安定したコーヒー栽培を続けるにあたって、コーヒー農家の多くが貧しい生活を送っていることも、課題のひとつとなっています。エチオピアはコーヒーや金、切り花の輸出が盛んで、近年は高い経済成長率を記録する一方で、一人当たりのGNI(国民総所得)は最貧国の水準となっています。慢性的な食料不足に加え、近隣諸国による紛争やコロナ禍、また、高い経済成長率によるインフレが起き、国民の生活水準が低くとどまってしまっているのです。今後もコーヒー栽培を続けるためには、生産者の生活水準を上げる「適正価格による販売」が必要であると、ダバ氏は訴えます。

コーヒー農家の貧困問題を、コーヒーによって支える

商品本部長補佐の木下さんによると、ファミリーマートは現地との交流を始め、コーヒー豆生産者の生活水準の低さを目の当たりにしたといいます。2023年には、社員がエチオピアのコーヒー農場を見学し、さらには地域の学校も見学・交流。学生からトイレが整っておらず、トイレのために帰宅したり、学校に行きたくなかったりすることがあると聞き、驚いたのだそう。

国連児童基金(UNICEF)報告書によると、エチオピアの学校での最低限の基礎的衛生設備(トイレ)は40%しか整備されていません。家庭での整備状況には偏りがあり、都市部で21%、農村部では5%という偏りがあることを考慮すれば、コーヒーの生産を行っている農村部の学校でも、40%よりも低いと考えられるでしょう。

そこでファミリーマートでは、2024年4月から6月まで、「モカブレンド」と「アイスモカブレンド」の売り上げ1杯につき、1円を寄付するプログラムを実施。500万円程度の寄付金が集まったといいます。さらに、学校へのトイレの設置のほか、教科書などの寄付の準備も行っているそうです。「引き続き現地と対話しながら、生産国支援を続けていきたい」と木下さんは語ります。

ダバ氏はこの動きを歓迎すると発言。「子どもの教育支援は将来的にコーヒーの為にもなっていくと思います」と述べていました。

適正価格のおいしい一杯を、エチオピアの子どもたちのために!

10月からリニューアルされ、さらに華やかな香りが楽しめるようになった「FAMIMA CAFÉ」。コーヒーのおいしさを楽しみつつ、エチオピアの子どもたちの役に立てるのは嬉しいですね。今後のファミリーマートの活動にも、注目していきましょう。

Reference
外務省「エチオピア基礎データ」
要約版 世界子供白書 2023「表 14 WASH(水と衛生)指標」

TextItsuki Tanaka

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Itsuki Tanaka

ライター

フリーランスのライター。食、農、環境領域 /博物館好き/コーヒー、アイス、チョコも好き。

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