タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「連絡ツール」について。LINE以外にも、InstagramのDMやDiscordなど、さまざまな連絡ツールが存在する現在。中には、1周回って「やっぱり電話がいちばん」という人が増えているという声も聞かれます。では、いまを生きる10代がどんな連絡ツールを選び、どのように使っているのでしょうか。今回は4名のティーンに、普段使っている連絡ツールを根ほり葉ほり聞いてみました。
1. 小磯由衣さん「仲がいい友達とは、InstagramのDMで連絡をとっています」
「仲がいい友達とは、InstagramのDMを使って連絡をとっています。本アカ同士、サブアカ同士など、いくつものアカウントでつながっているので、同じ人といろいろなところで、同時にやりとりしていることもあります。
LINEは、学校や課外活動の業務連絡のために使うことが多いです。普段、友達とLINEで連絡を取ることは、あまりありません。
電話は、突然かかってくると焦ってしまうタイプなので、基本的には自分からは電話をしないですし、かけてこないでほしいと思うこともあります。文字で伝えることが難しそうな話や長話をしたいときは、前もって電話することをお互いに決めてから、かけるようにしています」
2. Miyabimaruさん「複数人での会話はDiscordを使うことがあります」
「学校のクラスメイトとのやりとりや、活動についての情報共有をするときは、LINEで連絡をとっています。作品の制作メンバーや複数人での会話が必要なときは、Discordを使っていますね。家族や特に仲がいい友達とは、iPhoneのメッセージ機能を使います。小学生のころから利用していたので、そのまま連絡手段として定着している気がします。
文章で説明すると長くなりそうな複雑な状況のときだけ、電話をします。個人的に、電話をするのはかなりの最終手段です」
3. 春原崇寿さん「連絡手段のメインはLINEです。通知をオンにしてすぐに返信できるようにしています」
「家族や友達、学校の先生との連絡は、基本的にLINEを使っています。普段はLINEでの連絡がメインで、毎日使っている感覚です。InstagramのDMを使うこともありますが、海外にいる友達と会話をするときにたまに使うかな、というくらいですね。
LINEの通知はオンにして、すぐに返信をできるようにしていますが、InstagramのDMは気付かなくて遅れることもあります」
4. 村上太栞さん「使う場面や相手に応じて、連絡ツールを分けています」
「学校の友達に連絡をするときはLINE、勉強仲間と交流するときはStudyplus、活動やSNSコミュニティで出会った仲間はInstagramというように、使い分けてます。
LINEやInstagramは何気ない会話が多く、ゆったりとした気持ちで使いますが、Studyplusでは同じ学校をめざしているライバルもいるので、気持ちを引き締めて使っています。受験生活の中で、自分のやる気を出すきっかけづくりに役立てている感じです。
時間が奪われて自分の学習計画が崩れてしまうので、電話はあまりしません。休憩するタイミングに合わせて相手とつながれる、チャットベースのコミュニケーションが好きです。
どのツールでも同じですが、相手に与える印象に気を付けています。若者独特の感覚かもしれませんが、チャットの文章に句点をつけると怒ってると感じられたり、読点をつけると優しく感じとれたりするような感覚があります。年齢の離れた人と話すときは、誤解につながりやすそうな表現に注意しています」
いまの10代は、連絡を取る相手や場面に応じて、LINEやInstagramのDM、Discordなどの連絡ツールを使い分けているようでした。電話でのコミュニケーションよりも、時間や場所が問われないテキストコミュニケーションを好んでいる傾向にあるようです。コミュニケーションツールを上手に選択して、連携を図っていきたいですね。
Photo:Nanako Araie
Text:Serina Hirano