「気になる10代名鑑」の724人目は、ケチャップマン(19)さん。特撮映画やアニメに憧れをもち、自分でもミュージックビデオを創作したり、自主企画でコンセプトフォトを発信したりしてきました。今後は映像に加えて、グラフィックデザインの知識も身につけていきたいと語るケチャップマンさんに、活動のきっかけや印象的な出会いについて聞いてみました。
ケチャップマンの活動を知る5つの質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「美術系の高校に通っていました。3年間、映像を専攻して、特に実写メインの制作をしていました。
いまは、グラフィックが学べる美大のデザイン学科への入学をめざして、受験勉強中です。新しい勉強をしてみたいという思いもありますし、例えば映像制作の中でも、どのようにテロップやクレジットを入れていくか、どう画面として切り取るかという、効果的な画の作り込み方を身につけるためにも、デザインを学びたくて。
個人的な創作としても、映像制作は続けていきたい。小さいころから、『仮面ライダー』などの特撮モノを観て育ってきたので。そういった実写映画をつくりたいと思っています」
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Q2. 活動を始めたきっかけはなんですか?
「もともと絵を描くことは好きでしたし、映画もよく観ていたので、アートとかクリエイティブに対して、関心はあったほうだと思います。
自分で創作することが面白いと思えたのは、小学生のころです。2年生か3年生くらいのときに、クラス内で自分でつくった新聞を配るのが流行っていて。新聞といっても、そんなに大層な物ではなくて、好きなものを全面に押し出して、4コマ漫画を描いてみたり、ハマっているお笑い芸人をランキングで紹介してみたり。
そうやって作ったものを、友達が楽しんでくれたんです。そのリアクションを間近でみられたのが嬉しくて。その経験が、創作をするモチベーションになっていると思います」
Q3. 活動する中で、印象的な出会いはありますか?
「芸術高校で出会った友人たちです。中学生の初めに、その高校の文化祭に行ったのですが、『ここなら、やりたいことができる!』としっくりくる感覚があって。それからずっと志望していました。
入学して目に入ってきたのは、みんなが廊下で好き勝手に踊っていたり、楽器を弾いていたりしている自由な光景で。同級生たちも強烈な個性があって、しかもそれを認め合っている世界がとにかく面白くて、刺激を受けました。
以前、Steenzに出ていた『unpleasants』のアオヤマくんも、この高校で知りあった仲間です。話の流れで一緒にMVをつくりました。エキストラの人やロケーションについて、僕が責任を持って現場で指示出しをしながら、イメージに合わせて撮影したんです。仲間とつくることの楽しさと責任感を知って、本当に貴重な経験になりました」
Q4. 最近、新しく始めた挑戦について教えてください。
「特撮がずっと好きだったのと、コンセプトを構想して創作する練習を兼ねて、特撮の大きな要素であるヒロインにスポットライトを当てた、『ヒロイン研究』というプロジェクトを始めました。『仮面ライダー』とか『ウルトラマン』といった日本の特撮モノは、映像やアクションだけじゃなく、ストーリーやキャラクター設定といった要素が魅力的だなと思っていて。
具体的には、架空の特撮モノのヒロインのイメージをつくりあげ、それをモデルさんに演じてもらって、写真に収めます。そこから、そのキャラクターの特性や背景を文章に起こして、カードにまとめるんです。この作業もレイアウトデザインの練習になるんです。
キャラクター見本のようなイメージで、出来上がったものをSNSで発信して紹介しています。この企画を通して、世界観やストーリーの構築力を磨いて、最終的には、本当の特撮の映像作品が撮れたらいいなと思っています」
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Q5. 今後の目標は?
「第一目標は、美大に受かることです。特殊な試験もあるので、しっかり対策して臨んで頑張ります。大学に入学したら、デザインをしっかり学んで、映像もデザインも両方活かせるようなアーティストになりたいです。
それから、やっぱりみんなでひとつのものをつくるのが好きだと気づいたので、大学でそれぞれの得意分野をもった仲間と出会いたいし、そんな人たちと一緒に何か映像作品をつくれたら嬉しいなと思います」
ケチャップマンのプロフィール
年齢:19歳
出身:東京都
趣味:食事、読書、お笑い見る
特技:おいしい麻婆豆腐をつくる
大切にしている言葉:GOOD JOB
ケチャップマンのSNS
夏休みの思い出 pic.twitter.com/GRQSO9fmIl
— ケチャップマン (@ten_10_ketchup) August 23, 2022
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Photo:Nanako Araie
Text:Chihiro Bandome