「気になる10代名鑑」の702人目は、柳川呼人さん(19)。北千住を拠点に活動する3人組バンド『Unpleasants』のドラマーとして、曲を内側から支えて共に創作しつつ、メンバーをまとめています。「古典文学をルーツに、無常感が漂うサウンドを鳴らしたい」と話す柳川さんに、メンバーへの想いや活動のきっかけについて、聞いてみました。
柳川呼人の活動を知る5つの質問
Q1. いま、力を入れている活動は?
「『Unpleasants』というバンドで、ドラムを担当しています。そもそもこのバンドが生まれたのは、僕が最初にドラムをやっていたのがきっかけ。みんなで音楽ができたら楽しいだろうなと思って、仲のよかった青山と河村に声をかけて、軽い気持ちから始めたんです。中学生のときはコピーをやっていたけど、そのうちオリジナル曲をつくるようになって、いまはいろんなイベントでライブ活動をしながら、好きなメロディを持ち寄って自由に遊んで、音を奏でています」
【Music Video】
Unpleasants – 果汁
公開いたしました。
“https://t.co/VKhYZEgqgF“#インディーズバンド #MV pic.twitter.com/nQt8gZJQH3
— Unpleasants (@_unpleasants_) May 14, 2023
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「ドラムを始めたのは小学3年生のとき。当時から怠惰な性格で……(笑)、親が習いごとでもさせなきゃと思って、たまたま近所でドラム教室を見つけてきたのが、始めたきっかけです。
始めたときはあまりの難しさに『オワッタ』と思ったけど(笑)、音楽は好きだったし、ただ聴くだけじゃなく、プレイヤー側として音を鳴らせるという体験は、純粋に面白かった。だんだん上達していくのも、みんなで音楽を作るのも楽しくて、いまでもずっと続けているんです」
Q3. これまでに影響を受けたものはありますか?
「古典文学です。大学受験のために古典を勉強していたんですけれど、一千年前の言葉の美しさに惹かれて、世界観もどんどん好きになったんです。いままでは、作詞作曲はやっていなくて、基本的に青山や河村がやっていたけど、言葉のもつ魅力に気づいて、高3のころから、作詞も少しずつやってみるようになりました。
『Unpleasants』の曲に『空蝉の世』というのがあるんですけれど、これは奈良時代の歌人である大伴家持が作った、妻の死を寂しがる和歌が基になっていて。当時の高校生の僕の心情を掛け合わせて、時間の不可逆性、『無常感』というものをテーマにしようと思って、歌詞にしました」
Q4. 一緒に活動するメンバーについて、紹介してください。
「ベースの青山は、曲のジャンルに問わず、いいものをつくろうとする姿勢が素敵だなと思っています。ギターとボーカルの河村は、自分の曲に芯があって、どんな気分のときに聴いてもしっくり当てはまるような歌詞が書けるし、その姿勢をずっと大切にしているところがいいなと思います。
中学のときがちょうどコロナ禍だったので、地元からあまり外に出て遊ぶことができなかったし、高校の環境があんまり合わなかったこともあって、地元で集まれるふたりの存在がやっぱり心地よくて。いまでも、大学の勉強も忙しいけど、時間があれば地元・北千住のスタジオに集まります」
Q5. 今後の目標は?
「誰かに好きでいてもらえるアーティストになりたいです。まずは、みんなに知ってもらえるように、ライブ活動をしたり、曲をどんどん出したりして、もっと頑張らなきゃなって思います。バンド全体で、アジアでナンバーワンのBIGなバンドになるという目標があるので、それを叶えるためにも努力していきたいです
個人的な夢としては、音楽で生活できるぐらいになって、家具がたくさん置けるような、スペースに余裕のある家に住みたい(笑)。いつか叶うといいですね」
柳川呼人のプロフィール
年齢:19歳
出身:足立区
所属:Unpleasants
趣味:散歩
特技:ドラム
大切にしている言葉:今日あなたは成功者
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soundcloudなるものを始めた。https://t.co/EtGiHogQ04
— SZ (@SZcaze) April 12, 2024
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Photo:Nanako Araie
Text:Chihiro Bandome