「気になる10代名鑑」の625人目は、Mikuさん(19)。ファッションにおける持続可能性に関する情報発信をおこなう学生団体『Rethink Fashion Waseda』で活動しています。もともとサステナブルなファッションに興味があったと話す増田さんに、活動を始めたきっかけや活動するうえでの悩みなど、詳しく聞いてみました。
Mikuを知る5つの質問
Q1. いま、力を入れて取り組んでいることを教えてください。
「『サステナブルファッションをライフスタイルに』をモットーに活動している学生団体『Rethink Fashion Waseda』に所属しています。
InstagramやYouTube、Webを通して、サステナブルの取り組みに力を入れているファッションブランドを紹介したり、コーディネートの提案をしたりしています。メンバーは60人ぐらいで、わたしは大学に入学した昨年の春から団体に入って、活動を続けてきました。
情報発信以外にも、イベントに参加したり、自分たちで企画したりしています。毎年夏にはポップアップイベントを開催しているのと、秋には早稲田大学の学園祭でフリマを開催しています。またイタリア大使館で行われた『I Act Youth and climate change』という、気候変動問題に向き合う若者のアクションについて話すイベントに参加したこともあります」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「高校時代の探究活動で、サステナブルファッションについて知ったのがきっかけです。人並みですが、ファッションにはずっと興味があって、服を見るのも買い物するのも大好きで。ただ、いろいろな情報に触れるうちに、自分たちでもよく利用しているファストファッションの労働問題や環境問題への影響について知って、わたしにもできることはないのかなと考えるようになりました。
大学でもそういうことを学びたいと思って、発展途上国の開発や経済政策の授業を履修しています」
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Q3. 活動を始めるときに、いちばん最初におこなったファーストアクションは?
「サステナブルファッションの専門店『rrrrrrrrr(ナインアール)』で買い物をしたことです。このブランドは、サステナブルファッションについて調べていくうちに知ったブランドのひとつで、トレンドには左右されない、顧客のニーズから目的にあった服を、最適な生産数で販売しているんです。
ブランドのアンバサダーを、いまわたしが所属している『Rethink Fashion Waseda』がやっていて。そこから団体の存在を知って、実際にメンバーとして参加することになったんです」
Q4. つらいことや壁に感じることはありますか?
「サステナブルなアイテムを買いたいと思っても、やっぱりちょっと高くて、なかなか買いづらいのは、悩みのひとつですね。どうしても環境に配慮されたアイテムって、リーズナブルに買うのが難しくて。
学生なので、自由に使えるお金は限られているし、洋服を買う以外にも、友達とごはんに行ったり、勉強に必要なものを買ったりと、限られた金額の中でやりくりしなければいけない。興味はあるけどなかなか手を出せないっていう状態が、もどかしいです。
でも、だからといってファストファッションばかりに頼ってしまうのも違うかなと思うので、できるだけ長く使っていきたいと思えるアイテムを買うように意識しています」
Q5. 今後の展望は?
「これまでは団体として、情報発信に力を入れて取り組んできましたが、実はある企業といっしょに、サステナブルなアイテムのデザインをしていこうという話をいただいていて。わたし自身、もともと何かをつくることに興味があったので、いまはそれがすごく楽しみです。
まだ将来のことは具体的には決めていませんが、世界と日本をつなぐ架け橋のような存在になりたいです。日本の良さや技術を世界に向けて発信していくことに興味があるので、いまの団体の活動を続けていく中で、どんなところに軸足を置いていきたいかを決めていければいいなと思っています」
Mikuのプロフィール
年齢:19歳
所属:Rethink Fashion Waseda、J-WAVE WACODES、日本模擬国連四ツ谷研究会
出身地:東京都千代田区
趣味:ゴルフ
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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya