タイムリーな話題から、カルチャー、さらには社会問題まで、さまざまなテーマについて、リアルな10代の声を聞くシリーズ「10代リアルVOICE」。
今回のテーマは「行ってみたい国」について。コロナ禍での渡航規制などもすっかり緩和され、自由に海外に行ける時代が戻ってきましたが、円安の影響などもあり、10代は、海外事情に対して、どんなふうに考えているのでしょうか。そこで3人の10代に「いま行きたい!」と決めている国とその理由を聞いてみました。
1. 今井智紀さん「昨年末に行って魅力を発見した中国をリピートしたい!」
「今年、上海に行く予定です。昨年末にも一度上海に行ったのですが、それで中国が大好きになりました。なので、また行きたいと思っています。いままでメディアや噂話で聞いていた中国とはまったく印象が変わって、中国語や中国経済の面白さにも魅了されました。
これまでなんとなく欧米ばかりに目が向いていたので、すぐ隣にある大国の面白さに気づかなかったのが、悔しいくらいです。いまでは毎日C-POPを聴いていたり、中国の人がやっているYouTuberを見たり、あとは大学の語学でも、中国語を選択しようとしていたりもします。
いまって中国はビザがないと入れないのですが、両親が仕事で上海にいるので、招聘状を書いてもらってビザを取得しています。大学生のうちに上海の大学への留学も考えているので、そのときは留学ビザを取って行こうと考えています」
2. さなさん「韓国のファッション、コスメの最新情報を吸収しに行きたい!」
「いまわたしが行きたい国は、韓国です。まだ一度も行ったことがないんですけど、最新の韓国のアパレルファッションブランドについて知りたいし、コスメ情報も吸収しに行きたいと思っています。韓国ならではの路面店や交通文化にも、とても興味があります。
大学でも韓国語を勉強していて、現地で実際に話してみたいなと思っています。それを目標に、もっと韓国語の勉強を頑張りたいです」
3. 美羽さん「イギリスで英語力を試したい!東南アジアで食べ歩きもしてみたいです」
「イギリスに行ってみたいです。英語圏で、自分の英語力を試してみたいというのがいちばんの動機です。また、過去にオックスフォード大学の教育について聞く機会があって、実際に行ってみることで、イギリスのトップ大学の教育に触れたいと思ったんです。でもいまは円安なので、大学生のわたしにとっては、欧米に留学や旅行するのはちょっと厳しいです。日本で暮らすのさえ、物価が高いので……。
イギリスに行けなかったら、タイやインドネシアなど、東南アジアに行ってみたいです。伝統芸能のワヤンやケチャを生で観たり、タイのカオサン通りで食べ歩きしたりなど、いろいろな体験をしてみたいと思っています」
中国や韓国をはじめとした、アジアの国々に興味を持っている回答が集まりました。一方で、やはり10代ということでお金の面は重要なので、「海外には行きたいけど、円安がつらい」というリアルな声も。旅行だけでなく、留学やワーキングホリデーなど、いろいろな方法で海外に行ける選択肢があるので、コロナ禍が明けたこのタイミングで動き出そうとしている人は多いかもしれませんね。
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya