「気になる10代名鑑」の580人目は、PIPIさん(19)。大学に通いながら、クラブDJとして本格的に活動しているほか、観光大使を務めたり、学生団体に所属したりと、幅広く活動しています。音楽を通して人と人をつなぐことをビジョンに掲げているというPIPIさんに、活動の原動力や将来の夢を聞いてみました。
PIPIの活動を知る5つの質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「関西を拠点に、大学でメディア論を勉強しながら、学生団体で教育改善について活動したり、被写体をやったりしています。今年の4月から『びわ湖大津観光大使』に選んでいただいたので、地元の発信活動もしています。
いちばん力を入れているのは、クラブDJ としての活動です。主に、ハウスやテクノといったジャンルのDJをしていて、ラップのバックDJとしても活動をしています。月に2~3回くらい、イベントやパーティに出演しています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「高校生のときに、人間関係のトラブルで心身のバランスを崩してしまって……。そんな状況を変えたいと思って始めたのがDJでした。もともと両親の影響で小さいころからいろんなジャンルの音楽に触れていたので、音楽が大好きだったということも大きかったです。音楽を聴いている間は嫌なことも忘れることができます。
DJとしていろんなイベントに参加することで、前向きな自分に戻っていきました。音楽を通じて新しい人たちとのコミニュケーションが生まれて、改めて音楽の素晴らしさと可能性を感じたんです」
Q3. 活動をしていて、壁を感じることありましたか?
「DJやクラブに対して、マイナスなイメージがついてしまっているところですね。まわりの友だちから『クラブって危なくないの?』と言わたこともあります。
日本だとクラブって、チャラい人しかいない……みたいな閉鎖的なイメージが強いと思うし、音楽のジャンルごとに場所もパーティもわかれているので、行ったことのない人にとってはハードルが高くなっているのかなって。
でも海外だと、クラブはいろんな人が純粋に音楽を楽しむ場所として開かれているし、音楽のジャンルもさまざまで、コミュニティの場として浸透していて。日本でも、音楽を通じたコミュニケーションの場として、もっと広まってほしいと思っています」
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Q4. 印象的だった出来事はありますか?
「『ディスカバ』というキャリア支援プロジェクトに参加したことですね。オーディションに参加して、広告のロールモデルに1年間就任したのですが、学校で窮屈さを感じていた時期だったので、個性を尊重しながらお互いを信頼し合うことで、みんなが能力を最大限に発揮することができているということに感動しました。
大勢の中でも、自分の個性を大事にしていいんだと思えたことが、とても記憶に残っています」
Q5. 将来の夢は何ですか?
「国籍・性別・年代・価値観を超えて、音楽を通じたコミニュケーションの場となる『踊り場』をつくりたいです。音楽は人と人をつないで、コミュニケーションを活性化させる力があります。あらゆる価値観を超えて、個性を発揮しながら絆が生まれる……そんな場所を、音楽を通じて提供したいと思っています。また、現代に多くあるSNSの閉鎖的なコミュニティに対して疑問を抱いているので、もっとオフラインでのコミュニティを増やしていきたいと思っています。
それから、SDGsや社会問題にも関心があるので、楽しみながら問題にアプローチするフェスを開催したいと思っています。例えば、フェスの参加者でゴミ拾いをしたり、地方でフェスを開催することで、その地域の活性化につながったり。そんな、誰かのためになるようなフェスやイベントができたらいいなと思っています」
PIPIのプロフィール
年齢:19歳
出身地:滋賀県大津市
所属:関西大学、学生団体セントリベル
趣味:DJ、スキューバダイビング
大切にしている言葉:ノリ
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@sukisugiteaitai こいつほんまにDJしてんのかって方々へプレイスタイルの自己紹介🤲#fyp #04 #dj #インスタ #おすすめ ♬ オリジナル楽曲 – DJ PIPI – ひなPIPIチャン
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Photo:Eri Miura
Text:Mao Kawasaki