世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、アフリカに行ったことがない方も行きやすい国3選をご紹介します。
アフリカは危険な国ばかり?
アフリカへの旅行をハードルが高いと感じている人は多いのではないでしょうか。しかし実際のアフリカは、治安がよく、ひとりでも安心して観光ができる国も存在します。そこで今回は、治安や交通網、観光のしやすさをもとに、ウガンダに在住する筆者が厳選した、「はじめてのアフリカ」におすすめな国を紹介します。
治安重視な人におすすめなルワンダ
ルワンダは、アフリカの中でも治安の良さで有名です。
「ルワンダ虐殺」が起こって以後、国際社会からの注目や支援が集まったことで発展が進み、現在はITや教育が盛んな国として知られています。街並みも、ほかのアフリカの国と比較しても格段に綺麗で、人も穏やかなのです。ぼったくり被害に遭うことも少なく、交通の便も良いことから、ひとりでも観光しやすく、アフリカに初めて行くという人には、ピッタリの国でしょう。
歴史好きな人におすすめなのはやっぱりエジプト
「観光大国」として有名なエジプト。首都のカイロはもちろん、南部のルクソールや北部のアレクサンドリアなど、地方都市へのアクセスもいいので、長期でじっくりまわりたい人にぴったりの国です。日本人の在住者も多いので、日本食が恋しくなったとしても、簡単に日本食レストランを見つけることができます。また英語表記も多く、交通システムもわかりやすいので、海外旅行に慣れていない人にもおすすめの国です。
さらに、なんといっても現地人が外国人に優しいのがエジプト。エジプトの歴史やアラブ圏の文化を学びたい人は、ぜひ一度、足を運んでみてほしいです。
都会と自然、どっちも楽しみたいならセネガルがおすすめ
西アフリカに位置するセネガルは、アフリカのフランス語圏の中では、比較的発展していて、観光しやすい国です。首都のダカールでは、大西洋を望める高級ホテルや活気ある街並みを楽しめます。また、大型ショッピングモールやスーパーも多く、交通の便も良いので観光しやすいです。
一方、首都を出ると、手付かずの大自然や国立公園が残っており、アフリカの「都会と自然」の両方を楽しみたい人におすすめです。
【番外編】観光するにはハードルが高い国も…。「世界一寿命の短い国」といわれるシエラレオネ
ご紹介したルワンダやエジプト、セネガルのように、治安が安定していて、観光しやすい国もありますが、一方で、まだまだ危険な国があるのも事実。そこで番外編として、アフリカに住み、アフリカ慣れしていてる筆者でも、旅をするにはハードルが高い国をふたつ、ご紹介します。
西アフリカに位置するシエラレオネ。映画『ブラック・ダイヤモンド』でも扱われましたが、ダイヤモンドの採掘をめぐり、11年間にもわたる紛争が続いていました。2002年に内戦が終結し、情勢は比較的安定していますが、エボラ出血熱の蔓延や医療体制の脆弱さから、「世界一寿命が短い国」とも言われています。筆者も以前、シエラレオネで腸チフスにかかったことがあったのですが、病院は少なく、医療体制の不十分さを身をもって経験しました。
また、シエラレオネを旅するハードルが高い理由のひとつは、空港にあります。首都・フリータウンは空港の対岸にあるため、入国したら、まず船のチケットを取らなければなりません。観光客が少なく、筆者は入国審査やSIMカード購入の際に、賄賂を要求されたり、ぼったくりに遭いそうになったりなど、常に気を引き締めていないといけない感覚がありました。インターネットで入手できる情報も非常に限られていて、観光地としてもマイナーであるため、「アフリカ慣れ」した人にとっても、旅をするにはハードルが高いです。
交通の便が悪すぎるガンビア
セネガルに三方を囲まれた、西アフリカの小国・ガンビアは、ガンビア川を囲む細長い国。首都のバンジュールは大西洋の海岸沿いに位置するため、バケーションで訪れる観光客もいますが、バンジュール以外はインフラが整っていないところが非常に多いです。電気、ガス、水道、インターネットの設備がないところが多く、旅をするにはかなりハードルが高いと言えます。
また、国の中央にガンビア川が流れていることから、地域によっては船でのアクセスが必須となります、交通の便が非常に悪いため、観光にはあまり適していないといえそうです。
アフリカ旅行、トライしてみては?
アフリカに行ってみたくなってきたでしょうか。アフリカといっても、54か国(モロッコからの独立問題を抱える西サハラを含めると55か国)あり、地域ごとに大きな差があります。今回おすすめしたルワンダ、エジプト、セネガルを含め、治安の良い国もあるので、学生でも気軽に旅行することは可能です。今後も日本に住む10代にとって、アフリカを身近に感じられるようなトピックをお届けしていきます。
Text:Hao Kanayama